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ヒドケイワルド

登録日:2021/09/07 Tue 21:56:00
更新日:2024/05/30 Thu 07:30:52
所要時間:約 5 分で読めるヒドケイ






(元の時間に戻ってしまったか…!)
(でも奴らは油断してる。チャンスを掴んで、時を戻してやるヒドケイ!)


ヒドケイワルドとは、『機界戦隊ゼンカイジャー』の敵キャラである。



データ

身長:190cm
体重:291kg
世界:ヒドケイトピア
名産:時をかけるワルド
名物:トキヲモドソードZ

概要

第25カイ!「やり直せ!ゼンカイジャー・改!」に登場。
キカイトピア王朝トジテンドによって日時計の世界である「ヒドケイトピア」を封じ込めた「ヒドケイトジルギア」を戦闘員クダックに組み込んで、口下手に誕生したワルド怪人。
マヒルワルドレトロワルドのトキヲモドソードをくっつけたリデコ感MAXなビジュアルが特徴。
ビジュアルがあまりにもマヒルワルドそっくりだったためか、当初はリサイクル版と疑われた。

語尾は例によって「〜ヒドケイ」
クールかつキザっぽい言動でこれまでのワルド達と比べても知能指数が高く知恵もしっかり回るのだが口下手。
ただし、「口下手」と書いたが、ゼンカイジャー及びゴールドツイカー一家について口頭で詳しく説明しようものなら狂人扱いされてもおかしくないレベルで頭ゼンカイなため、概ね言語化し辛いゼンカイジャー陣営の方に問題がある気がしないでもない。

また、失敗続きながらもへこたれず作戦を遂行しようとする使命感の強さと忍耐強さを持つ鋼のメンタル持ち。なんでタイムリープ系主人公みたいな不屈のメンタルしてんだろうコイツ


能力

後述の通り強大すぎる特殊能力を得た代償か、ヒドケイワルド本体は過去と現在のWセッちゃんに呆気なくボコボコにされるほど貧弱。
「トキヲモドソードZ」を活用して数か月にわたる時間の巻き戻しも可能であり、更には特定の対象の時間を止め、動きを静止させることまでできる。

総じて一般怪人にあるまじき凶悪な力の持ち主……の筈だったのだが。

時をかけるワルド


俺の技、見せてやるヒドケイ!トキヲモドソードゼーット!!

ヒドケイトジルギアの力を悪用した世界改変。
ヒドケイパワーを悪用し、何ヶ月も前まで日にちがさかのぼる、奇怪な日時計の世界を作り出すことができる。
具体的には真っ昼間からレトロな武器「トキヲモドソードZ」を振るって、任意の時間まで時を逆行させる。即ち時間操作能力。
公式サイトの備忘録でもタイムベント扱いされている。
しかも時間逆行は自身と特定の対象にのみ作用させられ、巻き込まれた者はヒドケイワルドに触れていない限り暫くすると完全に逆行前の記憶を失ってしまう。
五色田介人は巻き戻されて少しの間は現代の記憶を保持していたが、瞬く間にその記憶を失った。

ただし、時間逆行前の記憶を保持できるのはヒドケイワルドと自身が触れていた対象のみというのが最大のネック。
逆行後の対応などはヒドケイワルド本人の頭脳とコミュニケーション能力に委ねられているため、ヒドケイワルドの対人スキルと機転が作戦成功の是非に直結する。
だが、ヒドケイワルド本人は「トジテンド側は自身の能力の影響を受けていない」という誤った前提と認識で行動してしまった結果、割とガチ目だったはずの作戦は見るも無残な状況に転がり落ちていった。

なお、ここまでの描写を見て分かる通りトジルギアの封印状態も巻き戻る為、地味に人間世界以外の並行世界にも影響を与えた唯一のワルドだったりする。
この影響が『仮面ライダーセイバー』の世界にまで及んでいるのかは流石に不明。

名前の由来は、同じくタイムリープをテーマとした筒井康隆氏のSFジュブナイル小説『時をかける少女』から。


劇中での活躍


ああん?時を戻しただと!?それでゼンカイジャーを倒せるのか!?

倒すまでもなく!ゼンカイジャーを結成させなければ!我々の勝利であります!!


といったやり取りの通り「ゼンカイジャーの結成そのものを無かったことにすればいい」というバラシタラの作戦を遂行すべく、ゼンカイジャー結成を阻止するため、セッちゃんを誘拐しながらおよそ半年前の過去へタイムスリップした。
その為にほぼ総集編な内容になっている。一部では「第1カイ!時点まで時間を巻き戻す事で『ゲゲの声優は最初から福西勝也氏でしたがなにか?』ということにする為」とネタにされたとかされていないとか
なお、過去のどこかしらのタイミングで記憶を取り戻して解除に成功する…なんてことはなく、ヒドケイワルドが色々あって介入に失敗している隙に現在までもう一度ほぼ同じ流れを繰り返していた。
…というのも、ヒドケイワルドは自分に課せられた使命を果たすべく、何度も過去の幹部陣にコンタクトを取ってゼンカイジャーやゴールドツイカー一家への対策を呼び掛けたのにも拘わらず、自身の口下手ぶりと幹部陣の選民思想ぶりが相俟って、悉く一蹴されて一切聞き入れられなかった。
具体的には、ゼンカイジャー結成前にバラシタラに接触するも、
  • 自己紹介は一切なし
  • トジテンド側も自分の能力で記憶を失っていることを考慮してない
  • そもそもゼンカイジャーの概念が存在しない
  • 当然その流れでワルドも存在しない
といった要因が重なって当然信じてもらえず、「怪しい奴はスクラップである!」と殴り飛ばされ失敗。
第4カイ!時点では、巨大戦が始まった直後にトジテンドパレスに帰ろうとするイジルデに接触し、自分が未来から来たワルドであることを明かした上で追撃するよう忠告するも、
「時間移動などという高等技術!ワルドごときが使えてたまるか!」と信用されず、偏見混じりの半ば八つ当たりで電撃を喰らって門前払いを受け失敗を繰り返してしまう*1


上司が誰もわかってくれない…ヒド…ケイ…


ええい!同情はいらないヒドケイ!!

誰が同情するチュンか!


そう語ると全身ボロボロになってもめげずに第8カイ!時点でステイシーの前に登場*2
世界海賊のことを伝えるも「歌って踊る訳分からないヤツら」という的確だがザックリ過ぎる説明のせいで信用されず、「訳分からないのはお前だ!」マジレス返されて蜂の巣にされた結果またも失敗を喫する。
……と、あまりに失敗続きかつ自身のプレゼン下手が災いし、遂には「上司の問題というよりお前が口下手なだけチュン?」とセッちゃんに舐められる始末になってしまった。
4度目の正直と言わんばかりにフリント・ゴールドツイカーを攻撃してゼンカイジュウギア完成を阻止しようとするも、そこに偶然過去のセッちゃんが飛び出してきて、過去と未来のWセッちゃんに真っ向からボコられこれも失敗。
そうこうしているうちに半年経って時間遡行発動時点に戻ってきてしまうが、セッちゃんから「ギアトリンガーやゼンカイジュウギアは介人の両親が制作した」ことを聞き出すことに成功し、再度の時間遡行により2人の抹殺を目論む。
セッちゃん誘拐の目的はゼンカイジャーの力の源を聞き出すための作戦だったのだ。

しかし、そこにヒドケイワルドの出現を察知したゼンカイジャーの面々が駆けつける。
もちろんこの時間軸とのゼンカイジャーとは初対面であるため、マヒルワルドと勘違いして舐めプ油断しきった*3ゼンカイジャーの隙を見て時間遡行を決行しようとするが……

ななななななな…なんちゃってー!

えっ!?

そうはいかねえんだわヒドケイワルドさんよぉ?

お主が時を戻せるなんて、と~っくに知ってるんだが☆

な…何故知ってる!?この時間のお前らとは初対面のはずなのに!

ずっとセッちゃんから通信をもらっていましたからね。

ず~っと前から、お前のことは逐一聞いてたんだよん♪

実は幹部達の理不尽な暴力でダウンしてる隙にセッちゃんにその時々のゼンカイジャーに逐一自分の情報をリークされていた失態が発覚し、ヒドケイワルドの情報を十分に得ていたゼンカイジャーには初見殺しとなる自身の技も全く通じない。

一番の間違いは、おいらを拐ったことチュン…!

ウソォーッ!?あっ…


そのまま時をかける希望・ジュウレンジャーギアの力で繰り出したバベルアタックによって爆散した。


ヒドケーイ!!


冒険してラッパピーヤ!!


こうして過去の敗北を二度も見させられてマジギレしたボッコワウスの判断でクダイテストが差し向けられなかったことでダイワルドになる機会すらないという一から十まで報われることも進展することなくその出番を終えた。
ざっくりというと、Re:ゼロから始まらない戦隊結成阻止


もう良いッ!

時をッ!!遡ってまでッ!!!敗北をッ!!!!繰り返したッ!!!!!

だけではないかァァァァァッ!!!!!!



そういえば2羽いた筈のセッちゃんの片割れはどうした?


敗因と取るべきだった対策

ヒドケイワルドの失敗は口下手とか上司のクズさとか書いたが、実際はそれ以前の問題である。
このワルドがそれまでのワルドと大きく違うのは、「ゼンカイジャーを結成前に潰す」という明確な目的を持って生み出されている点。
上記の通り、時間遡行には触れてさえいれば何でも持っていけるのだから、過去の自分が信じざるを得ない証拠なり自分へのメッセージなり持たせればよかったのだ。
もっと言うなら、各トジルギアから生まれるワルドの能力や敗因をまとめたデータでもいい。ほぼ奇跡かケアレスミスで敗北しているのだから、たったそれだけで勝ち目は0となる。
にも拘らず、ヒドケイワルドをほぼ身一つで過去に飛ばすというのは、過去の失態が霞んで見えるレベルの大ポカだと言える。

……とはいえ、トジルギアにより得られるワルド達の能力はどれも事前検証不可能なレベルのオンリーワンばかりであるため、トジテンド側の作戦は基本ぶっつけ本番に等しく、事前の準備はそもそも困難という点では擁護可能。
イジルデも語ったように時間移動技術自体限られた技術者しか扱えない貴重なものらしく、そこも信用上のネックだったのだろう。

後はシンプルにトジテンド上層部というよりヒドケイワルド本人のプレゼンテーション能力の低さが作戦失敗の大きな要因を占めていたのは明確な事実であった。
もっとも、「セッちゃんを誘拐してギアトリンガーをはじめとするゼンカイジャーの装備の開発元を潰す」という二段構えの作戦でもあったため、上層部に自分の発言が聞き入れられない状況でも2度目の時間遡行で五色田夫妻の抹殺に成功していれば勝機はあった。
だが、未来のセッちゃんからゼンカイジャーへの情報リークが成功していたためセッちゃんの行動への不注意ゼンカイジャーとセッちゃんの時を超えた信頼関係が最大の敗因だったとも言える。

しかし結果論ではあるが、もし仮にヒドケイワルドが五色田夫妻の抹殺に成功していた場合、イジルデが夫妻からギア技術を奪って開発したトジルギアの存在も無かった事になるため、その時点で完遂目前だったトジテンドの並行世界侵略計画は全てパーになっていた。
そのため見方によっては、今回の作戦が失敗したのはトジテンド側にとっても幸いだったと言えなくもない。


【余談】

◆何気にテレビ本編では、ダイワルドが存在しない初のワルド怪人となった(媒体を問わないなら、映画『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!』のスーパー悪者ワルドが初)。
また時間操作能力繋がりなのか、公式サイトの写真ではしれっと某我が魔王と同じピースサインをしている。

◆声優の鳥海氏は前作『魔進戦隊キラメイジャー』にて、マネキン邪面を演じていた。また、更に遡ると『烈車戦隊トッキュウジャー』でおかずレインボーライン総裁を演じ、ナレーションも務めていた。
型ロボ・セッちゃんメイン回のワルドに海氏が起用されたのは偶然らしい。

◆直接の関わりはないのだが、この回の放送前日ではセッちゃんを演じる福圓美里氏が出演しているアニメにて、その福圓氏のキャラが活躍していた為、一部視聴者から「スーパー福圓美里タイムの週末」と言われていた。

◆ジュウレンジャーギアを使用した際にセッちゃんが「時をかける希望~~恐竜戦隊~~ジュウレンジャー~~♪のギアチュン!」と歌っているが、このセリフは台本に書いてあったもの。
「もうこういうのは先にセリフとして台本に書いてやろう。でないと浅沼さん辺りにまたアドリブられてしまう」
「なるほど浅沼封じですね」
というやり取りがあったのは内緒です。
そしてこの程度じゃ全く浅沼さん封じにはならないという事はもっと内緒です。
なんたって「師匠の技ァ!」ですからね……。
とのこと。




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最終更新:2024年05月30日 07:30

*1 この頃はキノコ、コオリ、ボクシングワルドまでしか生まれておらず、ワルドがトジルギアによってはトンデモ世界改変が行えることを知らないというのも大きい。

*2 公式サイトの備忘録では「実験兵士であるステイシーのことをワルド達は見下しているが、ヒドケイワルドはバラシタラの息子という肩書にビビってしまい敬語になった」と語られている。

*3 ガオーンとブルーンは寝転がり、ジュランはしゃがみ、マジーヌはジュランの後ろからテキトーに撃ち、ゼンカイザーは余所見したり鼻をほじったりしていた。「いやどう考えても油断しすぎです。仮にも戦闘中ですよ。(公式)」