富山県立山町四谷尾の昆虫王国立山で、昨年7月に成虫になったカブトムシ1匹が年越しした。寿命は2~3カ月とされ、その生命力に職員も驚いている。

 放し飼いコーナーにいたオスで、年を越して生き続けているのは同施設で初めて。17日も、約20度に保たれた温室で元気にえさを食べる姿が見られた。

 施設は今年30周年を迎える。大江茂館長は「吉兆と捉えたい。のんびりと余生を過ごしてほしい」とねぎらった。自由に観察できるという。