エディターズチョイス / Editors Choice
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地球の呼び名を改め、人類の歴史を書き換えるときが来た:ジェレミー・リフキン新著『Planet Aqua』インタビュー
これまで著書『第三次産業革命』や『限界費用ゼロ社会』で常に時代を予見してきたジェレミー・リフキンは、新著『Planet Aqua』で水圏の視点から人類の未来を再考している。メタバース、哲学、Z世代、そして世界が直面する環境変化をめぐる独占インタビュー。
By Gianluca Schinaia
Culture
K-POPの新たな地平を拓いた男、250(イオゴン)が語る音楽的ルーツとこれから
世界的に勢いを増すK-POPの世界において、いま最も注目されているクリエイターのひとりである250(イオゴン)。デビューアルバムが韓国の音楽賞を総なめにし、人気グループであるNewJeansへの楽曲提供や音楽プロデュースでも知られる彼は、いかにしてK-POPの新たな地平を拓いたのか。
By Daisuke Takimoto、Yasutomo Asaki
QUANTUM COMPUTING
量子コンピューターにとって2025年は、「次の産業革命」に向けたステップの年:北川拓也インタビュー──特集「THE WORLD IN 2025」
「量子誤り訂正技術」が実現したことにより、真の実用化が近づきつつあるとされる量子コンピューター。理論物理学者、 AI責任者・経営者を経て量子コンピューター業界に飛び込んだ北川拓也による展望はいかに。
By Tomonari Cotani
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世界の終末に備えるプレッパーたちの不動産ショッピング
米国人の39%が、自分たちはアポカリプス(終末の時代)を生きていると信じている。その結果、地下シェルターの不動産市場がいまや熱気を帯びているのだ。
By Patricia Marx
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人間だけは特別、という考え方に揺さぶりをかける──リチャード・パワーズ新作『Playground』
米文学の旗手リチャード・パワーズの新しい小説『Playground』は、彼がピュリッツァー賞を受賞した『オーバーストーリー』で樹木を描いたのと同様に、海やAIを通して、わたしたちが地球に何をし、地球がわたしたちに何をしてきたかを語りかける。
By Hua Hsu
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ナイキは再びブランドの魂を取り戻せるか
前CEOによるコロナ禍での破滅的なビジネス戦略、イノベーションの減退、人材の流出、「史上最悪のスニーカー」のレッテルを貼られたこの世界最大のスポーツブランドの業績が低迷している。新しいCEOには、途方もない挑戦が待っていることになる。
By Amy Francombe
Culture
AIにない曖昧さと“ゆらぎ”こそが、人間の創造性を進化させる:音楽家・小室哲哉×AIエンジニア・山田剛
クリエイションの最前線に立ち続けている音楽家、小室哲哉。人工知能(AI)を用いた制作に早い段階から意欲的な彼は、創造的な活動においてAIが人を超えることはないと断言する。その真意を小室に尋ねるとともに、AIの活用を支えるエンジニアの山田剛にその舞台裏について訊いた。
By Mirei Takahashi
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ザ・大統領戦2024:トランプ&共和党のアメリカ史を書き換える大躍進!
2024年のアメリカ大統領選挙はトランプの圧勝に終わった。そればかりか上院・下院ともに共和党が多数派となり、さらには連邦最高裁も、保守派判事が9名中6名と「超多数派」を占めている。つまり共和党は、三権のすべてを掌握してことになる。かつて「白人の党」「富裕者の党」として知られた共和党は、いまや、(本来は民主党の基盤であった)低学歴のワーキングクラス(労働階級)の党に変わりつつある。トランプによる覇権は、いかにして成されたのか。デザインシンカー・池田純一が分析する。
By Junichi Ikeda @ Fermat
Business
“望まれる保守”というクール──トランプ2.0時代のインフルエンサーたち
メインストリームのインフルエンサーたちの影響力によって、憧れの対象となり、真似したくなるような美意識が新たに生まれている。それはMAGAの帽子をかぶっている。
By Makena Kelly
Gear
野鳥の名前を教えてくれる「AI双眼鏡」が最高だった
スワロフスキー・オプティックの新製品「AX Visio」は、画像認識とGPSデータを駆使して鳥の種類を識別できる世界初の双眼鏡だ。双眼鏡を向けるだけで9,000種以上の鳥を特定でき、バードウォッチングで見つけた鳥の撮影から記録までを1台で完結できる。
By Lola Méndez
BOOK GUIDE
都市と人類の長い歩みをめぐる5冊:WIRED BOOK GUIDE
未来の都市は何を再生するのかを探求した『WIRED』最新号の「The Regenerative City」特集。その刊行にあわせて、「読書室」主宰の三砂慶明が副読本をセレクト。
By Yoshiaki Misago
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iPhoneをアップグレードする時代の終焉
アップルのiPhone16をわたしは必要とはしてない。それは、このデバイスが失敗作だからではなく、むしろ大成功であることの証でもある。毎年必ずアップデートされるiPhoneは、わたしたちの日常生活から乖離しはじめてはいないだろうか。
By Kyle Chayka
Mobility
シャープのEV参入は、ホンハイが主導する自動車業界の「転換点」の予兆でもある
大手電機メーカーのシャープが、電気自動車(EV)の開発を表明した。親会社である台湾の鴻海科技集団(ホンハイ)と手を組むことで、どのようなEVを世に送り出そうというのか。自動車業界に転換点をもたらしうる戦略を読み解く。
By Daisuke Takimoto
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ヒップホップの歴史に「ドアを閉める音」が刻みこまれるまで
21世紀に創作されたラップやポップミュージックを聴いたことがあるなら、“プラグインの教祖”がつくった最も有名な作品「Tribe」の金属的なパーカッション・サウンドを耳にしたことがあるに違いない。ジョン・レームクールへのインタビュー。
By Ashwin Rodrigues
Culture
アレックス・ガーランドは、アメリカ社会の無意識に潜む幾多の神話を呼び覚ます:映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』池田純一レビュー(ネタバレあり)
『エクス・マキナ』等で知られるアレックス・ガーランドの新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、ドキュメンタリーを装った戦争映画・政治映画“ではない”。しかも本作で描かれる「分断」は、青(民主党)vs. 赤(共和党)といった「今日のそれ」ではなく、米国社会の“集団的深層心理”に則した分断、いわば時代を超えた米国の神話に根ざした分断だ。ガーランドが本作に忍び込ませた真意を、デザインシンカー・池田純一が浮き彫りにする(物語の重大な核心に触れていますのでご注意ください)。
By Junichi Ikeda @ Fermat
Science
「パンノキ」が食料危機の救世主になるかもしれない
熱帯地域で栽培されてきた食用植物「パンノキ」は栄養価が高く、暑さに強い。気候変動の影響で従来の地域での生産が困難になりつつあるトウモロコシや小麦、大豆などの主食穀物の代わりになることが期待されている。
By Richard Schiffman
SZ MEMBERSHIP
ヴィタリック・ブテリンが考える、次の5年のブロックチェーンの大きな変化
イーサリアムのファウンダーは、ブロックチェーン・エコシステムが世界中の開発者たちだけに閉じることなく、より優れたスタンダードやツール、インフラをつくって社会に大きな影響力を与える未来を見据えている。『WIRED』単独ロングインタビュー。
By Michiaki Matsushima、Kazuki Watanabe
Business
わたしが辞めた後、会社はAIキャスターを雇った
ハワイの地方紙『The Garden Island』が読者拡大のために頼ったのは、生成AIのキャスターだった。決して“最先端”ではなかったはずの同紙は、AI放送を導入する全米初のメディアとなった。かつてここで記者として働いていたわたしは、驚きを隠せない。
By GUTHRIE SCRIMGEOUR
Business
わたしが癒されるとき、地域経済や環境にもリジェネラティブであるということ:uka IZU Shampoo & Conditioner
トータルビューティーカンパニー「ウカ(uka)」がこの夏に発売したヘアケアプロダクトは、髪の再生だけでなく、地域経済や自然環境の回復も見据えている。ビジネスとアカデミアという、異なるバックグラウンドをもつふたりのサーファーが出会ったとき、リジェネラティブなものづくりへの道が拓けた。
By Erina Anscomb
Business
日本初のデジタル通貨が本格始動、その商用サービスが秘めた可能性
日本初のブロックチェーンを用いたデジタル通貨「DCJPY」の商用サービスが、8月27日にスタートした。オンラインでの契約や手続きの完了と同時に決済と取引が自動的に実行されるスマートコントラクトに対応したことが最大の特徴で、企業間取引を大幅に効率化できる可能性を秘めている。
By Daisuke Takimoto