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ワインの聖書

葡萄酒という神の雫への巡礼。家の飲みホームワイン。孤高のワインを届けます。

コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン

コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン

  • 生産者(ドメーヌ):ヴィーニャ・コノスル
  • 国:チリ
  • 生産地(テロワール):カサブランカ・ヴァレー
  • 年代(ヴィンテージ):2015年
  • 品種:シャルドネ100%
  • 栓:コルク
  • 熟成:瓶内二次発酵
  • アルコール度数:12.5%
  • 飲み頃の温度:16℃~18℃
  • 楽天価格:1,230円(税込)

コノスルは1000円台のスパークリングもめちゃくちゃ優秀。こちらはシャルドネ、ピノ・ノワールのブレンド。

生産者(ドメーヌ)

ヴィーニャ・コノスル

チリ最大のワインメーカー「コンチャ・イ・トロ」が1993年に輸出専門として設立したブランドが「ヴィーニャ・コノスル」。「コノスル」は「Cone of Southで「南の円錐」の意味。コノスルのワイナリーは、合計1200万リットルのワインをステンレススチールのタンクで生産。熟成用のセラーには4,000個の樽が貯蔵され管理している。

生産地(テロワール)

カサブランカ・ヴァレー

コノスルは南北にチリ全土に2,000haもの広大な葡萄畑を8つ以上所有。標高が400mほどあるカサブランカ・ヴァレーの冷涼な地中海性気候は、南極からの寒冷な海流の影響を強く受ける。一年中霧のかかった朝と涼しい風のおかげで、葡萄の成熟がゆっくり進む。昼には20℃位まで気温が上昇する激しい寒暖差が特徴で、滑らかで香り豊かなワインに仕上がる。1万円近くするコノスルの「オシオ」のピノ・ノワールもカサブランカ・ヴァレーで作られる。

葡萄(セパージュ)

カサブランカ・ヴァレーにの中でも最も海寄りのエル・センティネラ農園のシャルドネを100%使用したコノスル初のブラン・ド・ブラン(白ブドウ100%で造られたシャンパーニュ)。3月に手摘みで収穫して選別。生産量を抑えることで、フレッシュさとミネラル感を引き出している。一次発酵は96%をステンレススチールタンク、4%を樽で20日間発酵。その後、リキュールを加えて瓶詰めして24ヶ月逆さまの状態で二次発酵。シャンパーニュと同じ製法で造る。残糖は5.8g/Lなので、シャンパーニュではエクストラ・ブリュット(辛口)になる。

味わい

泡と果実味が強い。そして余韻が長い。しかし、嫌な後味がまったくない。ブラインドでシャンパーニュと言えば多くの人が信じる。これが2000円台はかなりお得。

エチケット

コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン
コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン

コノスルの代名詞である自転車もデザインもなく、ブルーとグリーンの中間色で高級感のある色合い。

コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン
コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン

保存するときはワインセーバーを使いましょう。

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おすすめワイングラス

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楽天で購入

ブランドブランの軽やかな口当たりなので、喉越しがよく軽量のフルートグラスがおすすめ。

料理とのマリアージュ

コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン

  • フライドポテト:○
  • hんバーガー:○
  • ソーセージ:○
  • カマンベールチーズ:○
  • パスタ系:○

基本的にはフードフレンドリーでスパークリングなので、ジャンクなものと合わせたい。

コノスル・センティネラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン

パスタ系もトマトソースやクリームソースなどなんでもOK。

その他のおすすめコノスル・ワイン

ワインの便利道具、おすすめワイングッズ!ワインセラー・ワインオープナー・ワインキーパー

ワインを美味しく飲むには名酒とワイングラスの他に道具も揃えたい。愛用のワイン三種の神器を紹介。

ワインセラー

ワイン生活を円満にするための嫁入り道具がワインセラー。ワインは保存する温度帯が重要。冷蔵庫は寒すぎる。その日のうちに飲み切るバッカスの化身はともかく、1週間くらいかけてチビチビやるのでワインセラーで味を保ちたい。

ペルチェ式

ワインセラー

8本収納できるワイセラー。通販で買える中で最安値。メーカーはアイリスオーヤマ。ペルチェ式(半導体)なので無音で振動もなく、寝室にあっても気にならない。しかもオシャレ。インテリアとしても最高。新宿のアパートがアートになる。ワインセラーがあると、欲しいワインを買ったとき「ようこそ我が家へいらっしゃいました」と歓迎の気分になる。

フォルスタージャパン・ ロングフレッシュ

憧れの日本製ワインセラー。120本のワイン収納。高さ176センチの高身長。『神の雫』で登山写真家の岡崎が自宅の部屋に2台所蔵。さすがクライマー。いつかは欲しいワインセラー。

ワインオープナー

ソムリエナイフ

MRSXXNTYのソムエリナイフ

MRSXXNTYのソムリエナイフ。彩木丸柄。見た目がカッチョいい。ソムリエ鈴木培稚(すずき ますぢ)さん愛用のイタリア製ムラーノと迷ったが、デザイン製でこっち。

MRSXXNTYのソムエリナイフ

カッター、スクリューロッド、栓抜きの三つがついている。ダブルアクション(ワインのフチにかけるフックが2つあるもの)なので2段階に分けてコルク栓をあげられる。ビギナーでも抜栓しやすい。

オープナー

ワインオープナー

ワインのハードルの高さが値段、もうひとつがコルクを開けないといけないこと。ソムリエナイフを使うとかっこいいいが面倒くさい。小さな壁だが、なかなかのボルダリング。そんなロッククライミングを快適にしてくれるワインオープナーがある。電池いらず、ラベル剥がし、保存用のキャップの3点セット付き。

ワインオープナー

ひたすら回すだけなので、力も技量も要らず。徐々にコルクが開いて、新世界が始まるワクワクに包まれる。ちなみにコルクは約2000年〜4000年前の古代ローマ帝国やギリシャで使われていたと言われている。面倒くさいけど、やはりワインはコルク。

ワインキーパー

独り暮らしのワイン好き(お酒が強くない)にとって悩みの種が飲み残し問題。1週間くらいかけてチビチビやりたいのに、3日もしたら味わいが劣化し香りも飛んでしまう。1週間以上も保つには「コラヴァン」というガスを注入する秘密兵器があるが、5万円以上する上にボンベを買い続けるのでランニングコストも大変。そんなもの家庭で買ってられないので、その他の延命装置を紹介する。

ワインセーバー

ワインキーパー

コルクワインの手軽な保存キャップ(ワインセーバー)はプルテックス アンチ・オックスがおすすめ。ボトルに被せるだけでワインの酸化を防止できる画期的アイテム。酸化防止カーボンフィルターが内臓され、ワインの酸化原因となる揮発性成分と酸素の接触を抑制。シュコシュコ空気を抜いて真空にする必要がない。4〜5日ほどは味の劣化を防げる。もっと長い期間を保存したい場合はコラヴァンなどガスを注入する高級ワインセーバーになってくるが十万円近くするので現実的ではない。

フレンチ「uto」も使用

東京都にあるフレンチ「uto」もプルテックス・アンチ・オックスを使用している。

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プルテックス アンチ・オックス ブルー
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シャンパンストッパー

ギディーニシャンパンストッパー

シャンパン用のワインキーパーはギディーニのシャンパンストッパー。

ギディーニシャンパンストッパー

両翼を開いて瓶に付けて締めるだけ。

ギディーニシャンパンストッパー

これで2〜3日は泡が持続するのでスパークリングワイン党は必須アイテム。

プルテックス ・アンチ・オックス・シャンパン

プルテックス アンチ・オックス・シャンパン

嬉しいプルテックスのシャンパン・ストッパー。少し値段のはるシャンパーニュやスパークリングに安いストッパーは付けたくない。

プルテックス アンチ・オックス シャンパン

ブラック&ゴールド、巾着袋もある逸品。シャンパンをひとり飲みするなら必須アイテム。

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ワインバッグ

HAMILO ワイン バッグ

気分が華やかになるオレンジのワインバッグ。雨にも強く高級感のある革製。

おすすめワイングラス

価格帯別おすすめワイン

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル・ヴァレー・コレクション

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル

  • 生産者(ドメーヌ):ヴィーニャ・コノスル
  • 国:チリ
  • 生産地(テロワール):アコンカグア・ヴァレー
  • 年代(ヴィンテージ):2020年
  • 品種:カべルネ・ソーヴィニヨン、シラー、メルローなど
  • 栓:コルク
  • 熟成:樽で13ヶ月、ステンレタンクで1ヶ月熟成
  • アルコール度数:14.5%
  • 飲み頃の温度:16℃~18℃
  • 楽天価格:1,230円(税込)

安旨ワインの盟主・コノスルが送る1000円台なのに1万円と間違えるクオリティ。チリの産地にこだわった「レゼルバ・エスペシャル・ヴァレー・コレクション」のカベルネ・ソーヴィニヨン。2007年が『神の雫』で登場し、「ここまでの完成度で千円台で買えるのは驚異的なコストパフォーマンス。天・地・人でいう人の力が突出しているワイン」と絶賛した。1万円のワインと飲み比べても間違える。人気のため入手困難。

生産者(ドメーヌ)

ヴィーニャ・コノスル

1883年創業のチリ最大のワインメーカー「コンチャ・イ・トロ」が1993年に輸出専門として設立したブランドが「ヴィーニャ・コノスル」。「コノスル」は「Cone of Southで「南の円錐」の意味。南北に長いチリ全土に2,000haもの広大な葡萄畑を所有し、千円以下の安旨ワインから1万円を超える高級ワインまで、様々なシリーズを生産している。

生産地(テロワール)

アコンカグア・ヴァレーは首都サンティエゴから北100kmに位置し、アコンカグア川に沿って畑が広がる。アンデス山脈にある南米最高峰アコンカグア(6,960m)の麓にあるため標高が高く雨量が少なく、痩せた土壌で根に競争を強いる。樹勢の強いカベルネ・ソーヴィニヨンなど特にボルドー品種と相性がよい。オーパス・ワンで有名な生産者ロバート・モンダヴィもアコンカグア・ヴァレーを愛するひとり。

葡萄(セパージュ)カベルネ・ソーヴィニヨン

ヴィンテージ(年代)によって葡萄のブレンド率は変わる。2020年はカべルネ・ソーヴィニヨンが85%で、そのほかにシラー、メルローなどを10%以下でブレンド。カベルネ・ソーヴィニヨンは「野生」のソバージュが語源で、実が小粒で皮が厚くタンニンが豊富で樽熟成と相性が良い。若いうちは渋くて酸っぱい。ピーマンの香りであるピラジンが含まれ、熟しきっていないと香りが残りやすい。チリのカベルネ・ソーヴィニヨンはは「チリ・カベ」と呼ばれる。

味わい

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル

一口目は「タンニンすげえ!」と思うが次第に落ち着くと一気に上品な果実味、スッキリしたフルーティーさに変わる。とても千円台とは思えない上品さと美味しさ。ただし、最も美味しいのは初日。時間が経つと落ちていく。美人薄命、命短し恋せよコノスル。

エチケット

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル
コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル

コノスルの代名詞である自転車がなく、高級感のある深い色合い。そして1000円台なのにコルクという、コノスル本気のあらわれ。

ワインキーパー

保存するときはワインセーバーを使いましょう。

おすすめワイングラス

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル

カベルネ・ソーヴィニヨンが主体でボルドーの赤ワインのようにタンニンなどが力強いので、まろやかに香りを吸い上げるボルドーグラスがおすすめ。

料理とのマリアージュ

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル

  • ビーフシチュー:○
  • ボロネーゼ:○
  • ソーセージ:△
  • カマンベールチーズ:△

基本的にはフードフレンドリーでカベルネ・ソーヴィニヨンと相性の良い料理と合う。ただし、かなり複雑なブレンドをしたワインなので単体で飲むのがおすすめではある。

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル
コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ・エスペシャル

最も相性が良かったのはビーフシチュー。赤ワインがシチューのコクを後押しする。コノスルといううま味調味料を加えているように感じる。パスタはクリーム系やペペロンチーノなど何でも合うが、肉肉しいミートソースやボロネーゼがおすすめ。

おまけ

ピノ・ノワールなので葡萄品種は違うが、コノスルのレゼルバ・エスペシャルは1万円のヴォーヌ・ロマネワインと間違うほどのクオリティ。いかにレベルが高いかわかる。

※入手困難のため売り切れの場合あり

その他のおすすめコノスル・ワイン

3000円台おすすめワイン〜4000円以下の豊穣

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ワインも山も3000を超えると景色が変わる。世界が変わる。アルプス一万尺。富士山の世界。ここからはワインにあった少し良いグラスを使いたい。ワインを飲む価格としては最もボリュームゾーンの領域。

白ワイン

トラミン・アルト・アディジェ・ゲヴュルツトラミネール

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トレンティーノ アルト アディジェ
  • 葡萄:ゲヴュルツトラミネール100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ケラーライト・ラミン

イタリアのトラミンが原産地の白ワインの葡萄品種「ゲヴュルツトラミネール」を使用。紀元前10世紀から栽培されていたといわれる。『神の雫 マリアージュ』では2003年をライチのシャーベットと合わせた。グレープフルーツの瑞々しい酸がアロマの架け橋となる。互いに足りないものを補い合って新しい世界を引き出してくれる「雪解けのマリアージュ」

仲田晃司 ルー・デュモン、天・地・人ブルゴーニュ

シャルドネ100%。「本気印」のブルゴーニュ・ブラン。

まるき葡萄酒・ラフィーユ・トレゾワ・樽勝沼甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(甲州勝沼)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:2021年
  • 生産者:まるき葡萄酒

日本最古のワインメーカである「まるき葡萄酒」の白ワイン。『神の雫 マリアージュ』では水菓子の宮崎産マンゴーに合わせた。「30年から40年熟成させた古酒を複数年ブレンドしたワイン。終わりかけの夏の海。空がオレンジ色に染まる夕暮れ時。水平線にたどり着いた夕日、それを迎え入れる海に漂うもうひとつの夕日。そのコントラストのようなマリアージュ」と表現。

ピースポーター・ゴールドトレプヒェン・リースリング・カビネット

  • 生産国:ドイツ
  • 地域:モーゼル地方
  • 葡萄:リースリング100%
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:トリアー慈善連合協会

「黄金の雫」と呼ばれるピースポート村の弱甘口のドイツ白ワイン。モーゼル地方で2000年の歴史を持つトリアー連合協会が造る。エチケットは聖ヤコブ。巡礼者のワイン。生真面目なドイツ人の気質と日本人の繊細さと真面目さは共通点があり和食と合う。漫画『神の雫』では2008年のワインを「小川のせせらぎが聞こえてくるような静かな庭園の風景。透明感のある柔らかい木漏れ日が、苔むした庭に降り注ぐ夏でありながらひんやりとして。そして湿り気を帯びた豊かな風が、庭園の上を通りすぎていくようなワイン」と遠峰一青とローランが表現。鱧の刺身に梅肉を和えてマリアージュした。

コナンドラム・ホワイト

コナンドラム・ホワイト

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン 、セミヨン 、マスカット・カネリ 、シャルドネ、ヴィオニエ(比率非公開)
  • 年代:2021年
  • 生産者:ワーグナー・ファミリー

カリフォルニアのナパ・ヴァレーで最も歴史ある家族経営のワイナリー「ワグナー・ファミリー・オブ・ワイン」が手がける白ワイン。家族が集まる食卓でワインをブレンドして楽しんだ思い出から仕立てられたことから、ソーヴィニョン ブラン、セミヨン、マスカット カネリ、シャルドネ、ヴィオニエなど様々な葡萄品種をブレンド。ワイン名のコナンドラムは「なぞなぞ」の意味。漫画『ソムリール』で紹介された。

源作印 GKT 白

  • 生産国:日本
  • 地域:埼玉(秩父)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:記載なし
  • 生産者:秩父ワイン

秩父ワイン。両神山の麓に畑があり寒暖差が激しい。秩父は源流水が美味しく土地が痩せて葡萄に適している。秩父はセメントの産地でアルカリの石灰土壌が存在する。『神の雫』でワイン日本紀行のため小淵沢に向かう電車内で酒盛りをした。ブルゴーニュやボルドーを思わす柔らかくグリップする力強さが備わっている。「静かな水辺から優雅にそして力強く飛び立つ白い大きな鳥・丹頂鶴のようなワイン」と表現。

奥出雲ワイン・シャルドネ・アンウッディッド

  • 生産国:日本
  • 地域:鳥取県
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2023年
  • 生産者:奥出雲ワイン

島根県の白ワイン。低温殺菌牛乳のパイオニアである木次乳業が1990年につくったワイナリー。『神の雫』では「ボディもあって技巧的な要素を感じない生命力の溢れるワイン」と表現。

カ・ブリオーネ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ロンバルディア州
  • 葡萄:ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、インクローチョ・マンツォーニ、キアヴェンナスカ
  • 年代:2021年
  • 生産者:ニーノ・ネグリ

イタリア・ロンバルディア州の白ワイン。アルプスの麓に広がる畑で急斜面の厳しいテロワールが独特の味わいを生みだす。野球でいうキャッチャーのイメージ。チームにとって母親の包容力と信頼感がある。『神の雫 マリアージュ』では2015年をピッツォケリ(蕎麦)のパスタに合わせた。「夏の太陽だ。強いコントラスト。しかし湿り気を含んだ雨上がりの風が木々を吹き抜けて吹いてくる。だから厳しさは感じない。このマリアージュはあの夏だ」と表現。

リヴォン・クラス・ピノ・グリージョ・ラマート

  • 生産国:イタリア
  • 地域:フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州
  • 葡萄:ピノ・グリージョ
  • 年代:2021年
  • 生産者:リヴォン社

ラマートはイタリア語で「銅色」の意味。ブロンズがかった色調が特徴で、地元フリウリでは「ラマートワイン」と呼ぶ。白ワインの名産地フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州で作られたイタリアの白ワイン。4種類あるピノの葡萄種の中のピノ・グリージョを使用。パンを焼いたような香ばしい酵母の匂いがする。カツオとアボカドのマリネと合うとAOS青池さん。

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RICCA・雪の系譜・シャルドネ

  • 生産国:日本
  • 地域:北海道
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2021年
  • 生産者:宝水ワイナリー

北海道の白ワイン。『神の雫』では2011年が登場。「淡雪におおわれた北の大地に春の訪れを告げるふきのとうが、雪解けを待ちきれずに顔を出しているような光景を思い浮かべるフレッシュで期待感を覚えるワイン」と表現。

マンズワイン ソラリス 千曲川

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(小諸市)
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:マンズワイン

信州シャルドネの樽仕込みのワイン。漫画『神の雫』では2006年を雫がイタリア長介へのお土産に。「爽やかにして芳醇。信州の清々しい風と北アルプスの山々が思い浮かぶ」

キュヴェ・ギョタク・テール・デ・トワール

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・グリ、ピノ・ブラン
  • 年代:2023年

『神の雫 マリアージュ』では2012年が登場。ビストロ9がサヨリの棒寿司と合わせた。日本人でシェフの経験もあるドメーヌの夫人が鮨や刺身はもちろん、酢飯、わさび、しょうゆ、ガリとも合うようにアルザス地方で作られる5種類の葡萄品種をブレンド。比率は企業秘密。神咲豊多香も「醤油にも鮨飯にも生魚にもガリにも合う」と居酒屋に持ち込んだ。

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キュヴェ ギョタク[2023]テール デ トワール(ミットナット)(白ワイン フランス)
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リッポン マチュア ヴァイン リースリング

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:セントラル・オタゴ
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:リッポン・ヴィンヤード・アンド・ワイナリー

ヨーロッパの厳しいミネラルとは対照的なリースリング。『神の雫』では2006年が登場。広大な草原。冷たい風が吹き抜けていくその草原から見える山は、ヨーロッパの峻烈な山々とは違う。どこか柔らかい稜線を持っていて、冷たい中にもゆったりとした優しさがある。そう、タンポポみたいな。そんなワイン。

オー・ボン・クリマ・シャルドネ・ビエン・ナシード・ヴィンヤード・ミッション

カリフォルニアの赤ワインで有名なオー・ボン・クリマのシャルドネの白ワイン。岡山にある『すし処 ひさ田』の店主が「果実味と酸がうまくバランスよく表現され、寿司本来の味わいも生かしてくれる極上のシャルドネ」と絶賛した。

シャトー・ベレール・ラ・ロワイエール ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(コート・ド・ブライ)
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:シャトー ベレール・ラ・ロワイエール

ボルドー右岸の北の外れコート・ド・ブライでソーヴィニヨン・ブラン100%で造る。『神の雫』では2007年が登場。清楚で透明で無垢な優しさに満ちている。まるで小さな教会のヴァージンロードを歩く花嫁を、憧れの眼差しで見つめる少女のようなワイン。遠峰一青は「食前酒として飲んでもみずみずしく食欲をそそり、前菜、魚料理にもやさしくマリアージュする。もう一度飲みたいという魅力がある」と評価。

ルイ・メテロー・ミュスカデ・グラン・ムートン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ロワール(ナント地区)
  • 葡萄:ミュスカデ100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・デュ・グラン・ムートン

グラン・ムートンは「丸々と太った羊」という意味が語源である「ムートン将軍」に因んで名付けられた。数あるロワールの白ワインの中でミネラル香が顕著で新鮮。『神の雫』では2002年が登場。遠峰一青が冷やし気味にし、岩牡蠣の酒蒸し白トリュフソース、オマール海老と帆立貝のブイヤベースソースに合わせた。

ソアヴェ・クラシコ・ジーニ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴェネト州
  • 葡萄:ガルガーネガ
  • 年代:2022年
  • 生産者:ジーニ

「ピエロパン」、「イナマ」と三大ソアヴェと呼ばれる「ジーニ」の白ワイン。1700年代からガルガーネガ種を栽培してきた。平均樹齢60年以上の古樹から造られる上質な酸とミネラルが調和した上品で深い味わい。1960年代にソアヴェの生産地域が拡大され、大量生産が増えた結果、平野部の堆積土壌で造られるフルーティーで軽い白ワインがソアヴェとして認識されるようになったが、ジーニはモンテフォルテの丘の火山岩土壌。ジーニは畑で化学薬品、有機肥料も一切使用しない農法、酸化防止剤SO2も醸造時には一切使用せず、瓶詰め時にごく少量のみ添加。樹齢100年以上の畑「サルヴァレンツァ」は、ソアーヴェ最高の畑。

ジュリアン・メイエー ・リースリング

アルザスのリースリング。アルザスの自然派ワインの旗手ジュリアン・メイエー 。『神の雫』で2007年が登場。アルザス料理「鯉の詰め物」に合わせた。遠峰一青が絶賛。ピュアな味わい、テロワールが織りなすドラマ。夕刻の茜空に仄かに灯るガス灯の、柔らかくどこか懐かしい灯火。一人佇みいつまでも眺めていたくなるガス灯の温もりを帯びた明かりのように、このワインは昔話するように何度となくグラスに注ぎ直し、唇に運びたくなる。

ザーヘル・ホイリゲ

オーストリアのザーヘル社が造るボジョレ・ヌーボーと同じ新酒。ザーヘルは最新鋭の醸造設備でクリーンなホイリゲを造る生産者。ホイリゲとは居酒屋のこと。11月11日、聖マルティンの日に解禁される。かつてはボジョレ・ヌーボーも同じ日に解禁していた。漫画『ソムリエール』で2007年が登場。生の葡萄ジュースのようで何杯でも飲めてしまう。ワインから三社祭りの笛や太鼓の音が聞こえる。寒い冬が来る前に村中で新酒ができたことを祝う。

ブラン・ド・モルジェ・エ・デ・ラ・サル・レイヨン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:プリエ・ブラン100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェ

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』推薦。葡萄栽培の限界高度が標高600mと言われる中、モルジェは標高1200mに及び、イタリアで最も標高の高い栽培地帯。ワイン名にモルジェとラ・サルと2つの村(コムーネ)が入る稀有なワイン。モルジェは冷涼で酸度の高い葡萄ができる。ラ・サルは畑が平地で温暖、糖度の高い葡萄が熟す。この対照的なブドウをアッサンブラージュ(ブレンド)している。「レイヨン」はその年で最も出来が良かった畑の葡萄で造る看板ワイン。ブドウ品種のプリエ・ブランは高地に適し、少ない日照量で育ち、完熟までの期間も短く寒波が来る前に収穫できる。モンブランの雪が日光を反射して葡萄の樹を温め、春には雪解け水が土壌に水分を与える。モンブランのような純粋無垢なワインが生まれる。天衣無縫の純白のドレスをまとった山の乙女のワイン。

ドメーヌ・コルディエ・マコン・オー・ボワ・ダリエ

ブルゴーニュの白ワイン。『神の雫ワイン知ったかBOOKS』で人見知り同士が仲良くなるワインとして2015年を紹介。マコンの造り手で、ここ以上のシャルドネを作り出す生産者はいないと賞賛。シャルドネの果実味が芳醇に伝わり、味わいに深みがある。初対面でも一緒に楽しく飲めるシャルドネ。豊富なミネラル、しっかりした骨格が肉料理に合う。ロールキャベツと飲むと、キャベツがマコンの柔らかさに寄り添い、最高のマリアージュになる。

月浦ミュラー・トゥルガウ

洞爺湖畔月浦の自社農園産ミュラー・トゥルガウ100%使用した白ワイン。

シャトー・レイノン・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(カディヤック)
  • 葡萄:ソーヴィニョン・ブラン100%
  • 年代:2023年
  • 生産者:シャトー・レイノン

ボルドーの白ワイン。「白ワインの法王」と呼ばれるデュブルデュー氏が保有するシャトー。ソーヴィニョン・ブランで造られる。『神の雫』では2007年が登場。エレガントで適度にバランスのとれた酸。嫌味のない樽香。あたかも草原を駆け抜ける白馬のような爽快感のあるワイン。

ブルックス・リースリング

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:オレゴン州(ウィラメット・ヴァレー)
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:ブルックス

カモミールや西洋菩提樹、ジャスミンの香りがありリラックス効果があるワイン。『神の雫』では2004年が登場。マッターホルンに向かう前に遠峰一青がワイン・サイコセラピーを受ける際に飲んだ。体や心の緊張を取り除いてくれる。

赤ワイン

リブランディ・グラヴェッロ・ヴァル ディ・ネート・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:カラブリア州
  • 葡萄:ガリオッポ、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2021年
  • 生産者:リブランディ社

この地で最も多く栽培されるガリオッポの葡萄品種をメインにカベルネ・ソーヴィニヨンブレンドして造る。唐辛子を育てるテロワールで作られた葡萄なのでキムチや唐辛子料理にマリアージュ。「燃えるような激しさ、そして情熱が情熱を呼び、歓喜となって谺する。闘牛士、エル・マタドール」と雫が表現。

トルブレック・ウッドカッターズ・シラーズ

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:バロッサ・ヴァレー
  • 葡萄:シラーズ100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:トルブレック

ドメーヌは古くからのワイン産地バロッサ・ヴァレーを絵の具などの表現材料を探すように歩き回り、荒れたままになっているポテンシャルの高い畑を再生。百年級の古木から造りあげた。『神の雫』では2005年が登場。若いのに香りはすごくジャミーで、噛むようなワインだ。そうこれはヨーロッパのギャラリーで見かけたシルク・ペインティングのようなワイン。

ボデガス・アバニコ・ロス・コルミリョス

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・イ・レオン州
  • 葡萄:ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ)
  • 年代:2020年
  • 生産者:ボデガス・アバニコ

スペインはトロ、2008年に設立のワイナリー「ボデガス・アバニコ」のワイン。『神の雫』では2008年が登場し、第十一の使徒を探すスペイン出張前にモノポールの藤枝に勧められた。タンニンや果実の味の強さを過剰に抽出しないことで、もともとの素晴らしいポテンシャルをうまく引き出している。未知の大陸を探して船を漕ぎ出した大航海時代のスペイン人のようなワイン。

ウルトレイア・サン・ジャック

  • 国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・レオン
  • 葡萄: メンシア、アリカンテ
  • 年代:2021年
  • 生産者:ラウル・ペレス

世界最高のワインメーカーと呼ばれるラウル・ぺレスの赤ワイン。『神の雫』でワイン事業部の8,888円の「末広セット」に選んだ。1万円以上するトップ・キュヴェは「グラナダの夕陽」そのもの。安価なサン・ジャックも迫るクオリティ。スケール感はかなわないが「車窓から見るグラナダの夕陽」、立ち去ろうとする自分を見送ってくれる暖かい夕陽。

コルドルチャ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州(モンタルチーノ)
  • 葡萄:サンジョヴェーゼ100%
  • 年代:2018年
  • 生産者:トコルドルチャ

ハーフボトル。『神の雫』で2004年が登場。第九の使徒を探す過程で雫と本間が現地で飲んだ。スタンダードなワイン。リゼルヴァのような長熟が味で上とは限らないことを教えてくれる。ミネラルを含めた個性が際立っている。未完成の躍動がある。日々トレーニングを重ねる生真面目なマラソンランナーのようなワイン。

フランシス フォード コッポラ ダイヤモンド コレクション クラレット

敬愛するフランシス・コッポラ監督のワイン。無数に出している中でエチケットが最もゴッドファーザーみ、ある。

チェレット・モンソルド・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ピエモンテ州
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー
  • 年代:2021年
  • 生産者:チェレット社

ピエモンテ州で異色のフランス3品種のブレンドワイン。ビオディナミ農法で栽培。『神の雫』で奈良の飛鳥で1997年を飲んだ。「こだわりを曲げずに守り通す美学がある。箱根の寄せ木細工みたいな飽きない味わいがあるワイン」と表現。

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チェレットモンソルド ロッソ [2021]CerettoMonsordo Rosso
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志太・ヤマ・ソーヴィニヨンロゼワイン

  • 生産国:日本
  • 地域:静岡県(伊豆市)
  • 葡萄:ヤマ・ソーヴィニヨン100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:志太・中伊豆ワイナリー

山梨県御坂峠に自生していた山葡萄とカベルネ・ソーヴィニヨンを交配して作ったヤマ・ソーヴィニヨン100%の純国産ワイン。母なる山葡萄の野生味と、父なるカベルネの気品と華やかな香りを兼ね備えている葡萄。『神の雫』では2009年が登場。秋にさしかかった丘を吹き抜ける風のような香り。どこか懐かしくて爽やかな少年時代の光景が思い浮かぶワイン。

心の雫

  • 生産国:日本
  • 地域:石川県(能登)
  • 葡萄:ヤマソーヴィニヨン
  • 年代:2022年
  • 生産者:能登ワイン株式会社

『神の雫 マリアージュ』で2014年が登場。石川県の能登ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンと山葡萄の交配種「ヤマソーヴィニヨン」で造る。神咲雫が金沢からの帰りの新幹線でソムリエの鴨志田とロブマイヤーのトラベラーで飲んだ。はしだのりひことシューベルツ『風』のワイン。

サン・イシドロ・グラン・レセルヴ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:フミージャ
  • 葡萄:モナストレル
  • 年代:1989年
  • 生産者:ボデガス・サン・イシドロ

接ぎ木を受けず、自らの根で力強く育ったスペイン生まれのモナストレル品種。『神の雫マリアージュ』では神咲雫がウォッシュチーズ「ポン・レヴェック」に合わせた。亡き父が残した古い帽子を頭に載せると父の厳しさの奥に潜んでいた優しさを理解する。父への愛を思い起こす。迷いが吹っ切れ自分の生き方を自分で決められる大人への扉を自らの手で開くために歩き出す。亡き父の生き方を振り返ることで、少年が自分の足で歩み始めた瞬間。巣立ちのマリアージュ。

サン・マーニョ チェザネーゼ・デル・ピーリオ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ラツィオ州
  • 葡萄:チェザネーゼ・ダッフィーレ、チェザネーゼ・コ
  • 年代:2020年
  • 生産者:コルテ・ディ・パーピ

『神の雫 マリアージュ』では2015年を北京ダックに合わせた。甘味噌とぶつかるほど甘くなく、ダックの皮のボディに負けないしっかりとしたストラクチャーとタンニンがある。ラツィオ州の地葡萄で造られ中間料理に合う。「皇帝の玉座に向かう紅い絨毯。皇帝の姿を拝もうとそこにひざまずく人々の姿。その憧憬の象徴のようなマリアージュ」と表現。

レ・マッキオーレ・ボルゲリ・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州ボルゲリ
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン 、カベルネ・ソーヴィニヨン 、シラー 
  • 年代:2021年
  • 生産者:レ・マッキオーレ

イタリアのトスカーナ州ボルゲリにあるワイナリー「レ・マッキオーレ」の赤ワイン。様々なブドウ品種をブレンドすることで知られ、メルロー 50%、カベルネ・フラン 20%、カベルネ・ソーヴィニヨン 20%、シラー 10%と多様性。『神の雫 マリアージュ』では2012年が登場し、添加物を使わないイカの塩辛(ブルーチーズような)と合わせた。「やや個性的な地中海の匂いが海から生まれたチーズのように塩辛と合わせると魔法のようにお互いを高め合う。魚介の臭みをタンニンが包み込んで旨味を際立たせてくれる。不思議な世界に迷い込んだ左巻きの渦に巻き込まれるような不思議の国のアリスのマリアージュ」と表現。

ブエナ・ヴィスタ ソノマ ピノ・ノワール

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(ソノマ)
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:レ・マッキオーレ

過剰なところがなく控えめなピノ・ノワール。『神の雫』では2013年が登場。ブルゴーニュのピノ・ノワールと違って近づきやすい魅力がある。淡い色でモダンでシャレた街角を描いたパステル画のワイン。

クロ・フォルネリ・ヴァン・ド・コルス・ルージュ

  • 生産国:フランス
  • 地域:コルシカ島
  • 葡萄:ニエルキ、シラー、スキアカレッロ
  • 年代:2020年
  • 生産者:クロ・フォルネリ

ナポレオンの出身地コルシカ島の赤ワイン。コルシカの地葡萄「ニエルキ」やコルシカにしかない土着品種「スキアカレッロ」などをブレンドして造られる。『神の雫 マリアージュ』では2013年が登場。フレッシュチーズのブロッチェを使った豚肉の詰め物に合わせ「遠く離れた故郷を思う心境のようなマリアージュ」と表現。

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シャトー・ムーラン・オー・ラロック

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー右岸(フロンサック村)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・ムーラン・オーラロック

風車の意味を持つムーラン。フロンサック村の尊重を経験したジャン・ノエル・エルヴェ氏が造る。除草剤を使わない柔らかい土が葡萄を育てる。『神の雫』では2006年を鴨料理に合わせた。豊かでナチュラルな土の香りと、地に深く根を張った古木だけが表現できる優しさがある。まるで自然の営みに身を任せるように悠然と回り続ける風車小屋のような佇まいのワイン。

フォリウム・ヴィンヤード ピノ・ノワール・リザーヴ

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:マールボロ
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2022年
  • 生産者:フォリウム・ヴィンヤード

日本人生産者の岡田岳樹氏が有機栽培農法で造るニュージーランドのピノ・ノワール。 ニュージーランドでは雨の降らないときに畑に水を撒く灌漑農法が一般的だが、リスクをとって葡萄が大地の奥深く根を張っていくように育てている。結果、香りや味わいが複雑になる。『神の雫 マリアージュ』では2015年を北京ダックに合わせた。控えめでナチュラルな衣装をまとった美しい皇帝の妻。玉座に歩み寄る皇后のマリアージュ。

エラスリス・アコンカグア・アルト・カルメネール

  • 生産国:チリ
  • 地域:アコンカグア・ヴァレー
  • 葡萄:カルメネール100%
  • 年代:2019年
  • 生産者:エラスリス

チリのカルメネール。『神の雫 マリアージュ』では2015年をフカヒレの姿煮に合わせた。同質なもの同士の完璧なマリアージュ。ワインがフカヒレに助けられ、フカヒレがそれを見守っているイメージ。

スポルトレッティ・ヴィラ・フィデリア・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ウンブリア州
  • 葡萄:メルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン
  • 年代:2017年
  • 生産者:スポルトレッティ

メルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフランのブレンド。いわゆるボルドーブレンド。『神の雫 マリアージュ』で2010年を藤枝さんが「価格のポテンシャルの倍以上」と評価。雫も「イタリアのお宝」と絶賛。パンにヒマラヤ岩塩、オリーブオイルの魔法の三点セットをつけてマリアージュした。

ヒューゲル・ピノ・ノワール・クラシック

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:ピノ・ノワール100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ファミーユ・ヒューゲル

漫画『ソムリエ』で最後に登場するワイン(1989年)。主人公・佐竹城の継母が栽培したワインのイメージと重なり、ラスト・ワインに選ばれた。

ユルチッチ・ツヴァイゲルト

オーストリアのツヴァイゲルトという葡萄。オーストリアで最も栽培されている黒ぶどう、北海道でも人気。口当たりが柔らかく王道のピノ・ノワールと間違える。ブラインドで飲んだテイスターたちも美味しいと絶賛。

ヤンナ・デ・マーレ・カンノナウ・ディ・サルデーニャ

グルナッシュに似たカンノナウという葡萄を使ったイタリアワイン。テイスターが6000円以上のワインと間違う美味しさ。

エラスリス・アコンカグア・アルト・カベルネ・ソーヴィニヨン

チリの名門エラスリスが誇る最上級レンジ「アコンカグア・アルト」。国際テイスティングでラフィットやラトゥール、マルゴーなどの五大シャトーにも勝った奇跡の最高峰チリワイン。漫画『ソムリエール』で美味しいテーブルワインとして紹介。

ウインダウリ・桜シラーズ

  • 国:オーストラリア
  • 産地:ニューサウスウェールズ州
  • 葡萄:シラーズ

エチケットに描かれた桜は戦争の捕虜収容所カウラの桜。日本兵約1000人が大脱走を企て200名以上の死者を出したことを偲んで植えられた桜。『ソムリエール』では33話「それぞれの桜」で登場。歴史の不幸は語り合い信じ合い愛し合うことでしか超えられない。そのためにワインが生まれたのであれば、それは素晴らしいこと。

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ヴァッレ・ダオスタ・ドンナス・ナポレオン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:ネッビオーロ100%
  • 年代:2018年
  • 生産者:ドンナス社

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』のおすすめ。傾斜が45度もある危険な農作業で栽培。機械が入れず手摘みで収穫。葡萄はモノレールで運搬。ドンナスは海抜300mと低く気候は温暖、パームツリーの南国の植物も見られる。ワインも厳しい酸やタンニンがなく、たおやかなタイプ。ナポレオンが1800年のイタリア遠征でマレンゴの戦いに勝利し、この地に立ち寄って飲んだことを記念して200年後に生まれた勝利の美酒。ナポレオンが愛したピノ・ノワールのようなジューシーな果実感。この地特有の淹れたての緑茶のようなフレーバーがする。厳格さを感じさせない陽性のワイン。

ビービー・グラーツ・カザマッタ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トスカーナ州(マレンマ地区)
  • 葡萄:サンジョヴェーゼ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ビービー・グラーツ

カザマッタはイタリア語で「狂気の家(Crazy House)」の意味。ネーミング通り刺激的なワイン。『神の雫』では2004年が登場。当時は1000円台。どのヴィンテージも大きく外れたことがないコスパの高い赤ワインとして登場。「第二の使徒」で敗北した神咲雫にイタリア長介が飲ませた。カシューナッツとカカオのアルマ、それに分厚い黒い果実。トリュフもある。

フューグ・ド・ネナン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ポムロール地区
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・フラン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・ネナン

シャトー・ネナンのセカンド・ラベル。『神の雫』で紫野原みやびが「甘いだけのパッとしないワイン」と切り捨てた。1万円を超えるファースト・ラベルがモノポール藤枝さんの思い出のワイン。フランスに勉強に行ったとき、お金がなくて高いワインを飲めないとき、まだ無名だったシャトー・ネナンを飲んだ。なんて美味しいと感動し、その感動は小さなワインバーをやっている今でも記憶の中では少しも色褪せていない。あのときボルドーの小さなビストロで飲んだ「ネナン」の感動はもう決してそこに見つからない。思い出と共に味わうワインは甘くて切なくていつも少しだけ物足りなくもなる。藤枝さんは初恋の思い出を引きずる想名誰に「恋を想い出に変えるワイン」として2001年を出した。

シャトー・ミル・ローズ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー 、プティ・ヴェルド
  • 年代:2018年
  • 生産者:シャトー・ミル・ローズ

1999年にマルゴーの近くマコー村で設立されたワイナリー。「千本の薔薇」という名前。醗酵はステンレスタンク、熟成はオーク樽にて12カ月間(新樽比率25%、フレンチ80%・アメリカン20%)で造るエレガントで香り豊か。漫画『怪盗ルヴァン』で2010年が登場。小さい薔薇で作った花冠をかぶった可愛らしい少女のようなワイン。

フェウディ・ディ・サングレゴリオ・ラクリマ・クリスティ・ロッソ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:カンパーニャ州
  • 葡萄:アリアーニコ、ピエディロッソ
  • 年代:2021年
  • 生産者:フェウディ・ディ・サングレゴリオ

イタリア語で「キリストの涙」の意味のラクリマ・クリスティはナポリ近郊で造られる。ヴェスヴィオ山の噴火で荒廃したボンペイの街を見たキリストが涙を流し、落ちたところに葡萄畑ができワインが生まれた逸話がある。漫画『ソムリエ』では1991年をアーティストのための絵の具にした。

ロゼワイン

シャトー・デスクラン ロック・エンジェル

  • 生産国:フランス
  • 地域:プロヴァンス地方(コート・ド・プロヴァンス0
  • 葡萄:グルナッシュ、サンソー、ヴェルメンティーノ
  • 年代:2021年
  • 生産者:シャトー・デスクラン

『神の雫 マリアージュ』では2017年が登場。遠峰一青が麻婆豆腐に合わせた。「美しい薄薔薇色。わずかにオレンジを帯びたローズピンクは酒というにはあまりにも美しく、飲む宝石とさえ思える。ブルガリアローズの香り、ラズベリー、そしてナッツの香りも仄かに含まれている。揺るぎないミネラル、樹齢80年のグルナッシュの古木ならではのプレゼンス(存在感)、とんでもないクオリティのロゼ。音楽の申し子。美しいメロディを作り正確なベースを弾きこなす、笑顔を絶やさずグループのバランスをとりながら誰にも愛する音楽を作り続けた。見たこともない聞いたこともない何かを目指し、誰よりも悩みそして誰よりも主張する。ぶつかり合う個性。まるで殴り合いのように。お互いのすべてを否定し目を背け合い、心の底から誰よりもその存在を認めている。麻婆豆腐との組み合わせは、まったく違う個性を持ちながら、奇跡のように出逢い、不滅の感動を世界中の人々に残した二人の天才レノン=マッカートニーのマリアージュ。最高の名曲『抱きしめたい』が聞こえる。

スモール・フォレスト ロゼ・アッパー・ハンター

  • 生産国:オーストラリア
  • 地域:ニューサウスウェールズ州
  • 葡萄:シラーズ100%
  • 年代:2017年
  • 生産者:スモール・フォレスト

日本人醸造家・小林敦子(アツコ・ラドクリフ)さんが造るシラーズ100%のロゼワイン。『神の雫 マリアージュ』に2016年が登場。パクチーと合う。

スパークリング

フジクレール 甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(甲州勝沼)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:2021年
  • 生産者:まるき葡萄酒

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵。仄かな林檎っぽさと、甲州らしいスッキリとした酸味。誰からも嫌われないステキなスパークリングワイン。『神の雫 マリアージュ』で推薦したワイン。

テタンジェ・ノクターン

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:テタンジェ

ハーフボトル375ml。『神の雫』に登場。「優しくて女性的な甘味。色っぽい金髪のシニョリーナ。一夜の恋のようなワイン」と表現。舌にのせたときの盛り上がるような一体感、押し付けがましくなく浴びた光の半分だけ返してくれるワイン。

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ロベール・シャルルマーニュ・ブリュット・レゼルヴ・ブラン・ド・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:NV
  • 生産者:ギィ・シャルルマーニュ

ハーフボトル。『神の雫』で遠峰一青のワイン講演会でクリス・ワトキンスが飲んだ。パンを焼くお母さんと、それを楽しみに待っている女の子がいる風景。モーツァルトのメヌエット。クリスにとっては、母が最後にくれたテディベア。

クレマン・ダルザス・ブリュット・キュヴェ・マネキネコNV

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス地方
  • 葡萄:ピノ・ブラン 、ピノ・グリ、シャルドネ、リースリング
  • 年代:NV
  • 生産者:クレマン・クリュール

『神の雫』に登場。アルザス地方で17世紀から葡萄を作り続けてきたクリュー家が、2009年から自家醸造を始めたスパークリング。遠峰一青が絶賛。あまりのバランスの良さと端正な佇まいにうっとりとなり、抱き寄せて愛でてみたくなる。気位の高いシャム猫のよう。

アニェス・エ・セバスチャン・パケ クレマン・ド・ブルゴーニュ NV

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール 、シャルドネ 、ガメイ、アリゴテ
  • 年代:NV
  • 生産者:アニェス・パケ

ブルゴーニュのスパークリング。4種類の葡萄を使って醸し出すハーモニーを楽しめるクレマン。『神の雫』でマ・ファミーユの鈴香が戦いの前の乾杯に出したワイン。カルテットで奏でる勝利のマーチ。

クレマン・ド・ブルゴーニュ ロゼ ブラン・ド・ノワール

ルー・デュモンの仲田晃司氏が手がけるロゼ・スパークリング。

ドゥラモット・ブリュット NV

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ドゥラモット

ハーフボトル。ブラン・ド・ブランで有名な「サロン」の兄弟メゾンであるドゥラモットの造るカジュアル・シャンパーニュ。フルボトルでも当時は4000円台で、とても手間をかけて造られる。バランスがいいと神咲雫。第十二の使徒を探す過程で飲んだ2002年のブラン・ド・ブランはシルキーな泡で背筋がキリッと伸び、風に長い金髪をとかされながら、さっそうとヒールで歩いている女性みたいなワイン。

ブリュット・ロゼ・メト・ド・クラシコ・ムルゴ

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造る「メト・ド・クラシコ」方式のロゼ泡。力強く肉料理とも合わせられる。

ミューレ・クレマン・ダルザスNV

フランスのアルザス、ミューレは1648年から続く老舗ワイナリー。『神の雫ワイン知ったかBOOK』で唐揚げに合うワインとしておすすめ。から揚げの肉汁にワインの果実味が、ふくよかでなまめかしい。ゴヤの《裸のマハ》が思い浮かぶ。

 安心院スパークリング ・ロゼ

  • 生産国:日本
  • 地域:大分県
  • 葡萄:メルロー
  • 年代:NV
  • 生産者:安心院葡萄酒工房
  • 栓:コルク

安心院(あじむ)と読む。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵。さらに3年間も瓶の中で熟成を重ねた逸品。『神の雫 マリアージュ』では「鯨の赤身肉と北軽井沢でとれたクレソンの白味噌仕立て」に合わせた。きつねと目の不自由なおばあさんの、人と動物の心温まるちょっと不思議な物語。童話作家浜田広介の心優しい童話の世界のマリアージュ。

デザートワイン

エル・ジェネリック・ソーテルヌ

エル・ジェネリック・ソーテルヌ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(ソーテルヌ)
  • 葡萄:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
  • 年代:2013年
  • 生産者:非公開

ハーフボトル。「ソーテルヌ」とだけ入っている貴腐ワイン。漫画『怪盗ルヴァン』で2007年が登場。噂ではシャトー・ディケムになれなかった葡萄から造ったネゴシアン・ワイン。シャトー・パプ・クレマンのオーナーであるベルナール・マグレ氏は「毎朝、グラス一杯のソーテルヌを飲むことが長寿の秘訣だよ」と言った。酸味がありつつ、甘さ控えめ。大人の恋愛のようでクールなビジネス。官能までいかないが色気がある。中毒性あり。ハニートラップの貴腐ワイン。

月山ワイン山ぶどう酒

月山ワイン山ぶどう酒

  • 生産国:日本
  • 地域:山形県(鶴岡市)
  • 葡萄:山ぶどう100%
  • 年代:2023年
  • 生産者:月山ワイン 山ぶどう研究所

地元・朝日村で育てた山ぶどう100%で醸造した甘口ワイン。甘くてスッキリして喉を潤してくれる。山で観る池塘のような眼のオアシス。でもまだ登山は終わっていないよと言っているような、七合目の山小屋で飲むような赤ワイン。チーズケーキと合う。

オレンジワイン

甲州F.O.S.

  • 生産国:日本
  • 地域:栃木(足利市)
  • 葡萄:甲州100%
  • 年代:2021年
  • 生産者:ココ・ファーム・ワイナリー

ドライでパワーがある焼きリンゴの香り。『神の雫 マリアージュ』では2017年が登場。神咲雫がモノポール藤枝、みやびへのお土産に持ってきた。渋みも感じ余韻が長く、良い白ワインにしかない複雑さがある。赤ワインと白ワインの長所を兼ね備えている。

ルカツィテリ ・クヴェヴリ・カヘティ・オレンジワイン

自然農法で栽培された葡萄「ルカツィテリ」と伝統的な素焼きの壺で醗酵させる醸造方法「クヴェヴリ醸造」で造られたジョージアのオレンジワイン。

その他の価格帯のワインもチェック!

【番外編】かすみの梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

【番外編】かすみ梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

  • 原材料:静岡県産の米、静岡県産の米こうじ、梅、しょ糖、
  • アルコール:13度
  • 内容量:500ml
  • 製造者:花の舞酒造 株式会社
  • 価格:1898円

ワイン以外のお酒でも名酒は紹介したい。他のお酒を知ることでワインの勉強にもなる。静岡県の伊豆・修善寺にある酒屋&カフェ「松屋商店」で限定販売している「かすみ梅酒」

【番外編】かすみ梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

長州力みたいな面白い店主がやたら推してくれるので買ったら、まあ美味しい。素晴らしい銘酒。

【番外編】かすみ梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

製造者は花の舞酒造、杜氏は土田一仁。手詰み完熟南高梅100%から造られる。

味わい

かすみ梅酒 花の舞酒造

梅干しが苦手で梅酒も好きではないが、「かすみの梅酒」は別。やさしい酸味なのに、力強くスッキリ。梅や梅酒が苦手でも甘さが先に舌を包み、あとからキレのいい酸味がくる。力強いので水割りにしてもソーダ割にしてもロックでも旨味が薄まらない。

おすすめの飲み方

【番外編】かすみ梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

おすすめは炭酸水で割るソーダ割。松屋商店ではスパークリングワインのフルートグラスに日本酒の升を使う。超オシャレで美味しい。スパークリングワインでは出来ない飲み方。

【番外編】かすみの梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

大ぶりのグラスに注いで、グビグビ飲むスタイルもおすすめ。水割りでも超おいしい。

料理とのマリアージュ

【番外編】かすみの梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

和洋中なんでもイけてしまうのが、かすみの梅酒。こんなフードフレンドリーな梅酒も珍しい。ラーメンやスープパスタにも合う。

【番外編】かすみの梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

国民食のカレーにも最高。スパイシーな辛さを、梅酒の甘さと酸味が包む。

【番外編】かすみの梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

最高マリアージュはモヤシのペペロンチーノ。食べてからのお楽しみ。

かすみの梅酒を販売している松屋商店

【番外編】かすみ梅酒 花の舞酒造と修善寺の長州力

コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ・レゼルバ〜南米最高峰アコンカグアの千円以下ワイン

コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ・レゼルバ〜南米最高峰アコンカグアの千円以下ワイン

  • 生産者(ドメーヌ):ヴィーニャ・コノスル
  • 国:チリ
  • 生産地(テロワール):ビオビオ・ヴァレー
  • 年代(ヴィンテージ):2022年
  • 品種:ゲヴュルツトラミネール100 %
  • 栓:スクリューキャップ
  • 熟成:ステンレスタンクで5ヶ月熟成
  • アルコール度数:12.5%
  • 飲み頃の温度:6℃~10℃
  • 楽天価格:794円(店舗:880円)

日本国内で一番売れているゲヴュルツトラミネール。ソムリエやワイン通のなかでファンが多い。コノスルのシリーズではカベルネ、シャルドネ、ピノ・ノワールに次いで4番目に売れている。この世に存在する千円以下のワインで最高峰の名酒。南米最高峰アコンカグアのワイン。

コノスル・ゲヴュルツトラミネール

飲みやすいハーフボトルもある。

生産者(ドメーヌ)

ヴィーニャ・コノスル

1993年設立のヴィーニャ・コノスル。「南の円錐」の意味。ラベルの自転車はコノスルで働く従業員たちが広い葡萄畑の中を動き回るときの移動手段。自動車の排気ガスを出さないため、農夫さんたちは自転車を漕ぎながら美味しいワインをつくっている。ゲヴュルツトラミネールの葡萄はすべて手摘みで収穫している。

生産地(テロワール)

ビオビオ・ヴァレー

世界最南端のワイン生産地のひとつであるビオビオ・ヴァレー。葡萄が熟す過程で最も気温が低く、チリでも数少ない灌漑を必要としない場所。赤土を多く含む土壌はフレッシュさとミネラルの特徴があり、リースリングやゲヴュルツトラミネールなど、アロマティックな白ワインに理想的なテロワール。

葡萄品種(セパージュ)

ゲヴュルツトラミネール

ゲヴュルツトラミネールは果皮が薄いピンク色をした白ワイン用の葡萄品種。「ゲヴュルツ」はドイツ語で《スパイス》、「トラミネール」はイタリアにあるトラミン村から来た名前。北イタリア原産の葡萄品種の名前が起源。ライチの香りが特徴。アロマティックでありながらスパイシーな味わい。ゲヴュルツトラミネールはフランス・アルザス地方を中心に、ドイツやオーストリア、イタリアで栽培される。インドのスパイスカレーや麻婆豆腐などスパイシー系の料理、生ハムと合う。基本的には特徴的な香りを活かすために樽熟成はしないが、コノスルはあえてステンレスタンクで熟成させている。

エチケット

コノスル・ゲヴュルツトラミネール

左がゲヴュルツ、右がピノ・ノワール

エチケットはピノ・ノワールと同じく紫のカラー。

コノスル・ゲヴュルツトラミネール

スクリューキャップにはコノスルのロゴ。かっこいい。

味わい

コノスル・ゲヴュルツトラミネール

シャープでドライな辛口なのに、まろやかさがある。酸味が少ないので違和感があるかもしれないが、飲み進めていくうちに美味しさが増す。リピート確定の美味しさ。料理いらずの逸品。ブラインド・テイスティングの日本代表・大倉野泰造さんは氷で割って愛飲する。ワイングラスは通常の白ワイン用がおすすめ。

おすすめワイングラス

コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ・レゼルバ〜南米最高峰アコンカグアの千円以下ワイン

コノスル・ゲヴュルツトラミネールは白ワインの軽やかさとスパイシーさがあるので、どんなワイングラスでもOK。あえて言うなら小ぶりの白ワイングラスが味をスッキリさせるのでおすすめ。

料理とのマリアージュ

コノスル・ゲヴュルツトラミネール

  • 麻婆豆腐:◎
  • アラビアータ:◎
  • チキンカレー:⚪︎
  • スモークタン:⚪︎
  • 和風ハンバーグ:⚪︎
  • ソーセージ:△
  • カキフライ:△
  • ヒレカツ:△
  • カマンベールチーズ:△
  • サラミ:△

公式のおすすめは麻婆豆腐とタンドリーチキン。次にソーセージ、エスカルゴ、ブルゴーニュ風の酢豚、チキンカレー。最高のマリアージュはファミリーマートで買える麻婆豆腐。そんなに辛くないやつ。辛口だったワインが蜂蜜のようなまろやかさと甘さに変わる。それまで激しいロックだった歌が急にバラードに転調するB'z 『Calling』のマリアージュ。言葉より早く分かり合える。

コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ・レゼルバ〜南米最高峰アコンカグアの千円以下ワイン

もうひとつ最高の相棒がアラビアータ。トマトの酸味と辛味がコノスル・ゲヴュルツトラミネールを後押し。1000円以下のワインがシンガポール・スリングに変わる。

コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ・レゼルバ〜南米最高峰アコンカグアの千円以下ワイン

公式おすすめのチキンカレーもコノスル・ゲヴュルツトラミネールと相性良し。かなり辛いカレーとの相性が良さそう。

コノスル・ゲヴュルツトラミネール

他に合うのはスモークタン。互いに干渉せず、さっぱりする。和風ハンバーグも美味しい。△のものは特に可もなく不可もなし。

コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビシクレタ・レゼルバ〜南米最高峰アコンカグアの千円以下ワイン

基本的に、あらゆる料理に合うフードフレンドリーな白ワイン。

神の雫・ソムリエ評価

ブラインド・テイスティングの日本代表・大倉野泰造さん。プライベートでも愛飲しているだけあり、葡萄品種、産地、年代、価格、ワイン名もパーフェクト。他の2人は4,500円の値段をつけた。

その他のコノスル・ワイン

ワインの間違った誤解・知識〜漫画『ソムリエール』より

ワインの間違った誤解・知識〜漫画『ソムリエール』より

『神の雫』と並ぶワインのバイブル漫画『ソムリエール』の第18話「ワインの保管」、第39話「ワイン通が知らないワイン常識」より、間違った知識を紹介。「ワインで大事なことは何を飲むかより、どう楽しむか」by樹カナ

ワインはすぐグラスを回さない

どうしてワイングラスを回すの?「スワリング」の効果 | エノテカ - ワインの読み物

香りを確かめる前にワイングラスをスワリングするのはNG。ワイングラスを回して空気に触れ合わせると香りが開いて味がまろやかなになると誤解されているが、まずはワインの香りそのものを確かめる。デリケートな香りはスワリングすると飛んでしまう可能性がある。

ヴィンテージ・ワイン=値段が高くない

プレゼントで喜ばれるヴィンテージワイン!初心者でもわかる賢い買い方と飲み方 | Betters(ベターズ)

ワインは古くなるほど値段が高くなると誤解されている。一部の骨董的価値のあるワインを除くとボルドーの5大シャトーでも収穫から30年を過ぎたものは味わいのピークを過ぎてしまい、価格も下がることがある。もちろん20年じゃまだまだという例外のワインも多い。味だけの観点で言えば、目安として3000円以下のワインは保管せずに早めに飲む。味わいに変化が出るのは5000円以上のワイン。それでも20年以内に飲むのがおすすめ。

ワインは空気に触れて熟成しない

保存版】ワインのおいしさを持続させる保管方法とは|たのしいお酒.jp

「コルクを通してワインが空気に触れて呼吸することで熟成される」は誤解。ワインの味がボトル熟成で変化する理由は今も科学的に解明されていない。

古いワインはデキャンタージュするはNG

デキャンタってなに?デキャンタージュの効果を解説 | エノテカ - ワインの読み物

デキャンタージュの目的はボトルの澱を取ってワインに空気を触れさせ香りを開かせる。しかし20年のボトル熟成を超えるものはデキャンタージュによってワインの複雑な芳香が飛んでしまうこともある。デキャンタージュするかは一口飲んで還元臭(腐ったゆで卵のような匂い)がする場合のみ。新しいワインで香りが閉じている場合は、デキャンタージュによってワインの温度が上がり香りが開くので良い。

ワインポンプは使い過ぎない

プラスチック ワイン ポンプ プリザーバー セーバー キット 真空ポンプと再利用可能なボトルストッパー4個付き。 ブラック 125x70x40mm  内径:26mm

ボトルを真空にするワインポンプをシュコシュコするのはNG。ボトル上部の空気を吸い上げるタイプは、ワインの揮発性成分も飛んでしまう。1ボトルに使うのは1回。シュコシュコやっている動画があるが、あまり良くない。使うたびに1回。

日本初のお酒は日本酒ではなくワイン

※井戸尻遺跡から発掘された酒の仕込みの土器

※井戸尻遺跡から発掘された酒の仕込みの土器

日本で最初のお酒は当然、お米から造った「日本酒」と思われているが、実はワイン。紀元前の縄文時代、稲作が伝播する前は山葡萄などの果実を醗酵させた果実酒(ワイン)が飲まれていた。長野県富士見町の井戸尻遺跡からは酒の仕込みに使われた土器が発掘されている。『古事記』や『日本書紀』でスサノオが退治する酒獣ヤマタノオロチが飲んでいたのも果実酒を記していると思われる。

漫画『ソムリエール』に登場するワイン

シャトー・ミュザール

  • 国:レバノン
  • 産地:ガジー村
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、サンソー、カリニャン

世界最古のワイン産地のひとつといわれる中東レバノンの赤ワイン。このワイナリーの畑は海抜1000メートルの場所にあり兵器金は25度前後。ブドウの生育期に雨が降らない乾燥気候。気候、土壌、歴史の三つが詰まったブドウ作りの理想の地。戦争のため収穫できないこともある。『ソムリエール』では第17話「橋」に2000年が登場し、レバノンで橋を造った日本人の退職者のために提供した。内戦が多いレバノンでワインが美味しくなるために最も必要なものは「平和」である。ワインは心に橋をかけてくれる。

ペリエ・ジュエ・ベル・エポック

  • 国:フランス
  • 産地:シャンパーニュ
  • 葡萄:シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ

第34話「アイドルタイム(待機時間)」に登場。ガラス工芸家のエミール・ガレが描いたアネモネの絵がデザインされたボトル。喫茶ロデオで働く水上麻衣がバレンタインデーの日、好きな人への告白で一緒に飲んだ。途中でコルクが折れたものを樹カナが布ナプキンをかぶせながらコルクスクリューで抜いた。

ウインダウリ・桜シラーズ

  • 国:オーストラリア
  • 産地:ニューサウスウェールズ州
  • 葡萄:シラーズ

エチケットに描かれた桜は戦争の捕虜収容所カウラの桜。日本兵約1000人が大脱走を企て200名以上の死者を出したことを偲んで植えられた桜。『ソムリエール』では33話「それぞれの桜」で登場。歴史の不幸は語り合い信じ合い愛し合うことでしか超えられない。そのためにワインが生まれたのであれば、それは素晴らしいこと。

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モーゼル・ザール・ルーヴァー ・リースリング1990年

MOSEL SAAR RUWER(モーゼル ザール ルーヴァー)リースリング 1990 9% 750ml ※汚れ・フィルム接着有り X23A240219_1

  • 国:ドイツ
  • 産地:モーゼル
  • 葡萄:リースリング

第72話「ワイン嫌い」で登場。世界で最も過酷なブドウ畑と呼ばれるドイツのドイツのシャルツホフベルクで生まれたリースリング。畑の最大斜度が60度。断崖絶壁で命綱なしでは作業ができない。この場所で1000年にわたって這うように葡萄を植え、枝を刈り、命の危険を冒してブドウの房を収穫してきた。そこじゃなければ奇跡のような味わいは生まれない。神が試練を与えた畑だからこそ、そこでしか生まれない感動がある。心を癒すピュアな香り、日だまりの暖かさ、風のやさしさがあるワイン。

ワイン通にはならないこと

最後に、「ワイン通になるのではなく、ワイン好きになるべし」が漫画『ソムリエール』の教えである。

神の雫ワイン知ったかBOOK

人生を変えられた漫画が2つある。『DRAGON BALL』と『神の雫』である。前者は細胞そのもの。困難や危険なことにチャレンジするとき、「だからこそ面白い」と足を踏み出せるのはDRAGON BALLが細胞になってくれたおかげ。

神の雫との出逢い

もう一つが『神の雫』。ワインの奥深さはもちろん、人生の深淵、ワインの素晴らしさを超える表現の華やかさ、豊潤さに衝撃が走った。原作者の亜樹直(あぎ ただし)さんがロマネ・コンティ(DRC)のエシェゾー1985年を飲んだ瞬間、雷に打たれたような衝撃を受け、ワインの世界をもっと掘り下げてみたいという思いが止まらなくなったように。『神の雫』が単にワインの美味しさを伝導するマンガであれば人生は変わっていない。同じ表現者として血湧き肉躍った。もっと言うなれば、遠峰一青という男の生き様に自分を見た。そして初めて漫画のキャラをライバルだと思った。「ワインの世界に足を踏み入れたときから正気など捨てました」。そのセリフは物書きの道を歩む自分そのもの。そんなバイブルである『神の雫』の原作者がワイン指南書を出した。

神の雫ワイン知ったかBOOK

『神の雫ワイン知ったかBOOK』。なんと素晴らしいタイトル。それまで家でお酒を一滴も飲まなかった僕の人生を変えてしまうほどのワイン漫画を生み出した創造神が自らを「知ったか」と名乗る。自虐でも自嘲でも自己顕示でもない。この姿勢こそ神の雫の表現が生まれた母胎。5000以上あるソムリエ用語は覚えず、ワインの世界観をアーティスティックな感情に訴える。「黒髪の長い女性が佇んでいるようなワイン」などのインプレッションで表現する。この本はソムリエを目指す知識書ではなく、ノムリエ(ワインを飲む専門家)を目指す知恵の実である。知識を詰め込む受験勉強ではなく、ワインの学び方を学ぶ大学の講義のようなもの。

ワイン知ったかBOOKの見開き

神の雫ワイン知ったかBOOK

ボルドーの赤ワインを偏愛する亜樹直さんらしい赤枠の装丁も素晴らしい。ワインの勉強で最も大切なことは、ワインを楽しみたいという純粋な好奇心。子どものような率直な気持ちでワインと向き合って楽しむことと語る。そして「ワインにアルコールが入っていなければ、もっともっとたくさん飲めるのに」とワインラヴァーの気持ちも代弁。

ワインは飲み物ではなく感じるもの

亜樹直さんにとってワインとは「酔うための酒」ではなく、感動や発見を感じるためのもの。ワインは人と人とをつなげ、イマジネーションを飛躍し、そして哲学を持っている。良いワインを飲んだとき、グラスの向こう側に「何か」を感じる。ワインはドラマチックな物語を見せてくれる。優れたワインは哲学を持っている。造り手がなにを見ているか、なにを造りたいと思っているか、哲学的な思いを持っている人の造るものほど、飲み手に感動を与える。フランスの生物学者ルイ・パストゥール「1本のワインボトルの中には、すべての書物にある以上の哲学が存在する」と語ったのは至言である。

フランスワインから始めよ

亜樹直さんはワインを理解したいならフランスのワインからスタートして欲しいと語る。どの国のワインもどこかしらにフランスワインの存在を感じることが多いからだ。どの国のワイン生産者も代表的なフランスワインをイメージしながら造っている。フランスワインにはワインの魅力も難しさもすべて備わっている。フランスワインを知ること=ワインを知ることにもなる。そう亜樹直さんは語る。

ワインと料理のペアリング

この本の中では亜樹直さんおすすめのワインと料理のペアリングが紹介される。「新成人が初めて飲むワイン」「結婚式の前夜に飲むワイン」「仲直りしたい人と飲むワイン」などバラエティに富み、「ウユニ塩湖が広がるマリアージュ」などお馴染みの「神の雫」節も全開。

ネットショップ購入のすゝめ

ワインはネットショップで買うことを勧める。20以上のメルマガ登録をする。無料試飲会に参加して1日100種類以上のワインを飲む。ワイン千本ノック。かつてワインを保存するためだけにアパートの一室を借り、光を遮断する壁を手作りで造形したエピソードも語られる。まさにソムリエではなくノムリエとして体当たりでワインと向き合ってきた亜樹直さんならではの偏愛、偏狂が詰まった至高の一冊。この名著によって人生が変わる人が現れるに違いない。

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神の雫ワイン知ったかBOOKおすすめワイン

3000円台のワイン

ドメーヌ・コルディエ・マコン・オー・ボワ・ダリエ

ブルゴーニュの白ワイン。人見知り同士が仲良くなるワインとして2015年を紹介。マコンの造り手で、ここ以上のシャルドネを作り出す生産者はいないと賞賛。シャルドネの果実味が芳醇に伝わり、味わいに深みがある。初対面でも一緒に楽しく飲めるシャルドネ。豊富なミネラル、しっかりした骨格が肉料理に合う。ロールキャベツと飲むと、キャベツがマコンの柔らかさに寄り添い、最高のマリアージュになる。

ミューレ・クレマン・ダルザスNV

フランスのアルザス、ミューレは1648年から続く老舗ワイナリー。唐揚げに合うワインとしておすすめ。から揚げの肉汁にワインの果実味が、ふくよかでなまめかしい。ゴヤの《裸のマハ》が思い浮かぶ。

4000円台のワイン

シャルル・フレイ・ゲヴュルツトラミネール

フランスのアルザスで家族経営のドメーヌ。ゲヴュルツトラミネール100%で造るワイン。生姜焼きに合うワインとして勧めている。しょうが焼きのピリッとした辛味と苦味に、ワインの甘味とスパイシーさが絶妙に合う。

ドメーヌ・ジャン・ミシェル・ジュラン・ヴィオニエ・ラ・シャンピーヌ・ヴァン・ド・ フランス

月が美しい秋晴れの夜に飲みたいワインとして紹介。月のように好き通った黄金色、味わいはふくよかで艶かしさを感じさせる。まさに月の女神アルテミスのワイン。オレンジやラ・フランスの風味がコンテチーズと合い、ドビュッシーの『月の光』が聴こえてくる。

5000円台のワイン

アルフォンス・メロ・サンセール・ブラン・ル・マノワール

フランスのロワール地方サンセールで最も古い歴史を持つワイナリー。ソーヴィニヨン・ブラン100%で造る年老いた両親に感謝を示すおすすめのワインとして2016年を紹介。味わいはやさしさに満ち溢れ、酸味やミネラルを大事にした芯のあるワイン。牡蠣のアヒージョと合わせるとワインの豊富なミネラルが牡蠣にピッタリ。火を通すことで旨味が増し、さらなるマリアージュへ。

ブルゴーニュ・ルージュ(バンジャマン・ルルー)

新成人が初めて飲むワインとして紹介。ヴィンテージは2015年。口当たりは柔らかくスッと飲めるのに旨みたっぷりの果実の凝縮感。スケールが大きいワイン。ローストビーフの肉汁を受け止め、味わいに複雑さをもたらす希望のマリアージュ。

ドメーヌ・フランソワ・ヴィラール・サン・ジョセフ・ルージュ・メールラン

誕生日に仲間に振る舞うワインとして紹介。ヴィンテージは2014年。自分の生きた時間を味わってもらうように、樹齢25年以上の木から造られる。奥深く根の張った複雑味たっぷりの赤ワイン。凝縮したベリーやスパイスの味わいがビーフシチューに深みを与える。牛を刺したマタドールのマリアージュ。

神の雫にまつわるエトセトラ

井筒ワイン シャルドネ樽熟〜特急列車の旅ワイン

井筒ワイン シャルドネ樽熟〜特急列車の旅ワイン

  • 生産者(ドメーヌ):株式会社 井筒ワイン
  • 国:日本
  • 生産地(テロワール):長野(塩尻市)
  • 年代(ヴィンテージ):2022年
  • 品種:シャルドネ100%
  • 栓:コルク
  • 熟成:オーク樽で約7月間樽熟成
  • アルコール度数:13.5%
  • 飲み頃の温度:6 ~ 10 ℃
  • 楽天価格:4,430円

『神の雫』で主人公・神咲雫が「特急列車に乗ると日本のワインを飲みたくなる」と言って、箱根に向かうロマンスカーで飲んだ。「真夏の森。うっそうとしていて、しかし決して暑苦しくない。吹き抜ける風こそ感じないけど、なぜか足を踏み入れたくなるようなワイン」と表現した。

生産者(ドメーヌ)

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井筒ワインは信州のほぼ中央、北アルプスを望む松本平の一角・桔梗ヶ原の地に1935年(昭和8年)に創業したワイナリー。契約農家からも葡萄の供給を受け、地元産葡萄100%を使ってワインを造る。早くから地域特産の生食用葡萄や欧州系の品種も栽培し、低価格のデイリーワインから高品質ワインまで多彩なラインナップが自慢。

生産地(テロワール)

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井筒ワインのある塩尻市は日本のワイン産地の先進地として有名。井筒ワイナリーは標高700メートルのアルプスの裾野に広がる桔梗ヶ原で葡萄を栽培。昼夜の温度差が大きく、果実味がある葡萄ができる。シャルドネやメルロー、ナイアガラ、コンコードが有名。ワイン造りに適した場所であることから、井筒ワインの他のメーカーも多い。サントリー、シャトー・メルシャン、五一わいんなども有名。

葡萄(セパージュ)

井筒ワインでは塩尻市の自社農園で収穫したシャルドネを醸造、瓶詰めして製造。果実味、酸味が強く、樽の香りがしっかりつく。

おすすめワイングラス

井筒ワイン シャルドネ樽熟〜特急列車の旅ワイン

樽香があるので万能グラスや赤ワイングラスでもいいし、すっきりした酸味を楽しみたい場合は小ぶりの白ワイングラスがおすすめ。どんな味を愉しみたいかで分けるといよい。

エチケット

井筒ワイン シャルドネ樽熟〜特急列車の旅ワイン

昭和や平成初期の井筒ワインを知る人は、エチケットのデザイン性の良さに驚いていた。水墨画のような和の力強さを残しつつ、スタイリッシュ。GIとは「Geographical Indication」の略。長野県でとれた葡萄を使い、醸造、瓶詰され、官能審査(色・香り・味・バランス)などに合格したものだけが認定される。

料理とのマリアージュ

  • シューマイ:◎
  • チーカマ:○
  • スープパスタ:△
  • サラミ:△

公式のおすすめは白身魚のムニエル、鶏クリーム煮。神の雫ではチーカマを勧める。一緒に食べると、チーズにワインが溶けていく。チーズの甘味で酸味が踊る。

おすすめナンバーワンは崎陽軒のシューマイ。シャルドネの淡さ、シューマイの淡白さがバイキルトされ美味しさが爆発。日中の融合。高倉健さんが中国映画に出演した『単騎、千里を走る』のマリアージュ。

クリームパスタとも相性がいいのでおすすめ。

 

4000円台おすすめワイン〜時を超える力を持つ葡萄酒

4000円台おすすめワイン〜時を超える力を持つ葡萄酒

4,000円台は日本の山にない標高。ここから世界標準のワイン。グローバル・ワイン。プレゼントしたら喜ばれる。お祝いや記念日に開けたいワイン。この価格帯はボルドーワインでは5大シャトーを上回る美味しさのワインも数多く登場する。

白ワイン

シャブリ・シャペル・オー・ルー

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ルイ・ジャド社

フランスはブルゴーニュのシャブリ。シャルドネ 100%で造る。『神の雫』では牡蠣に合わせるワインとして完全にマリアージュ。牡蠣の生臭さを消し、牡蠣のミルキーなコクや潮の香りを豊かにしてくれる。白菜の漬物にも合うかもしれない。口に含めばウユニ塩湖が広がる。高いシャブリは果実味が豊かで樽香の燻した木の香りが強くなる。生牡蠣の生臭さを強調してしまう。このシャブリはワイン単体では果実味が乏しく物足りなく酸味が強くトゲトゲしい。ただしミネラル・ウォーターのような硬質な個性が牡蠣と合う。

ドメーヌ・キンツレー・ゲヴュルツトラミネール

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:ゲヴュルツトラミネール
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドメーヌ・キンツレー

キンツレーのゲヴュルツトラミネールは甘味少なめでキレがあって、ちょっと吟醸酒を思わせる味わい。『神の雫 マリアージュ』では2012年をタイ風グリーンカレーと合わせた。レモングラスのハーブの香りが似通っていて味は遠いが親戚のよう。やめられない、とまらない。火照った体を冷やすような、真夏のビーチサイドのプールサイドのマリアージュ。

クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ

ナパ・ヴァレーにあるクロ・ペガス・ワイナリー。イアン・シュラム氏と日本人女性ミツコさんが1984年に設立。『神の雫』では一青とローランが2007年を列車で飲んだ。余韻も長く、柑橘のアロマと甘さの強い濃厚な果実味が上手く酸にくるまれてるワイン。

井筒ワイン シャルドネ樽熟

井筒ワイン シャルドネ樽熟

  • 生産国:日本
  • 地域:長野(塩尻市)
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:現行ヴィンテージ
  • 生産者:信州桔梗ヶ原 井筒ワイン

『神の雫』に登場。箱根に向かう特急列車で神咲雫が2007年のワインを飲んだ。特急列車に乗ると日本のワインを飲みたくなる。「真夏の森。うっそうとしていて、しかし決して暑苦しくない。吹き抜ける風こそ感じないけど、なぜか足を踏み入れたくなるようなワイン」と表現。チーカマとめちゃくちゃ合う。

登美の丘 シャルドネ

甲州の白ワイン。『神の雫』では2004年が登場。「シャルドネの華やかさ。満開の小さな白い花。水蜜桃のような甘い香り。絹のようにしなやかで、肉厚な旨味が舌の上で踊るようなワイン」と遠峰一青が表現。

ドンナフガータ ヴィニャ・ディ・ガブリ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:シチリア州
  • 葡萄:アンソニカ主体
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドンナフガータ

中華のニンニクに合う白ワインとして2006年が『神の雫』に登場。神咲豊多香がニンニクを効かせた魚介料理と合わせて飲んでいた。ミネラルウォーターを飲む感覚に近く、上質なウーロン茶やジャスミンにも似ている。マリンブルーと白い海岸のコントラスト。オレンジ色の屋根と白い壁。地中海、シチリアの海辺のレストランの光景。海からの風邪が明るく乾いていて、そして潮の香りに混じって海辺に咲く白い花のアロマを含んでいる。ひと言でいうなら海辺のテラスのようなワイン。時菜蝦球に合う。

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ルミエール・光・甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(笛吹市)
  • 葡萄:甲州
  • 年代:2021年
  • 生産者:ルミエール

樽熟を24ヶ月しているので、しっかりした重量感がある。魚や肉、チーズにも合う。『神の雫』では2009年を「雪をいただいてしっかり大地に根ざす一本杉みたいなワイン」と表現。

アタラクシア・ワインズ・シャルドネ

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:W.O.ヘンメル・アン・アード・リッジ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2022年
  • 生産者:アタラクシア・ワインズ

『神の雫 マリアージュ』では2014年が登場。ムルソーのような上品さがある。「ナッツのようなコクがあり、ふわりと白い花のような香りがする、このエチケットそのもののような純白の羽根を思わせる」と表現。

ブルゴーニュ・ブラン・シャルドネ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄:シャルドネ
  • 年代:2020年
  • 生産者:フィリップ・エ・ヴァンサン・レシュノー

1986年に父が他界したあと、保守的で物思いに耽るタイプの兄のフィリップが畑を耕し葡萄栽培を担当、おしゃべりで明るい弟のヴァンサンがワイン醸造を担当して運営するブラザーフッド。91年からドメーヌ元詰めワインを造り始めた。」

レ・ザルム・ド・ラグランジュ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 年代:2020年
  • 生産者:シャトー・ラグランジュ

新樽を用いて手掛けられるボルドーの白ワイン。『神の雫』で2008年が登場。遠峰一青と別れたローランがパリの学生街でブラインド・テイストで品種を当てた。柑橘、ハーブ、白い花のような香りのワイン。

リースリング・ジュリアン メイエ

  • 生産国:フランス
  • 地域:アルザス
  • 葡萄:リースリング
  • 年代:2021年
  • 生産者:ドメーヌ・ジュリアン・メイエー

『神の雫』に2007年が登場。アルザスの自然派ワインの旗手。ピュアな味わいは農薬を使ったことない土壌ゆえのテロワールそのものの織りなすドラマ。夕刻の茜空に仄かに灯るガス灯の、柔らかくどこか懐かしい灯火。一人佇みいつまでも眺めていたくなるガス灯の温もりを帯びた明かりのように、このワインは昔話するように何度となくグラスに注ぎ直し、唇に運びたくなる。

シャトー・クロ・フロリデーヌ・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー・グラーヴ地方
  • 葡萄:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
  • 年代:2021年
  • 生産者:クロ ・フロリデーヌ

ボルドー・グラーヴ地方の白ワイン。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランなどの葡萄品種で造られたワイン。『神の雫マリアージュ』では鰹の香草焼きと2006年を合わせた。柑橘系の爽やかな酸と石灰質土壌の力強いミネラルと華やかな果実味のワイン。バラバラの楽器の演奏が完璧に調和しているジャズバンド、友情のマリアージュと表現。ソムリエの鈴木さんが「ワインを勉強するなら絶対に飲め」という逸品。ボルドーのソーヴィニヨン・ブランの味を知るための白ワイン。

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シャトー ・タルボ・カイユ ・ブラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・タルボ

赤ワインで有名なシャトー・タルボの白ワイン。イギリス統治時代、サンジュリアン村の一帯を統治していた「タルボ将軍」に由来した名前。ソーヴィニヨン・ブラン76%、セミヨン24%のボルドーブレンド。『神の雫』では赤ワインの75年を息子・雫の運動会の勝利を願って父・豊多香が乾杯した。

ドメーヌ・ド・ガヴェッソン・アンスピラシオン

  • 生産国:フランス
  • 地域:プロヴァンス
  • 葡萄:ロール、セミヨン
  • 年代:2022年
  • 生産者:ドメーヌ・ド・ガヴェッソン

『神の雫 マリアージュ』で遠峰一青が2011年を24ヶ月熟成のミモレットに合わせたプロヴァンスの白ワイン。南仏の土着葡萄「ロール品種」と呼ばれる地中海の葡萄。山のチーズと海のワインのマリアージュ。記憶の中で繰り返す潮騒と夕陽の浜辺、追憶の海と表現。12ヶ月熟成なら若すぎる。24ヶ月熟成の時を経てカラスミを思わせる旨味とコク、塩分に後押しされた海のニュアンスを身につけるメタモルフォーゼ。だから海のワインと合う。

ジョセフ・クローミー・シャルドネ

オーストラリアのタスマニア州のシャルドネ。日本代表のトップテイスターたちが、ブルゴーニュのグラン・クリュやピュリニー・モンラッシェの1万円以上と間違えたほど美味しさを絶賛。

シャルル・フレイ・ゲヴュルツトラミネール

フランスのアルザスで家族経営のドメーヌ。ゲヴュルツトラミネール100%で造るワイン。神の雫の原作者の著書『ワイン知ったかBOOK』で生姜焼きに合うワインとして勧めている。しょうが焼きのピリッとした辛味と苦味に、ワインの甘味とスパイシーさが絶妙に合う。

ドメーヌ・ジャン・ミシェル・ジュラン・ヴィオニエ・ラ・シャンピーヌ・ヴァン・ド・ フランス

『ワイン知ったかBOOK』で月が美しい秋晴れの夜に飲みたいワインとして紹介。月のように好き通った黄金色、味わいはふくよかで艶かしさを感じさせる。まさに月の女神アルテミスのワイン。オレンジやラ・フランスの風味がコンテチーズと合い、ドビュッシーの『月の光』が聴こえてくる。

パシフィック・リム・ワルーラ・ヴィンヤード・リースリング

アメリカで最高のリースリングを造ることを目的としたワシントン州のリースリング。エチケットのライオンが可愛い。

ルーウィン・エステート・プレリュード・ヴィンヤーズ・シャルドネ

ソムリンTV浦川さんお気に入りのオーストラリアのシャルドネ。

レ・クレーテ・シャルドネ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:レ・クレーテ社

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』で紹介。テロワールを伝える「山のシャルドネ」。家族経営としてはヴァッレ・ダオスタ州の最大の生産者。樽熟成を行わず標高の高いテロワールを伝える。

シャンバーヴ・ミュスカ・アテンテ・ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ヴァッレ・ダオスタ州
  • 葡萄:ミュスカ100%
  • 年代:2019年
  • 生産者:ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン

『本間チョースケ 飲むべきイタリアワイン』で紹介。1980年に25人のメンバーで設立されたラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン社の白ワイン。シャンバーヴ・ミュスカは14世紀まで歴史を遡り、2000m級の山岳地帯の真ん中にある干ばつ地帯。葡萄の生育期に雨がほとんど降らず、乾燥した気候がミュスカ種に向いている。北イタリアの白に多い鋭角的な酸味がなく、円熟、充実した果実感。

菊鹿シャルドネ

  • 生産国:日本
  • 地域:熊本
  • 葡萄:山鹿市菊鹿町産シャルドネ100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:熊本ワイン

「日本のワイン紀行セット」を探すため、モノポールで飲んだワイン。きりりとして林檎のアロマがなかなかの魅力。透明感のある酸味があるワイン。

赤ワイン

グランポレール 安曇野池田 シラー

  • 生産国:日本
  • 地域:長野県
  • 葡萄:長野県安曇野池田ヴィンヤード産シラー100%
  • 年代:2016年
  • 生産者:グランポレール

『神の雫 マリアージュ』で2014年が登場。エスニック料理店「パチャラ」で「蟹とパクチーの揚げ春巻」に合わせた。ワイン自体に数種類のハーブやスパイスのニュアンスがあり、この春巻の持つ複雑性の歯車にピタリと噛み合う。オシャレなスーツに彩りを添えて、ちょっと特別な装いに変えてくれる、紅いシルクのポケットチーフのようなマリアージュ。

Ψ(プシー)

  • 生産国:スペイン
  • 地域:リベラ・デル・ドゥエロ
  • 葡萄:ティント・デルパイス(テンプラニーリョ)、ガルナッチャ
  • 年代:2020年
  • 生産者:ドミニオ・デ・ピングス(ピーター・シセック)

Ψ(プシー)はギリシア語のアルファベットの23番目の文字。ピーター・シセック氏が生み出した新しいコンセプト。海抜800メートルを超える畑で育ったピオディナミで生み出される葡萄からくる静けさが特徴。エチケットも葡萄の枝とΨの文字を重ねている。『神の雫』では2009年が登場。ワシリー・カンディンスキー作「コンポジション2」と表現。美術館を歩くように静かだけど特別なものが待っているような期待を込めて回廊を歩み続ける。古典絵画と現代美術の狭間に流れる巨大な河の流れを生み出したロシアのアーティストの心象風景に似たものがこのワインの中に流れている。

ロッジョ・デル・フィラーレ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:マルケ州
  • 葡萄:モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ
  • 年代:2018年
  • 生産者:ガンベロ・ロッソ社

カチョええエチケット。『神の雫』の時点では3000円台。人気が爆発した。イタリアの抜けるような青空から降りそそぐ太陽のような一本。神咲雫は「太陽をいっぱいに浴びた向日葵畑。沈む夕陽の温かさに郷愁を揺さぶられずにはいられない。どこまでも追いかけたくなる懐かしいワイン」と表現。

トロッソス・デル・プリオラート ロ・モン

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カタルーニャ州(プリオラート)
  • 葡萄:ガルナッチャ、カリニェナ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2017年
  • 生産者:トロッソス・デル・プリオラート

2007年が『神の雫』に登場。スペインの赤茶けた街角で、浅黒く日焼けした若い女性が静かで激しいフラメンコを踊っている。夕暮れの静かな太陽で温められた明るい街角。女は何かに取り憑かれたようにフラメンコを踊り続けているワイン。

コネターブル・ド・タルボ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー・タルボ

ボルドーの高級ワイン『シャトー・タルボ』のセカンドワイン。メルロー63%、カベルネ・ソーヴィニヨン37%。抜栓してすぐは美味しく飲めず、空気に触れて開く。ワインセラーで保管して翌日が飲み頃。『神の雫 マリアージュ』では2011年をシシカバブに合わせた。

クラウディー・ベイ・ピノ・ノワール

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:マールボロ
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:クラウディー・ベイ

ニュージーランドを代表するワイン。『神の雫』では2004年が登場。明るく広々とした大地を感じるワイン。

カレラ・ピノ・ノワール・セントラルコースト

  • 生産国:アメリカ
  • 地域:カリフォルニア州(セントラルコースト)
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2021年
  • 生産者:カレラ

漫画『ソムリエ』の第6話で紹介。1987年はロマネ・コンティと間違えるほど。カレラはスペイン語で石灰窯。DRC(ロマネ・コンティ社)で研修を受けたジョー・ジェンセン氏が人工衛星を駆使してロマネ・コンティそっくりの土壌をカリフォルニア州のマウント・ハーランに発見した。

セント・クレア・ピノ・ノワール・パイオニア・ブロック

  • 生産国:ニュージーランド
  • 地域:オマカ・ヴァレー
  • 葡萄:ピノ・ノワール
  • 年代:2020年
  • 生産者:セント・クレア

香りの穏やかなピノ・ノワール。ワインの名産地マールボローで造られる。『神の雫 マリアージュ』では2013年が登場。赤貝の寿司と合わせた。ワイン単体でも精密に描かれた華やかな錦絵。寿司と合わせると立体感を帯びて歌舞伎役者のように華麗に見得を切る。動き出した錦絵のマリアージュと表現。

シャトー ・シャス・スプリーン

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ジュリアン)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン 、メルロー
  • 年代:2019年
  • 生産者:シャトー ・シャス・スプリーン

5級より下のブルジョワ級の格付けながら『神の雫』では1970年のヴィンテージをシャトー・マルゴーと対決させた。メドックで最も小さなムーリス村で造られる。シャス・スプリーンの意味は「哀しみよさようなら」。フランスの詩人ボードレールが名付け親とされる。シャトーに滞在して飲んだ素晴らしさに感動した。「ペガサスの背に乗っているよう。ふくよかで力強くて遠い日の思い出のような温かく包み込むような優雅さに溢れたワイン。

ボデガ・マラニョネス・ラブロス

マドリッドの若き造り手フェルナンドが情熱を込めて造り上げたガルナッチャ100%の自然派ワイン。標高600〜800mの高地、強い生木を舐めるようなタンニンがある。『神の雫』では2008年が登場。第十一の使徒を探す中でスペインで雫が飲ませてもらった。ヨーロッパの晩秋の森、もっというならそんな森に潜む妖精のようなワイン。耳に届く音は微かなざわめきだけ。とても静かなワインでありながら、内包するエネルギーは強い。古い苔生した巨木が生い茂るヨーロッパの黒い森のようなワイン。

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ラール・レッド

  • 生産国:南アフリカ
  • 地域:西ケープ州(スワートランド)
  • 葡萄:シラー、グルナッシュ、カリニャン、サンソー
  • 年代:2017年
  • 生産者:ラール・ワインズ

『神の雫 マリアージュ』で2012年が登場。スパイシーで芳醇で南仏の高級ワインのような複雑さと奥行きを感じる。牛肉や鹿などのジビエに合う。草原を駆け抜けるしなやかな若獅子のようなワイン。

シャトー・トロンコワ・ラランド

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・ステフ)
  • 葡萄:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、 プティ ヴェルド
  • 年代:2018年
  • 生産者:シャトー・トロンコワ・ラランド

神の雫では2005年が登場。メドックマラソンの途中で雫が飲んだ。2003年の格付け見直しで、ブルジョワ級からクリュ・ブルジョワ・シュペリュールに格上げされたシャトー。ギリシャ神話の美の女神アフロディテに愛された美少年「アドニス」のようなワイン。アネモネの花の可憐で儚いところが、男性的でありながらも優しく微笑んで手を差しのべてくる。

ペスケラ・ティント・クリアンサ・ボデガス

  • 生産国:スペイン
  • 地域:ベラ・デル・デュエロ
  • 葡萄:テンプラニーリョ100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:ティント・ペスケラ

「スペインワインの革命家」の異名をもつアレハンドロ・フェルナンデス氏が1972年に創立したワイナリー「ティント・ペスケラ」の赤ワイン。樽で18ヶ月、瓶で6ヶ月、2年間の熟成を経て世に出る。『神の雫』では2001年が登場。少しクセがあるので好き嫌いが分かれる。未熟な果実の香りがするのにジューシーで、飲むと実はしっかりしている。無骨だけどすごく一本気で単純な香り。思い切りのいいワイン。

オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・サンタバーバラ

通称ABCと呼ばれるサンタバーバラのワイナリー。当時3900円の2020年をプロのテイスターが全員7000円以上の値段をつけた。

コート・ロティ・ブリュン・エ・ブロンド

  • 生産国:フランス
  • 地域:ローヌ地方
  • 葡萄:シラー、ヴィオニエ
  • 年代:2018年
  • 生産者:E・ギガル

ハーフボトル。フランス北ローヌ地方のシラーが持つ芳醇な香りと適度な酸味、複雑なスパイシーさの赤ワイン。『神の雫 マリアージュ』では2010年を台湾の漢方店で、遠峰一青が香醋で造った「古老肉(酢豚)」と合わせた。中国の豊かな大地に遊ぶ野生動物(虎)のような野趣溢れるマリアージュ。

ナパ・ハイランズ・ジンファンデル・ナパヴァレー

『ホンマでっか!?TV』で明石家さんまが「今年買って良かったものベスト10」で紹介して注文が殺到したジンファンデル。オーパス・ワンと似ていて、格付けチェックで間違える人もいるほど。

ペガソ・ピサーラ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:カスティーリャ・レオン
  • 葡萄:ガルナッチャ
  • 年代:2019年
  • 生産者:テルモ・ロドリゲス

テルモ・ロドリゲスが造るガルナッチャ100%の赤ワイン。『神の雫』で2008年が登場。雫がスペインの底力を思い知らされた。華やかで明るく、さあ踊りましょうと手を差しのべるシンデレラに出てくる王子様のワイン。

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シャトー ・モーカイユ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(ムーリ地区)
  • 葡萄:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
  • 年代:2007年
  • 生産者:シャトー ・モーカイユ

ムーリ地区地区のワイン。『神の雫』で第十二の使徒を探す遠峰一青が1986年を飲んだ。男性的で頑なで若いうちはまったく微笑もうとしない。中年になっても強い主張を残している。簡単には認めないこだわりと実直さ、しかしそれは内側に秘めた優しさの裏返しでもある。古い父親のようなワイン。

シャトー・ソシアンド・マレ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン
  • 年代:2013年
  • 生産者:シャトー・ソシアンド・マレ

『神の雫』では1985年をシャトー・ラフィット・ロートシルトにぶつけた。実際のブラインドテイスティングでもマルゴーやラトゥールに勝ったことがある。

ラ ・ダーム・ド・ マレスコ

シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリのセカンドラベル。『星の王子様』のサン=テグジュペリの曽祖父が所有していたシャトーで造られたワイン。

アルタディ・エル・セケ

  • 生産国:スペイン
  • 地域:アリカンテ地方(ピノソ村)
  • 葡萄:モナストレル100%
  • 年代:2020年
  • 生産者:アルタディ

『神の雫』で2007年が登場。東日本の地震にあったレストランに残っていた。賑やかで前向きになれるワイン。大勢の人間が力を合わせて押し合いへし合いしながらも、心を一つにして前を向いて進んでいくような。そんなむせかえるほどの熱気を感じる、すごく明るいワイン。

シャトー・オルム・ド・ペズ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(サン・テステフ)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・オルム・ド・ペズ

『神の雫』では2003年が登場。雫がメドック・マラソンを走る前にオーナーのカーズおじさんと飲んだ。スミレの花と木苺のアロマ。小さな暖炉。暖かい炎が灯り、パチパチと薪の弾ける音がしている。自然と家族が集まってきて、ぬくもりが背中を抱きしめてくるようなワイン。メドック・マラソンでは前夜祭にパスタを食べる。神咲雫はトマトとバジルのパスタ、鹿肉のパスタを食べた。

シャトー・カントメルル

  • 生産国:フランス
  • 地域:ボルドー(オー・メドック)
  • 葡萄: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
  • 年代:2020年
  • 生産者:シャトー・カントメルル

メドック最南部のマルゴー村の手前にあるマコー村にあるシャトー。『神の雫 マリアージュ』で神咲雫がオーパスワンの造り手パスカル氏と1995年を飲んだ。百年以上も続いている靴職人(クラフトマン)は揺るがない信念のままに、美学と情熱を継承し続ける。そんな歴史に支えられ、そして歴史を支えてきた職人のような趣のワイン。

ロゼワイン

ブリュノ・クレール・マルサネ・ロゼ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ブルゴーニュ
  • 葡萄: ピノ・ノワール100%
  • 年代:2022年
  • 生産者:ブリュノ・クレール

『神の雫』で遠峰一青と別れたローランがパリの学生街で2009年を試飲し、ブラインドでピノ・ノワール100%と品種を当てた。2009年が良い年。

スパークリング

バハラッハー・クロスター・フュルステンタール・リースリング・ゼクト

  • 生産国:ドイツ
  • 地域:ミッテルライン
  • 葡萄: リースリング
  • 年代:2017年
  • 生産者:ラッツェンベルガー

『神の雫』で2004年を遠峰一青が「バッカスの祭壇」と絶賛したドイツのゼクト。シャンパーニュを超える3年以上の長期瓶熟を経てリリースされる。泡がクリーミーできめ細かい。「清涼感のある爽やかな風。様々な柑橘の清々しさ。小さな白い花。泡は柔らかく、天使の羽ばたきにも似て、レースのカーテンから差し込む朝の光のような、何かいいことが待っていそうな一日の始まりのようなワイン」と表現。

KISVIN甲州

  • 生産国:日本
  • 地域:山梨(塩山)
  • 葡萄: 甲州
  • 年代:2022年
  • 生産者:シャトー・ソシアンド・マレ

『神の雫 マリアージュ』では2014年の白ワインが登場。ロンドンの世界ワイン博覧会で飲んだ。一人の野心あるクリエーターが素晴らしい品質の布を通して、世界のさまざまなニーズに応えるデザインをイメージ。やがて国境を越えて愛されるモノとなっていく。そんなイメージのワイン。

アンリオ・ブリュット・スーヴェラン

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄: シャルドネ 、ピノ ノワール、 ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:アンリオ

飛行機のファーストクラスで提供されるシャンパーニュ。ハーフボトル。『神の雫』に登場。ハイヒールで背筋を伸ばしてシャンゼリゼを歩く、パリのこじゃれたマドモアゼルのようなワイン。

ベッラヴィスタ・フランチャコルタ・キュヴェ・ブリュット NV

  • 生産国:イタリア
  • 地域:ロンバルディア州
  • 葡萄: シャルドネ 、ピノ・ネロ、ピノ・ビアンコ 
  • 年代:NV
  • 生産者:ベラヴィスタ

ロンバルディア州のスプマンテ。『神の雫』で一青がセーラに飲ませた。色はわずかなレモン色でクリスタルのように透き通っている。泡は軽やかで宝石の粒のよう。少し熟成感のある香り、優しく心を癒してくれる。木漏れ日。木々の間に渡されたハンモックに体をあずけて、平和な午後のひとときを楽しんでいるワイン。

フェラーリ・ロゼ

  • 生産国:イタリア
  • 地域:トレンティノ=アルト・アディジェ
  • 葡萄: ピノ・ネロ、シャルドネ 
  • 年代:NV
  • 生産者:フェラーリ

100年以上前からシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られているスプマンテの草分け。ロゼはエレガントなローズカラーとそれに相応しい香りで、どんな料理にも合う。『神の雫』で第十二の使徒に勝利したお祝いに飲んだ。

ニコラ・フィアット ブルーラベル・ブリュット・レゼルヴ

  • 生産国:フランス
  • 地域:シャンパーニュ
  • 葡萄:ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
  • 年代:NV
  • 生産者:ニコラ・フィアット

フランスで最も消費されているシャンパン「ニコラ・フィアット」。いいシャンパーニュにあるブリオッシュ香(焼きたてパンの匂い)がする。『神の雫 マリアージュ』ではスパークリングとしては絶賛したが、パクチーと合わせようとして失敗。ブリオッシュ香が消されてしまった。

ジャック・ティソ・クレマン・ド・ジュラ

  • 生産国:フランス
  • 地域:ジュラ地方
  • 葡萄:シャルドネ100%
  • 年代:NV
  • 生産者:ドメーヌ・ジャック・ティソ

シャルドネ100%で造るジュラ地方のクレマン。『神の雫 マリアージュ』で藤枝が「キュウリとクラゲの酢和え」に合わせて出したワイン。海からの風邪を浴びながら、これから何をするか、何もないところから考えたくなるような「海岸のそぞろ歩き」のマリアージュ。

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デザートワイン

シャトー・パジョス・トカイ・アスー・5プットニョス

  • 生産国:ハンガリー
  • 地域:トカイ
  • 葡萄:フルミント
  • 年代:2017年
  • 生産者:シャトー・パジョス

500ml。ハンガリーのパワーのある貴腐ワイン。糖度の高いワインが高級なトカイでは上から4番目のランクだが、綺麗な酸がのってバランスがいい。『神の雫 マリアージュ』で1993年が登場。綺麗な酸がのってバランスがいい。「甘酸っぱくて切なくて、古いセピア色のアルバムみたいなワイン」と表現。

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