今回のガリバーは、電力をエネルギーにして物を動かす「電動アクチュエーター」で世界トップシェアを誇る静岡の企業「アイエイアイ」。
年商346億円、従業員数約1,400人。
国内31カ所、海外に8カ所の事業所を構えるグローバル企業です。
「電動アクチュエーター」は内蔵されている電動モーターの回転運動を、「ボールねじ」という渦巻き状の溝が付いた軸を介して直線運動に変換。
その直線運動を応用して、物を載せて運んだり、押したり、引いたり、持ち上げたりして動かします。
主に生産装置における搬送や組み立て用途に使われていて、細やかなスピードコントロールができること、1/1000mm単位の精密な動きができることが強みです。
複数組み合わせることで物を自在に動かすこともできるなど、人に代わって労働をする「自動化装置」の主要機器として注目を集めています。
アイエイアイは専業メーカーとして38年の歴史がありますが、現在までの経営が順風満帆だったわけではありません。
創業当初は大手家電メーカーの協力工場として仕事を請け負っていましたが赤字続き。
1986年に電動アクチュエーターを開発して急激に成長するも、2000年代初頭には品質にばらつきがあることを指摘され、企業の信頼が揺らいでしまいます。
しかし、これらを工夫と努力で乗り越えて、高品質の製品を継続して製造する仕組みづくりに成功。
世界でおよそ65%のシェアを獲得するまでになりました。
苦難を乗り越えた工夫とは?
そして、高品質の製品を製造する仕組みとは?
業界トップであり続ける企業の秘密に迫ります!
ナレーター:渡辺真理
リポーター:永井玲衣