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撥水性や難燃性に富んだ高機能繊維や炭素繊維などの素材を開発し社会の幅広い分野で私たちの暮らしを支えている 帝人
23分
2024.01.20 18:00
今回のガリバーは、高機能繊維や炭素繊維などの素材(マテリアル)を開発・製造する老舗繊維メーカーの帝人。 山口県の岩国事業所では、耐熱性に優れ摩耗などにも強い「アラミド」と呼ばれる繊維を製造しています。 特長は、400℃超にも負けない耐熱性・難燃性。炎が燃え移ったり、熱で溶けて肌に付着したりすることがありません。 民間企業としては国内唯一の「火傷評価システム」の導入で、高性能な防火服・難燃作業服の開発を行っています。 また、炭素繊維を樹脂で固めた複合材は高い強度を持ち、航空機にも使われています。 鉄の5~10倍の強度を持ちながら、重量は鉄と比べて4分の1。使う燃料を減らして二酸化炭素の排出量を抑えるよう、機体の軽量化を進める航空業界でも注目されている素材です。 帝人のもう一つの主力事業はヘルスケア。 実は、40年以上前に日本初の酸素濃縮装置を製品化、現在では国内トップシェアを誇っています。 岩国事業所では、呼吸器疾患を持つ患者が在宅酸素療法などで使う大小様々な酸素濃縮装置を製造。 在宅療養のために小型化を実現、さらには自宅で酸素濃縮器を使っている患者が災害にあった場合、場所を特定してエリア担当者にメールを自動送信し、装置やボンベを届けるシステムを開発しました。 100年以上の歴史を持つ繊維メーカーがヘルスケア事業で躍進する理由は、顧客や患者の困りごとを解決することに舵を切ってきたためだと内川社長は言います。 このほか、系列企業では人工関節の部材の開発・製造や、患者の皮膚細胞をシート状に培養して受傷部位に移植する技術など、医療機器や医薬品の開発で躍進を続けています。 ナレーター 渡辺真理 リポーター 野田心優