ブエノスアイレスの治安が心配な人におすすめしたい「コルドバ」5つの魅力

アルゼンチンといえば、「南米のパリ」とも称される歴史あるおしゃれな街並みが魅力的な「ブエノスアイレス」を思い浮かべる人がほとんどでしょう。ただし近年、長年続く不況の影響で、一部エリアの治安が悪化しているのが現状です。TABIPPO読者の中にも、治安が理由で訪問を躊躇している、慎重派な旅人もいるのではないでしょうか？

そんな人にぜひおすすめしたいのが、アルゼンチン第2の都市「コルドバ（Córdoba）」。ブエノスアイレス同様、都会ならではの活気や、歴史的な街並みを味わえることに加えて、気候もよく豊かな自然も楽しめます。そしてなにより、ブエノスアイレスよりも治安がよく、比較的安心して滞在できる街なんです。

慎重派な旅人におすすめの都市「コルドバ」

photo by グワカモレ
ブエノスアイレスから北東に約700km、アルゼンチンの大草原地帯パンパを越えた先に位置する、アルゼンチン第2の都市「コルドバ」。

日本ではあまり知名度は高くありませんが、実際に訪れてみると、歴史的な見どころと都会ならではのエネルギーの両方を一度に楽しめる街で、筆者的にはアルゼンチンのNo.1「推し」シティーです！ 続いて、筆者がコルドバをおすすめする5つの理由を紹介していきます。

ブエノスアイレスよりも治安がいい

コルドバの特徴は、大都市でありながら比較的治安がいいこと。海外の治安情報などを発信している、外務省の「海外安全ホームページ」では、2020年4月現在、ブエノスアイレスはレベル1（十分注意してください）となっていますが、コルドバを含むその他の地域では、特に注意喚起情報は出ていません。

実際に、コルドバ新市街の大きな通りなどでは、夜遅くまで多くの人が歩いていて道も明るく、比較的治安がいい印象を受けました。

photo by グワカモレ

かといって、コルドバは絶対に安全かと言うと、もちろんそうではありませんので、十分注意する必要はあります。特に、街の中心部を外れると、比較的治安が悪いと言われるエリアや通りもあるので、できるだけ夜間の外出は避け、少しでも人通りが少ないと感じた場所には近づかないようにしましょう。

歴史的な街並みが残り、街歩きが楽しい

コルドバ最大の魅力とも言えるのが、17～18世紀のコロニアル調の歴史ある街並み。旧市街地のサン・マルティン広場を中心とした半径1km程の狭い範囲に、たくさんの美しい歴史的建造物が建ち並んでいて、歩いているだけでタイムスリップしたような気持ちになれるはずです！

サン・マルティン広場（Plaza San Martín）

photo by グワカモレ

旧市街の中心にある市民の憩いの場。アルゼンチン独立の英雄「サン・マルティン将軍」の立派な銅像がトレードマークです。

広場の周辺には、観光案内所、両替所、カフェ、軽食屋など何でも揃っていて、なおかつ他の見どころへのアクセスも抜群。まずはこの広場から旧市街の街歩きをスタートするのがおすすめです。

カテドラル（大聖堂） / Catedral

photo by グワカモレ

サン・マルティン広場に面したバロック様式のカテドラル（大聖堂）は、コルドバの街のシンボル。2つの塔の上層部に位置する天使の像は、先住民の衣装を着ていて、アルゼンチンにおける、先住民の文化とカトリック文化の融合が見られます。夜のライトアップも見ごたえがあります。

カビルド（旧市議会、Cabildo）

photo by グワカモレ

カテドラルのすぐ隣に位置するカビルド（旧市議会）は、現在ではコルドバ市歴史博物館となっていて、街の歴史を詳しく学べます。美しい中庭では、定期的にコンサートやイベントを開催しています。

国立コルドバ大学  / Universidad Nacional de Córdoba （世界遺産）

photo by グワカモレ

17世紀にイエズス会により作られた、アルゼンチン最古の大学。今も多くの学生がこのキャンパスで勉強していて、アルゼンチン人の大学生ライフを覗き見できるチャンス！（ちなみに、コルドバ大学はアルゼンチンNo.2のエリート校です）

ただし、大学内の中庭などは自由に見学できますが、その他の場所を見るためにはツアーに参加する必要があるので注意してください。

国立モンセラート中等学校（Colegio Nacional de Monserrat）

photo by グワカモレ

コルドバ大学と同じく、イエズス会により建てられた学校で世界遺産に認定されています。開校当時の美しい建物を現在も使用していて、今も生徒たちが毎日ここで勉強しています。見学は、ツアーでのみ可能です。