.bash_logout
設定ファイルだよ
ログアウトしたときに読み込まれるよ
ログインシェルがbashのときに読み込まれるよ
簡単に書くよ
.bash_logoutとは
ログインシェル(ログインして最初に相手してくれるシェル)がbashの状態でログイン(認証して使える状態にすること)していて、そこからログアウト(ログインの逆)したときに読み込まれる設定ファイル
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・ログイン
・ログアウト
・シェル
・bash
・ログインシェル
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ログインは、ざっくり一言で説明すると「認証して使える状態にすること」です。
ログインする対象が会員制の秘密クラブだとしたら、その秘密クラブの中に入っていくイメージですかね。
多くの場合、ログイン時の認証はIDとパスワードを使ってやります。
IDは、ログインする対象のサービスから払い出されたIDだったり、登録するときに入力した自分のメールアドレスだったり、初期設定のときに自分で決めたIDだったりです。
パスワードは会員登録とかするときに自分で決めたパスワードです。
それらのIDとパスワードを入力して「おまえは使ってOKなやつかな?」を確認してもらい「あぁ、おまえは使ってOKなやつか。どうぞ使ってください」にするのがログインです。
ログアウトはログインの逆です。
ログインする前の状態に戻すことです。
「使ってOKだよ!どうぞ使ってください!」な状態から「ん?使いたいの?それなら認証してね」な状態に戻す行為を指します。
シェルは「人間様からの入力をコンピュータさんに伝えるプログラム」です。
コンピュータを1つの会社に例えれば、シェルは受付のおねーさんです。
ついでなので書いておくと、コンピュータを使う人間が会社への訪問者、パソコンの中身が会社で働いている人に相当します。
あなたがパソコンの中身と直接やり取りすることは、ありません。
あなたがやり取りする相手はシェルです。
シェルがあなたの代わりにパソコンの中身とやり取りしてくれます。
シェルの詳細は用語「シェル」の説明をご覧ください。
bashは「シェルの種類のひとつ」です。
一口に「シェル」と言っても、いろいろあります。
その「いろいろ」のひとつです。
ログインシェルは「ログインして最初に相手してくれるシェル」です。
シェルはログイン直後から動き始めます。
この
ログインしたときに起動するシェル
がログインシェルです。
ちなみに、使うシェルは途中で別のやつに変えることもできます。
ログインしたときのシェルはcshだったけど途中からbashに変える、といったことも可能です。
以上を踏まえて
ログインシェルがbashの状態でログインしていて、そこからログアウトしたときに読み込まれる設定ファイル
が「.bash_logout」です。
「.bash_logout」はログインした直後のディレクトリ(ホームディレクトリ)にあります。
場所を指定しないで
cd
コマンドを実行したときに移動するディレクトリです。
ただし「.bash_logout」は隠しファイルです。
普通に
ls
を実行しても表示されないかもしれません。
「-a」オプションを付けて
ls -a
を実行すれば「.bash_logout」も(あれば)表示されます。
繰り返しになりますが「.bash_logout」はログアウトするときに読み込まれる設定ファイルです。
画面上で
bash
と入力してエンターキーを押すことでシェルをbashに変更できますが、そこから「exit」で抜けるときには読み込まれません。
あくまで「ログアウト時に」読み込まれるファイルです。
一言でまとめるよ
まぁ「.bash_logout」って単語が出てきたら「ログインシェル(ログインして最初に相手してくれるシェル)がbashの状態でログアウト(ログインの逆)したときに読み込まれる設定ファイルなんだな~」と、お考えください。