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ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

ブラジル・サンパウロ州の州都であるサンパウロは、ヨーロッパやアジアからの移民が多く、それぞれの個性がミックスされた文化と歴史をバックグラウンドに持つ魅力的な街です。サンパウロの基本情報と観光スポットについてご紹介します。

 

 

 

サンパウロとは?

ブラジル南部にある大都市サンパウロ。標高880mの街には、日本をはじめイタリアやポルトガル、シリアなどからの移民が暮らしています。日本企業が数百社進出する商工業都市でブラジル国内でも経済的に豊かな活気あふれる街。

サンパウロのグアルーリョス国際空港は、リオ・デ・ジャネイロやアマゾン観光への玄関口となっているため、経由地として利用する人が多いようですが、独自の建築物やアート、動植物・市場など見どころが多く、素通りするにはもったいない場所です。

 

サンパウロの歴史

16世紀から18世紀の間ポルトガルの植民地だったブラジル。サトウキビの栽培や黄金採掘が主な産業でした。ブラジルがポルトガルから独立したのは1822年。サンパウロは、イエズス会の宣教師団によって開かれ、1565年に市として認められました。19世紀に入ると主幹産業としてコーヒー栽培をはじめ急速に発展します。

 

コーヒー農園の人手不足から、19世紀後期になるとイタリアからの移民の受け入れを開始。20世紀初頭には、日本からの移民船も到着しました。以来、コーヒー・サトウキビ・大豆栽培などの産業の発展とともに工業都市としても進化を遂げ、海外への輸出量も増え続けています。

 

サンパウロの代表的なグルメ

モルタデッラのサンドイッチ


豚ひき肉に脂身を加え蒸して作るモルタデッラ(モルタデーラ)は、イタリア系移民が持ち込んだ旨みたっぷりのハム。スパイスがふんだんに使われたしょっぱい味つけが人気で、モルタデッラをフランスパンに挟んだサンドイッチは、ビールやワインにぴったり!

 

フェジョアーダ(feijoada)

豆と豚肉、牛肉・ソーセージを煮込んだフェジョアーダ(feijoada)は、塩・コショウ・スパイスで味付けしたクリーミーな料理。サンパウロでは、水曜と土曜にフェジョアーダを食べる習慣があるのだそうです。

 

ムケッカ(Moqueca)

シーフードを玉ねぎやトマト、コリアンダーなどと一緒に煮込んで仕上げるムケッカ。サフランライスや白いごはんにかけて食べる海鮮シチューのような味わいの料理です。デンデ油(パーム油)とココナッツミルクを加えて作るのでとてもまろやかな風味です。

 

成田からのサンパウロへのアクセス

成田からサンパウロまでは直行便がないため経由便を利用します。アメリカやカナダ、ヨーロッパ・中東を経由する便が多数出ています。アメリカン航空でダラスを経由すれば25時間半、デルタ航空でニューヨーク・デトロイト・アトランタを経由すると約28時間。

ほかには、ニューヨーク・サンフランシスコ・シカゴ、カナダのトロント、ロンドン経由などで、約30時間~約32時間となっています。

※アメリカ経由の場合は、乗り継ぎの場合でも入国審査が必須とされているため、ESTA(エスタ/電子渡航認証システム)の申請が事前に必要です。

 

サンパウロの観光スポット

1.イピランガ公園とパウリスタ博物館

ヴェルサイユ宮殿を模したという庭園と噴水が美しいイピランガ公園。ここは、ドン・ペドロ1世が独立宣言をした記念すべきスポットで、敷地内には歴史や人類学に関するパウリスタ博物館もあります。

週末にはマーケットの屋台が立ち並ぶので、ブラジルのご当地グルメ「パステル(揚げパイ)」を買って食べ歩きするのもいいかもしれません。

■詳細情報
・名称:イピランガ公園
・住所:Parque da Ipiranga São Paulo
・アクセス:サン・パウロ市内からタクシーで約15分

 

2.イビラプエラ公園


約120ヘクタールの敷地内に、芝生の広場や池、総合体育館、航空博物館などがある「イビラプエラ公園」。風情ある園内には、日本庭園や桜並木もあり、野外フェスの会場として使われることも。

地元の人たちだけではなく、観光客も必ず訪れるという風情ある公園です。※治安の面から昼間の訪問がおすすめ。

■詳細情報
・名称:イビラプエラ公園
・住所:Av. Pedro Álvares Cabral – Vila Mariana, São Paulo – SP,
・アクセス:Avenida Paulista(パウリスタ大通り)からタクシーで約10分
・営業時間:5時~24時、土・日は24時間

 

3.カテドラル教会

ヤシの木のアプローチが美しいセー広場を前景にそびえる「カテドラル教会(サンパウロ・メトロポリターナ大聖堂)」は、南米でトップの規模を誇る教会。聖堂内には、ブラジルの歴史をテーマにしたステンドグラスや聖母マリア像などの石造が並び、ヨーロッパ様式の中にもブラジルらしい色使いやモチーフを見つけることができます。

■詳細情報
・名称:カテドラル教会(Catedral Metropolitana)
・住所:Praca da Se – Centro, S%C3%A3o Paulo
・アクセス:メトロse駅から徒歩
・営業時間:【月~金】 8:00 ~ 19:00【土】 8:00 ~ 17:00【日】8:00 ~ 18:00
・定休日:なし
・料金:無料

 

4.パウリスタ通り

saekoさん(@saeko_h09)がシェアした投稿 – 2016 9月 3 1:15午後 PDT


パウリスタ通りは、サンパウロの金融や商業の中心地。2.8kmのストリートには、高層ビルやショッピングモール、カフェなどが建ち並ぶ活気あるスポット。のんびりとウォールアートを見ながら散策してみてほしい通りです。日曜日の歩行者天国では、ストリートパフォーマーたちの姿にも出会えますよ。

■詳細情報
・名称:パウリスタ通り(Paulista Avenue)
・住所:Avenida Paulista 1159 1231,Sao Paulo, State of Sao Paulo
・アクセス:メトロTrianon – Masp駅下車すぐ
ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。