横に流れる時間と風景に心を寄せて
3つの勢力が今日も面白可笑しく集う場所。
暗黒の破壊神バクテリアンによって統率される軍団。
多くの幹部を抱え、幾度かグラディウス星に侵略するものの、未だにその正体はよく判っていない。
破壊神バクテリアンが言うには、「人間の悪意が生み出した存在」らしい。
バクテリアンの死により滅びるかと思われたが、活動ペースが穏やかになっただけで未だに侵略の影は消えていない。
数千年後には惑星間の戦闘という規模をこえて全宇宙領域での戦闘に拡大していくようだ。
シーマの作り出したテクノロジー、魚型機械生命体を手に入れて以来
それらをベースにした戦艦を次々と開発しダライアス星人への侵略を行う知的生命体。
超攻撃的な侵略者集団で、自ら技術を生み出しはしないものの
ひたすら他文明の技術を吸収する貪欲さを持っている。
複数のグループに分かれて宇宙各地を侵略しており、一つのグループが壊滅しても他のグループが侵略を引き継ぐ。
22世紀の人類が宇宙に進出した際に遭遇した、悪意の生命体群。
「帝国」の呼称はバイドの攻撃性を侵略国家に見立てたもので、国家の形をとっているわけではない。
異層次元に存在する波動と粒子の性質を持つ超集束高エネルギー生命体であり、人類と同じ二重螺旋の塩基構造を持つ。
その支配者バイドは、実は26世紀の人類が生み出した忌まわしい星系内生態系破壊用兵器のなれの果てだった。
倒されても幾度となく復活を遂げてきたが、ファイナル
波動砲によりついに完全消滅した。
1.9.8.5. 宇宙が、マルゴト、ヤッテクル
【GRADIUS】 ヾ_;=‐
機種名:VIC VIPER
通常武器:ショットからダブルorレーザーにパワーアップ。
ミサイル:対地武器。発射すると下に落ちる。
オプション:自機の軌道を追うように動く。本体と全く同じ攻撃力を持つ。
バリア:シールド、フォースフィールドなど。いずれも長短がはっきりしている。
(備考:BIG VIPERでもVIC VIPPERでもない)
攻撃範囲:オプション4つ、各種ミサイル、ダブル系の併用によりほぼ画面全域を攻撃可能。
防御性能:フォースフィールドによる全周防御が可能だが耐久力は低い。しかし張り替えという小技もある。
シールドは忘れてもいいかも。リデュースはSFC仕様なら便利。V仕様なら自機の当り判定自体が極小。
地形攻撃:各種ミサイル、ダブル、オプションにより柔軟な対応が可能。
なやみ所:特別ゲストにサンクロも呼ぶべきか、となるとついでにパロディウスも、じゃあMSX版の扱いは?
XEXEXも呼んでR-9に喧嘩を売るべきか、ガイアポリスから黄金鷹も呼んでシルバーホークと並べるべきか。
ついでにソーラーアサルトの事もたまには思い出して下さい。
最強状態での火力、オプションによる編隊や火器換装による攻撃範囲の広さは圧倒的。
だが、(例外はあるが)一度でもミスすると武装が機銃のみの最弱状態に戻ってしまうこと、
他の2機に比べ防御手段が頼りないことから「コケ易く復帰しにくい」機体といえる。
また、武装も地形を貫通するものがなく、オプションもあくまで自機を追随して動くもので
フォースのように先行するものではないため、遮蔽物に巧妙に隠れた敵などに対しては
他の機体より苦戦を強いられることになるだろう。
BLAST OFF AND STRIKE THE EVIL BYDO EMPIRE!!
【R-TYPE】 弖⊇
機種名:R-9
通常武器:レールガンに加え、対地・対空・反射レーザーに切り替え可能。
波動砲:チャージにより強力な波動砲を撃つことができる。
ミサイル:追尾ミサイルを2発発射可。
フォース・ビット:破壊されることは無い。フォースは攻撃にも使われる。
(備考:R-TYPEデルタ、FINALではかなり多くの機体が登場する)
攻撃範囲:フォースの着脱、各種レーザーにより地味に攻撃範囲は広い。3機の中では最も後方に強い。
防御性能:機体自体を保護するバリアは無いが、フォースによるピンポイントの防御力は最強を誇る。
地形攻撃:フォースの分離、対地レーザー、反射レーザー等で対応可能。
初代仕様なら当たり判定が特殊なため、他機種よりも地形にめり込める。
さらに⊿以降の3D仕様なら地形に接触してもミスにならない(これは反則か)。
なやみ所:他の機体では真似のできない、ラスボスはフォースで何とかするというギミック。
LEO、GALLOP、FINALの扱い。3の自機の中の人について。
なんと言っても無敵で、敵弾防ぎ放題のフォースが頼もしい。
防御だけでなく、分離合体を駆使して後方や壁の向こうなど、痒いところに手が届く自由な攻撃が可能。
パワーアップなしでも強力な波動砲が使え、ビット以外なら比較的装備も早く揃うなどミスした後の復帰にもわりと強い。
デルタ以降のバージョンならDOSEによるフォースの強化と攻撃、自由なスピードチェンジも可能。
弱点は、フォースで吸収できない
光学兵器に対する防御力が皆無なことと、
チャージが必要な波動砲を除いた「素の状態での火力」が他機体に比べると一歩劣るところか。
WARNING!! A HUGE BATTLESHIP IS APPROACHING FAST
【DARIUS】 亜=、
機種名:SILVER HAWK
通常武器:パワーアップによりミサイル→レーザー→ウェーブと変化する。
ボム:対地用武器。パワーアップにより一度に攻撃できる方向が増える。
アーム:通常であれば3回まで攻撃を防ぐ。パワーアップにより耐久力が強化される。
(備考:鷹をモチーフとした機体)
攻撃範囲:ボムで斜め方向をカバー可能。2仕様ならレーザーで縦方向も安泰。シリーズ通して真後ろは苦手か。
防御性能:3段階のアームによる全周防御、しかも高耐久力。癖が無く使いやすい。
地形攻撃:ウェーブの地形貫通でゴリ押しが可能。悩む必要ほとんど無し。
逆にウェーブの無い2仕様はレーザー頼みとなり、いささか辛いものが。
外伝仕様の金アームなら地形との接触にも耐えられる。
なやみ所:3画面・2画面の扱い、フォースは黒歴史か否か、サーガイアもどうしよう。
GBA、旧ジャレk、ダライアス=サーガイa……ゲフンゲフン
判定も大きく地形を貫通することのできるウェーブ、連射性能も高くバージョンによっては貫通・誘導性能もあるマルチボム、
抜群の耐久力を誇り敵の体当たりや地形の接触にも耐えるハイパーアームなど、最強状態ではずば抜けて強力な武装を使用することができる。
かつ、バージョンによってはブラックホールボンバーやキャプチャーボールなどの超強力追加武器まで使える。
死んでもその場復活、パワーダウンも(他の2機に比べ)少しだけと、復活も一番楽。
だが、その無敵の最強状態になるまでの道は険しく、レーザー装備の間は修行僧のごとき忍耐を強いられることでも有名。
設置バースト以外に真後ろへの攻撃手段を持たないことも弱点の一つに数えられるだろう。
ただし3機の中では唯一後方へ振り向いた事のある機体でもあり、DBACでは任意に振り向けるようになった。
最新版の機体で比較
VIC VIPER T-301 <by GRADIUS V>
O > 初期装備:ショット
O 追加装備:ミサイル、ダブル、レーザー、オプション、フォースフィールド など
O O 加速:カプセル1つ消費で1段階上昇、最高速の時は初速に戻る。アナログスティックで微調整が可能
【性能】
当り判定が極小になり、その場復活が追加された。
ショット:他シリーズの「画面上2発」から「画面上4発」へと増加し、弾切れの心配は減った。
ミサイル:地面を滑走する「ミサイル」、地形や敵に当たり炸裂する「スプレッド」などいくつか存在する。
ダブル:前方斜め上、背後など通常のショットとは別角度への射撃を行う。ちなみに前方へのショットの弾数は減る。
レーザー:貫通性能のあるレーザー、徐々に広がるリップル、チャージ攻撃のエナジーレーザー、最短射程のファイヤーブラスターの4種類。
レーザーのワインダー攻撃、エナジーレーザーの充填中の攻撃判定は無くなった。
オプション:オプションコントロールにより、位置固定や上下展開など自機トレース以外の動きも可能になった。
また、本体を中心に回転したり、攻撃方向を転換する場合はレーザーが途切れなくなる。
フォースフィールド:本体を完全にカバーするバリアを形成する。シールドやメガクラッシュも選択可能。
R-9A ArrowHead <by R-TYPE FINAL>
o 初期装備:レールガン/波動砲<充填により威力変化>
弖⊇王) 追加装備:フォース(3段階)、ビット(上下2つ)、ミサイル
o 加速:4段階自由調整
【性能】
レールガン:画面上に3発のみだが、弾速が速い為弾切れはあまり起こさない。
ミサイル:追尾ミサイルと爆雷の2種類。
波動砲:Rシリーズの主力兵器。特殊な力場を形成し砲身前方にエネルギーを収束、そのエネルギーにベクトルを持たせて撃ち出す。
2ループMAX。耐久力の低い敵を貫通する。ボスがコアを露出している瞬間を効率よく攻撃するのに有効。
フォース:最強の盾である。敵弾か敵と接触する事でDOSEが蓄積され、100%になると接触時の攻撃力が強化される。
本体のレーザーエネルギーを得ることにより対空・反射・対地の3種類のレーザーを撃ち出す。
ビット:本体の上下に装備される人工フォース。敵と重ねることによりダメージを与えられる。
一部の弾を消す能力を持ち、対空レーザー装備時に2連発ショットを撃ち出す。
ニュークリアカタストロフィ:全画面攻撃兼緊急回避手段として使える切り札。DOSEが最大値まで溜まっている時のみ使用可能。
LEGEND Silver Hawk BURST <by DARIUS BURST>
初期装備:ミサイル、ボム、バースト
Σ=、 追加装備:アーム、各種強化
加速:なし
【性能】
シルバーホーク伝統の武装と外見に、新たな武装「バースト」を追加した新鋭機。
ミサイル:特定の敵弾を相殺。レーザーに強化される。
レーザー:特定の敵弾を相殺し、敵機を貫通する。ウェーブに強化される。
ウェーブ:地形を貫通し広範囲に攻撃できるショット。耐久力のある敵を貫通しなくなった。
ボム:接地しても滑走しないが強化されると上下、前後上下と攻撃範囲は増える。
アーム:全方位を防ぐバリア。強化する度に耐久力が蓄積され、金なら地形にも耐えられる。
バースト:通常発射、設置発射、バーストカウンターと攻防両面で使える装備。
アナザークロニクルでは味方のバースト同士を干渉させる事で威力がアップするようになった。
ゲームシステムに直接反映されないアレげな設定とか
グラディウス
惑星グラディウスの南半球にのみに住むとされる少数民族。リークパワーという特殊な能力を持つ。
バクテリアンの最初の攻撃でいきなり残り12人という絶滅危惧種に。
一部のビックバイパーに搭載されたとされるエンジン。
搭乗者のリークパワーを動力源とし、その力の強さ次第で機体の性能が大幅に変化する。
十分に強まれば時空の歪みだって作れちゃうぜ。
なお、上記リーク人に関する設定は長らくMSX版のみで扱われていたが、Vで復活。
ダライアス
Gダラのシルバーホークに搭載されているシステム。
全てを無にするヤバげな力「ALL NOTHING」を動力源とし、攻撃に用いている。
一部の家庭用作品も無に帰せないものか。
ベルサーが、捕虜であるアムネリア人の子孫に開発させた兵器。
シルバーホークバーストや、敵機に搭載されている。
反物質を使用しており、エネルギーを転換し別の用途にも使用できる。
非人間に搭乗者を限定した、シルバーホークバースト一号機「レジェンド」のパイロットを担う最新型のAI端末。
ジ・エンブリオンを説得することを得意とする。ネコミミ。
実体を持たない幽族生命体(II?)、「争いを望む人間の姿を映し出した存在」に操られる生態系の一部(フォース)
バーストで設定が一新されたが、これらの設定が今も生きているかは不明。
R-TYPE
R系戦闘機のカテゴリ名。ビックバイパーの「超時空戦闘機」と比べるとややSF臭が強くて良い。
そもそもバイド本体が異層次元に存在しており、通常の戦闘機では到達できない為、次元航行能力を持つ機体が開発された。
うまい事ゴニョゴニョすると時空間航行も可能らしい。
バイド製作にも用いられた怪しげな学問。
26世紀の地球では実用化されているらしい。
見た目が14歳に固定された、実年齢23歳の女性。
見た目は中学生だが条例に引っかからない年齢のため一部で万歳する人続出。
なお、軍はその存在を否定している。
121 :名無しさん@弾いっぱい:2007/10/18(木) 17:09:00 ID:shbaNn74
全てを無に帰す力。A.N.とジ・エンブリオンの生み出す力が共鳴し、宇宙に新たな惑星が誕生した。
惑星ダライアス。
ダライアスに生命が誕生するのと時期を同じくして、遠き宇宙の果ての二つの惑星にも生命の産声が上がっていた。
相互に絶対的に干渉などあり得ないはずの距離がその三者の間には広がっていたが、皮肉にもその生命進化の過程は相違ない程似通っていた。
そして時が経ち、塵芥から生まれた生命が母なる惑星から巣立ち宇宙を目指した頃。
物語の歯車は狂い出す。
惑星ダライアスに、ダライアス創世の引き金となった存在「シーマ」のコピーを操るベルサーが出現。
惑星グラディウスでは、絶対的破壊力を見せつけるが如く虐殺の限りを尽くすバクテリアンが突如として現れた。
そして地球では、純粋な攻撃本能と旺盛な自己増殖、対物侵食能力で全てを飲み込まんとするバイドの存在を確認する事となる。
三つの惑星の民はそれぞれがそれぞれの戦闘力と技術力を行使して闘いを挑んだ。
かつてシーマを屠り、ダライアス創世の要因となったもう一つの力。銀の鷹「シルバーホーク」
生命の持つ特殊な力を利用し、機体の性能値を限りなく引き上げることの出来る蛇「ビックバイパー」
敵勢技術と人類の英知を融合し、毒を以て毒を制する異層次元へ放たれた矢「R-9A アローヘッド」
それぞれの惑星がそれぞれの力を生み出し、そして闘い、勝利した。
全ては終わりを迎えた。
その中、時間を超えた一機の戦闘機があった。
地球の生み出したR-9A。時間を越えて、たどり着いた先は26世紀の銀河系中心。
この闖入者を快く思わない者もいた。宇宙の抗体存在シーマである。
26世紀の世界にはバイドの存在が無く、バイドを破壊対象とするR-9Aの過ぎた力の向ける先が存在しない。
シーマはそれを恐れ、たった一機のR-9Aを総力を挙げて排除したのである。
その反応を、遠く離れた地球の人類が察知した。
シーマの抗体的な攻撃本能を察知、恐れを為した地球人類はありとあらゆる科学力を結集して局所生態破壊兵器「BYDO」を作り出す。
無限増殖する肉塊を目的に合わせて指向性を持たせるために、BYDOには同じく生体コンピューターが搭載された。
しかし、この生体コンピューターが暴走を起こし、BYDOは地球圏で発動してしまう。
地球人類はこの荒れ狂う肉塊を亜空間に封印することで事無きを得たのである。
そう、26世紀の地球では。
亜空間でBYDOの増殖機能を手中に収めた生体コンピューター「バクテリアン」はBYDOから独立。己に搭載された機能で時空を突き破り、実世界に帰還を果たす。
そして制御システムを失い無限増殖を繰り返しながら暴走する肉塊と化したバイドは時間軸までもねじ曲げ、同じく実世界に到達した。
その先には、22世紀の地球があった。
142 :名無しさん@弾いっぱい:2007/10/23(火) 20:21:21 ID:34tXXZJS
いち早く異変の連鎖足跡に気が付いたのは惑星グラディウスの民だった。
破壊したバクテリアンの残骸からBYDOのデータをサルベージしたのである。
この事で生態破壊兵器BYDOの成れの果てであるバイドの存在と、遥か遠くに存在する自分たちとは異なった文明圏を持った地球という星の存在を知ることになったのである。
バクテリアンを辛うじて退けたグラディウスは地球圏との接触を図ろうと、次世代型ビックバイパーの開発を闘いの裏で着々と開始していた。
同じ頃、異層次元のバイド帝国が地球圏の放ったR-9Aという名の矢によって討ち取られ、帝国は壊滅。地球圏は対バイド戦役に勝ち鬨を上げていた。
しかし、大本は叩いたとは言えバイドを完全に滅する事は能わなかったのである。
そしてそれはバクテリアンでも同じ事であった。
リークパワーによって吹き飛ばされた異層次元の果て。かつて分かれた二者は此所で偶然の再会を果たす。
互いに単独での再生は困難だと判断した彼らは再び融合し、完全な破壊兵器BYDOとして再びその存在を確固たる物として立ち上がったのである。
彼ら。いや、一つになった「彼」は更なる力を欲し、かつて自らが創造された意図に辿り着く。
宇宙の抗体存在シーマの同化吸収である。
しかしながら、彼の索敵範囲ではシーマの存在を捉えることが出来なかったが、代わりになる物はあった。
ベルサーの用いるシーマの技術を応用して造られた大型戦艦である。
BYDOはこれを手中に収めるべく、惑星ダライアスへとその矛先を向け直したのだった。
惑星ダライアスでは幾度となく繰り返される惑星侵略に、対抗できる武力も戦意も削がれ始めていた。
たった一機残ったシルバーホーク。目の前に立ちふさがるのは宇宙の闇をも払うほどの機械魚の発光器官。
そこに、小さな次元の裂け目が生じた。
裂け目から汚水が吹き出すように現れる第三の勢力。機械魚の群れを覆い、侵し、食らい……。
それは瞬く間に周囲に伝播を始め、嵐の如く戦場をかき回し、誰をも混乱させた。
そして、シルバーホークのすぐ近くにもう一つ次元が口を開けた。
現れたのは己が機体を頭とし、
支援兵器をまるで頭に続く蛇の胴体のように引き連れた戦闘機。
そして光り輝く光球を自分の手足のように操る、ラウンドキャノピーが大きく印象的な戦闘機だった。
本来出会う筈の無かった三機が出会い、本来出会うはずの無かった三つの悪しき力が一つになった。
此所に相まみえた彼らの目的はただ一つ。
己が敵を、掃討せよ。
652 :名無しさん@弾いっぱい:2008/02/07(木) 23:26:39 ID:8u3We+XH0
エーテルの波を超えて。
銀河系の中心にたどり着いた三機が見た物は、肥大し続けるBYDOの肉塊と宇宙に出現した脅威を払拭すべく眠りから覚醒したシーマが対峙するまさにその瞬間だった。
バイドの融合力を以て取り込んだベルサーの巨大戦艦はバクテリアンの量産力と進化発展性を加えて質と数を揃え、免疫を破壊すべく現れた悪質な病原体の如くシーマに襲いかかる。
しかし宇宙の意志を代弁する存在であるシーマは少数ながらも圧倒的な力でこれを迎え撃ち、攻防は押しつ押されつの物となっていた。
ここで三機はそれぞれの持つ機能と役割に準じて散開してゆく。
すなわち、ビックバイパーはBYDO中枢のバクテリアンを破壊すること。
R-9はバイドの増殖力の根源を絶つこと。
シルバーホークは封印されたA.N.システムを解き放ち、シーマを再び封印すること。
故郷は遠い距離で隔てられながらも。志を共に誓ったパイロット達は単騎、争いの中に突入してゆく事になる。
BYDOが討たれ、シーマが四散した時。全ては生じた次元断層に飲み込まれて、消えた。
消えゆく意識の中。パイロット達は互いの故郷を強く思う。
それが起きたのは、そこに会した者達の力によって起きるべくして起きたのかも知れない。
シーマの持つ生み出す力。
バイドの持つ二重螺旋構造の生物情報書式と生命そのものとしての力。
バクテリアンの情報処理能力と進化への方向性を示唆する力。
これらがパイロットの意識と干渉し合い、混ざり。交ざり。雑ざり……。
それは遠い過去の物語。
惑星アムネリアを危機から救った銀色の鷹の伝説。
シルバーホークの持つ伝説の通りに、彼はその地への帰還を果たした。
そして時は巡り、惑星アムネリアが宇宙への足がかりを得た頃。
ジ・エンブリオンの聖なる力とシルバーホークの滅ぼす力が干渉し合い、一つの惑星が生まれた。
遠い宇宙の彼方。産声を上げたばかりの惑星ダライアスから決して見えない距離に、時を同じくして2つの惑星が誕生する。
それが誰の意志による物だったのか。
それは言うまでもない……。
最終更新:2019年07月30日 21:07