持続可能性(サステナビリティ) / Sustainability
Science
生分解性をもつ紙のセンサーが、スマート農業の実現を後押しする
温度や湿度を正確に測定できる紙製のセンサーを、米国の研究チームが開発した。低コストで大量生産できるうえに生分解性をもつことから、環境負荷が少ない持続可能なスマート農業の実現を後押しする可能性を秘めている。
By Ritsuko Kawai
Science
チョコレートの持続可能な未来へ。新たな製造方法が生み出す道筋
チョコレートの製造過程で生じる廃棄物を削減し、農家の収入を向上させるために、科学者たちははカカオの実を丸ごと使う新しい製造方法を開発した。だが、つくり方が違うチョコレートは、従来のものと同じくらい、甘くおいしいのだろうか?
By Eve Thomas
Culture
ゴールドウインと中里唯馬が手がける大阪・関西万博パビリオンの制服が問うていること
ゴールドウインとファッションデザイナー中里唯馬が、2025年大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」のアテンダントスタッフユニフォームを制作した。慶應義塾大学教授の宮田裕章がプロデュースした屋根も壁もないパビリオンのための服は、夏が年々過酷になっていくいま、未来の装いのあり方を問うている。
By WIRED STAFF
FASHION
植木鉢のような家と建築家と衣服:AS A TOOL──CASE STUDY
人だけでなく他生物を受け入れる家がある。屋上、バルコニー、そして柱の中にも土を敷き詰め、雨水は地下まで染み入り、周辺の環境とゆるやかな生態系を育んでいる。「鶴岡邸」。設計者の建築家・武田清明のアトリエでもある循環の空間は、いかなる衣服と響き合うのか。
By Satoshi Taguchi
Science
未来の都市に提案したい「リジェネラティブな技術」は? 大阪・関西万博の参加企業に訊いてみた
世界人口の約70%が都市で暮らすことになるという未来においては、自然本来の生成力を生かして都市を再生する「リジェネラティブ」 の視点が重要になる。そこで未来社会のショーケースとしての役割を果たす大阪・関西万博の参加企業に、それぞれが提案する「リジェネラティブな技術」について訊いた。
By WIRED STAFF
Science
脱炭素化とビジネスは両立できる──1,650の方法で示す未来への道筋
ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス」での世界一周を成功させ、水素飛行機での飛行を計画中のベルトラン・ピカール。彼には環境保護と経済成長を両立させるアイデアが山ほどある。夢のようなプランとその実現性について聞いた。
By Rob Reddick
Gear
「ラボグロウンダイヤモンド」高級化への道。天然石のような“価値”はどうすれば得られるか
人工的につくられた「ラボグロウンダイヤモンド」が市場を席巻するようになった。今後の焦点は、人工的につくられた石が“ダイヤモンドの価値”をいかに手に入れられるかだ。ジュエリーメーカーはブランディングに余念がない。
By Chris Hall
Gear
パリ五輪の選手村に「段ボールベッド」が再び採用された理由
パリ五輪は“史上最も環境にやさしい”五輪を目指している。その一環として、セーヌ川の清掃とともに、東京五輪でも使用された段ボールベッドが選手村に導入されているのだ。
By Riccardo Piccolo
Science
使用済みバッテリーを“原材料”として再利用せよ:米国政府が強化するリサイクル計画の狙い
古いスマートフォンやPCなどのバッテリーをリサイクルすべく、米国政府が全米1,000カ所の回収拠点に1,400万ドルを拠出するプログラムを発表した。新しいバッテリーを生産するための貴重な原材料として、古いバッテリーを再活用する狙いがある。
By Emily Mullin
Business
「リジェネラティブな都市」を目指す、三菱地所 Regenerative Community Tokyoの挑戦
三菱地所が東京・丸の内に開設したナレッジ・インスティテュート「Regenerative Community Tokyo」は、企業や行政の枠組みを超えたコラボレーションによって、複雑化する都市課題のシステムチェンジに挑もうとしている。
By Rina Horisawa
Gear
リヨセルとは? “環境に優しい”繊維の特徴と課題
木材パルプから生み出される再生繊維であるリヨセルは、ほかの人工的な繊維に比べると環境負荷が少ない。サステナビリティの観点からするとまだ完璧ではないが、正しい方向への前進であるとは言えるだろう。
By Nena Farrell
Science
大量の「電子廃棄物」がグローバル危機をもたらしている:国連レポート
国連の最新レポートによると、世界中で生み出される年間620億kgの電子廃棄物のうち、リサイクルされるのはわずか4分の1だという。同時に、電子機器が修理できることの重要性も指摘されている。
By Matt Simon
SZ MEMBERSHIP
編集長からSZメンバーへ:「“サステナブルな未来”の脱未来」SZ Newsletter VOL.233
「サステナブルな未来」を目指すなら、持続可能性について再定義する必要がありそうだ。アースデイを迎えた今週、SZメンバーに向けたニュースレター。
By Michiaki Matsushima
Culture
「京都水盆」から考える、現代的コモンとこれからの都市像:松田法子 連載・『人と地球の共構築に向けて』
わたしたちが都市に住むために欠かせない、自然資本としての「水」。京都という都市において、都市の下部構造としての水インフラはどのように形成されてきたのか。京都府立大学准教授の松田法子による連載『人と地球の共構築に向けて:汀のトラヴェローグ』第4回では、京都水盆の発見・認識の普及や京都の水利用の歴史と現在から、これからの都市像を思考する。
By Noriko Matsuda
FASHION
服と仲間とファンをつなぐOUR LEGACYのグッドスピリットについて:Fashion in Stockholm 2
気づけばこの都市からは、ユニークなファッションブランドが輩出され続けている。スウェーデンのストックホルム。決してファッション・キャピタルとはいえない街で、なぜそんなことができるのか。その理由を知るために、会いに行った。ここ数年間で注目度がぐんぐん増しているアワー レガシーにも。
By Satoshi Taguchi
Business
自然との共生を目指す建築プラットフォーム「EARTH WALKER」が提示する、リジェネラティブな新しい建築のかたち
過酷な自然環境でも快適に過ごせる構造と自然環境との共生を両立させようという、新しい建築のあり方を追求したプラットフォームを建築チームのADXが発表した。その根底にある思想とは、建物が増えることで豊かな自然環境づくりにつながるリジェネラティブな建築モデルの構築だ。
By Daisuke Takimoto
FASHION
繊維産業からファッションを持続可能に──テキスタイルと向き合い続けるTextile Exchangeの提言
服の基礎たる素材を知らずしてファッションとサステナビリティは語れない。サステナブルな繊維産業を目指し、20年以上にわたり服の原材料と向き合ってきたのが、850以上のメンバー企業からなる国際非営利団体Textile Exchangeだ。
By Asuka Kawanabe
Science
未来の食料? 池の水草「アゾラ」が注目される理由
水草の「カロライナアゾラ」は、二酸化炭素を取り込みながら恐ろしい勢いで繁茂するシダ植物だ。調理の仕方によっては「歯応えよくジューシー」に食べられるという研究が発表されているほか、肥料やバイオ燃料としての可能性も秘めている。
By Matt Simon
FASHION
地球への責任をシェアしよう:パタゴニアのマーク・リトルと考える、衣服にいま必要なこと
持続可能な未来のために革新的なアクションを起こし続けるパタゴニアは、創業から半世紀を超えた。「地球が唯一の株主」という企業理念は、プロダクトの開発やものづくりのプロセスにおいて、どのように実装されているのだろうか。
By Erina Kubo
Business
SANUが「もうひとつの家」に新たな選択肢、共同所有モデルがリジェネラティブな取り組みを加速する
自然の中に「もうひとつの家」を借りられるサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」に新たな選択肢が登場した。共同オーナー型のサービス「Co-Owners」によってSANUは、いかに豊かな自然を残す取り組みを加速させようとしているのか。
By Daisuke Takimoto