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AWS認定資格10種類を一覧で解説! 難易度や費用、おすすめの学習方法も

IT用語集

AWS認定資格とは、Amazonが提供する世界最大規模のクラウドプラットフォーム『Amazon Web Service(以下、AWS)』に関する知識とスキルを持つことを証明できる資格です。AWSは数あるクラウドサービスの中で特に高いシェアを占めており、日本でも多くの企業が採用しています。

この記事では、AWS認定資格の概要や取得方法、役割や分野ごとに分かれた10種類(※)の資格それぞれについて詳しく解説します。おすすめの学習方法も紹介しますので、AWSの知識を深めたい、エンジニアとしてキャリアアップを目指したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

(※)2024年4月に廃止される下記三つの専門資格の説明は除外しています
・AWS Certified Database – Specialty
・AWS Certified SAP on AWS – Specialty
・AWS Certified Data Analytics – Specialty

AWS認定資格とは

AWS認定資格は、AWSが提供するクラウドサービスに関する知識やスキルを認定する資格です。AWSの技術を使用してクラウドアプリケーションやシステムの設計、展開、運用を行う能力を持っていることを証明するために設けられています。

そのため、AWS認定資格を取得することはAWSに関する専門家としての証明となり、就職や転職などで有利に働くほか、日常の業務でも活かされることが想定されます。

認定資格の一覧

現在AWS認定資格は、難易度や対象となる職種によって次の10種類に分けられています。受験料とともに一覧でまとめますので、ぜひ参考にしてください。

AWS認定資格 10種類 一覧表

※2024年3月時点

各資格の詳細

それぞれのAWS認定資格の内容についてカテゴリ別に詳しく解説します。

FOUNDATIONAL

AWS認定資格の中では最も易しく、初心者に適したカテゴリです。AWSやクラウドの基礎知識を学ぶことができるため、AWSに触れたことがない方や、基礎からしっかりと学びたい方はここから始めると良いでしょう。

AWS Certified Cloud Practitioner

AWSやクラウドサービス、用語など基礎的な知識を持つことを証明する資格です。技術的に高度な内容はそれほど多くなく、入門レベルの位置付けとなっています。エンジニアはもちろん、AWSについて基本的な理解をしたい非エンジニアにもおすすめです。

ASSOCIATE

基礎レベルよりも難易度が上がり、対象者は1年程度のAWS環境の使用経験があることが望ましいとされているカテゴリです。アソシエイトレベルの資格を取得すると、実務環境に対応できるスキルを証明できます。現在アソシエイトレベルとして用意されている資格は次の4種類です。

AWS Certified Solutions Architect - Associate

システム構築やデプロイの基礎知識から、データベース、ストレージ、ネットワークといった幅広い分野の知識が問われる資格です。AWS環境の設計や提案を行うSEやコンサルタント向けですが、基礎を含め幅広く学べる内容なので、経験の浅いエンジニアにも適しています。

AWS Certified Sysops Administrator - Associate

AWSの運用担当者向けの資格です。運用に重点が置かれ、安全で適切なシステム開発や運用を行うためのAWSワークロードやネットワーク、セキュリティーサービスなどの知識が問われます。

AWS Certified Developer - Associate

AWSの開発担当者向けの資格です。AWS環境でのクラウドベースアプリケーションの開発とデプロイ、デバッグなどに関する知識が問われます。取得することでAWSでのアプリ開発や保守における知識やスキルの証明ができます。

AWS Certified Data Engineer - Associate

データエンジニアやデータアーキテクト向けの資格です。データ関連のAWSサービスやデータモデルの設計、データ品質の確保、データライフサイクルの管理などに関する知識が問われます。

PROFESSIONAL

AWSの高度な知識とスキルが求められる上級者向けのカテゴリです。取得にはAWS環境の実務経験が2年以上あることが望ましいとされています。現在プロフェッショナルレベルとしては次の2種類の資格があります。

AWS Certified Solutions Architect - Professional

ASSOCIATEカテゴリのAWS Certified Solutions Architect - Associateの上位資格です。より複雑で多様な環境でAWSアプリケーションの設計やデプロイ、評価を行う知識が求められます。すでに実務でAWS環境の設計や提案を経験しており、さらなるスキルアップを目指す人におすすめです。

AWS Certified DevOps Engineer - Professional

ASSOCIATEカテゴリのAWS Certified Sysops Administrator - AssociateとAWS Certified Developer - Associateの上位資格です。高度な開発知識と運用知識や、最新の運用・開発プロセスの理解が求められます。安全でコンプライアンスに準拠した、効率的なシステムを迅速に提供するプロフェッショナルとしての証明ができます。

SPECIALTY

専門性に特化したカテゴリです。プロフェッショナルレベルと同じく難易度が高いため、チャレンジする際はAWS環境の実務経験が2年以上専門分野での経験が5年以上あることが望ましいとされています。現在専門知識カテゴリとしては次の3種類の資格があります。

AWS Certified Advanced Networking - Specialty

AWSにおける高度なネットワーク構築を行うエンジニア向けの資格です。一般的な知識よりもAWSに特化したネットワークの知識が多く問われるため、取得することでAWSネットワークへの専門性や高い設計力、AWSサービスの統合に関する知識を証明できます。

AWS Certified Machine Learning - Specialty

機械学習エンジニアやデータサイエンティストなど、AI開発に携わるエンジニア向けの資格です。AWSでの機械学習モデルの構築やトレーニング、チューニング、デプロイに関する専門知識の証明となります。

AWS Certified Security - Specialty

セキュリティーエンジニア向けの資格です。AWSにおける専門的なデータ分類やデータ保護メカニズム、データ暗号化方法などのセキュリティーソリューションに関する知識が幅広く問われます。取得することでAWS環境全般におけるセキュリティスペシャリストとしてのスキルを証明できます。

資格の取得方法

次に、AWS認定資格を取得する方法について解説します。

【1】AWSアカウントを取得する

まずはAWSアカウントを作成しましょう。アカウントの作成は無料です。作成後に受験の予約ができるようになります。

※詳細は公式HPをご確認ください

【2】AWS公式サイトから試験に申し込む

AWS公式サイトにログインすると、目的の試験に申し込むことができます。受験方法はテストセンターでの受験、もしくはオンラインでの受験を選択することが可能です。

【3】資格取得後は3年ごとに更新をする

AWS認定資格の有効期間は3年間です。資格取得後にステータスを維持するには、3年ごとに再認定を受ける必要があります。再認定の方法はトレーニングを完了する、同じ試験に合格する、上位の資格に合格するなど、カテゴリごとに異なるオプション(選択肢)があります。期限内に確認するようにしましょう。

おすすめの学習方法

AWS認定資格を取得するには、実務経験だけでなくしっかりと試験勉強を行う必要があります。ここではおすすめの学習方法について紹介しますので、ぜひ参考にして資格取得にチャレンジしてみてください。

参考書で体系的に学習する

AWS認定資格の全体像を把握して体系的に学ぶには、書籍や参考書を活用することがおすすめです。特に初心者の方や初めて認定資格を受験する方には、試験の概要や足りない知識を把握するためにも、参考書が適しているでしょう。試験の種類ごとにさまざまな参考書が出版されているため、自分の目的に合うものを探してみてください。

AWS認定試験トレーニングを利用する

AWSの公式サイトでは、認定資格のためのオンライントレーニングが提供されています。10〜40分程度の動画コンテンツで、AWSアカウントがあれば無料で利用できるため積極的に活用すると良いでしょう。また、AWSはサービスがアップデートされるスピードが早いため、公式サイトに掲載される最新情報をこまめに確認することも大切です。

実際にAWSのサービスを利用する

学んだ知識をもとに、実際にAWSのサービスを利用してみることも効果的です。自ら手を動かして挙動を確認することで、知識が定着しやすくなります。AWSはアカウント登録をしてから12カ月間は無料で一部のサービスを利用できるため、ぜひ活用してください。

サンプル問題で試験形式に慣れる

ある程度知識をインプットしたら、試験の形式や雰囲気に慣れるためにサンプル問題を解いてみましょう。AWSの公式サイトでは、各試験ごとにサンプル問題をダウンロードしたり、模擬試験を受けたりすることが可能です。知識の確認とともに、時間配分なども考えておくことがおすすめです。

まとめ

AWS認定資格は、AWSに関する知識とスキルを持つことを証明できる資格です。難易度や対象職種に合わせて複数の資格が用意されているため、初心者から上級者まで自分にぴったりの資格を見つけられるでしょう。

クラウドサービスの導入率は年々拡大しており、特にAWSは人気が高いことからAWSの知識とスキルを持つエンジニアの需要は高まり続けています。これからAWSの知識を習得したい方や、現在AWSを使用していてさらに専門性を身につけたい方など、幅広い人にAWS認定資格の取得はおすすめです。

ぜひ今回紹介した学習方法も参考にしていただき、スキルアップに励んでみてはいかがでしょうか。

文/江副杏菜 編集/エンジニアtype編集部

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