今週の月曜は通っている透析クリニックで検査があった。検査は午前でしか予約を入れられないとのことで、それならついでに検査終わりに透析して、その日は仕事をお休みにしちゃえば有意義オブ有意義なひとときが発生するじゃないかとうっきうきで月曜を迎えた。
朝、子を保育園に送り、家のことを済ませクリニックへ。検査の内容としては腹部エコーだったわけだけれども、何度検査されても何を検査しているのかがわからない。検査中、技師さんと一緒にもっともらしい顔で検査機器に映し出された自分の腹部エコーの画像を見てみるも、レントゲンほどのシンプルさがないためやっぱりわからない。
まあ、何かあれば言ってくれるんだろうし待ってればよいのか。僕の変に受け身なところはこういった病院との関わりが強くて長いからかもしれない。病院との付き合いかたってそんなにぐいぐい行くものでもないと思うし。優良患者とはそういうものである。
検査はつつがなく終了し、透析についても時間が違う以外はいつも通りに終了。時間はお昼をずいぶん回っている、検査のために朝ごはん抜きで来ているのでおなかの空きが実にちょうど良い。
こういうときは奇をてらわずに素直にラーメンを食べるに限る。クリニック近くのラーメン屋で見た目も味もよく知る家系ラーメンを食べておなかとともに心も満たした。
よーし、ラーメンを食べたら家に帰って久々にひとりの時間でゲームをやるぞ〜。夏に始めたFF7リバース、いまだに終わってないからな。腕まくりしてラーメン屋を出ようとしたときスマホが鳴った。
電話は保育園から。何事かと出ると「お子さん、熱が出ちゃいまして〜。お迎えをお願いしてもよいですか?」と、子の体調不良を伝える電話であった。なんというタイミング。いや、でも透析は終わっているし、なんならラーメンも食べ終わっているしこのタイミングでよかったと思うべきか。
自分時間を逸ししてしまったことは残念ではありつつも、子の体調が心配だ。いざ、迎えへ。園に到着し、子の様子を聞いたところ、熱はあるもののわりと元気らしい。小さい子って体温高いから大人の発熱の感覚と違うのだろうな。
迎えに行ったとき、子はお昼寝の延長で寝ていて、先に起きた子が傍でふとんをかけてくれたり我らが子をぽんぽんしてくれていたことの尊みがすごかった。ありがてえ光景。
園からの帰り道は小学生の下校時間と重なっており、ところどこから小学生の会話が聞こえてくる。その中で
「誰だよ、マイケルジャクソンって」
そう言ったのを聞き逃さなかった。いや、聞き捨てるわけにはいかなかった。
衝撃的過ぎる。そらまあ考えてもみればマイケルが亡くなったのは2009年なわけで、あのキッズたちが生まれるずっと前であるわけなのだけどれども、キング・オブ・ポップたる世界の至宝をご存知ないと…?
マイケル程になったら向こう100年くらいは世界中の誰もが知るほどの、下手したらちょっと有名な歴史上の人物なんて目じゃないくらいに誰もが知る人物だと思っていたけど、マイケルをもってしても時の流れにその存在を溶かして行くことには抗えないということなのか。
たぶんあのキッズたち、生まれて10年経ってないと思うけど、僕の感覚だと生まれて5年以内くらいに何度かはマイケルに邂逅することってあったと思うのだ。この現代においてでも。もしかしたら特殊な家庭環境のお子さんだったんだろうか。
それを考えると有史以降、マイケルクラスの世界に絶大な影響を与えた人物だって、場合によっては語り継がれていないことだってあり得るのかもしれないななんてことも考えてしまった。まあ、キッズ全員がマイケル知らんってこともないかもしれないけれども。
今知られている歌人とかだって歴史の教科書に載っているひとの中ではアーティスト枠なので、それを考えるとマイケルだって将来教科書のひととなってなんらおかしくはない。
キッズの一言にあまりに動揺して捲し立てるように書いてしまった。子には半年に1マイケルくらいずつ教え込んで、あのキッズたちくらいの年齢になる頃にはゼログラビティのままで移動するくらいにはマイケルを当たり前に感じてもらおう。