レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2018/04訪問 2018/04/17
大阪で最もおいしい焼鳥がいただけるということでBMしていたお店の『かしわや闘鶏』。
思い立って予約の電話を入れてみたところ、空きがあるといううれしい返事をいただきました。
開店と同時に訪問。先客とともにカウンター席に案内されます。そこで暫しお店の方から食事の楽しみ方についてガイダンスが示されます。
それらが終わって食事がスタートとなります。特にコース料理というわけではなく、アラカルトの注文ではありますがお店からのおススメに従って、鳥刺と地鶏串焼きコースをお願いしました。
串焼きコースでは、絶妙な火加減が作り上げる肉の旨みを堪能することができます。レアな焼き加減と言っては言葉が足りない。全てに共通しているのが、肉がふっくらとしていて、更にジューシィであること。
中でも砂肝にあってはぷりっとした歯ごたえが五感を刺激して、更に口中にあふれ出す肉汁。砂肝ってこんな味わいでしたか、と思わず呟いてしまうくらいのおいしさです。
焼き場では神経を研ぎ澄ませて焼き加減と向き合うご主人の姿があります。また。味つけも、塩だけにこだわるわけではなく、肉をおいしく味わうための最適な提案をしてくれます。
鶏肉は宮崎県、鹿児島県の120日齢飼育の地鶏を使っていると言います。
肉の良さと職人の技が成し得る味わいを堪能できたひと時でした。
2位
1回
2018/09訪問 2018/09/28
一度チャレンジして90分待ちだという行列から諦めて、再びの訪問。今度は昼ではなく夕方の訪問。
拍子抜けするくらいにのんびりした雰囲気のお店は先客が1組のみで、ゆっくりと食事を楽しむことができました。
鰻丼と鰻重とありますが鰻重を選択。宮崎産の新子鰻を堪能しました。
芳ばしくパリパリに皮が焼かれた蒲焼。身の部分はふっくらと肉厚、脂が程よくとけて鰻の美味しさを味わうことができます。
タレは少し甘めの味わい。ひと口目はかなり甘いかな、と思ったものの味わうほどにちょうど良さを感じるのは蒲焼との相性故でしょうか。
あまり雑味を感じることのない鰻の風味とタレと焼き具合がバランスの良い味を作り出しています。
これが新子鰻ならでは、ということでしょうか。
ご飯もちょうど良い炊き加減です。
黙々と味わった鰻。
行列ができるのも納得の味わいでした。
3位
1回
2018/08訪問 2019/07/02
裏天満で食事をと思い立って向かった先はイタリアンの人気店『アネロ』。オープン前にも関わらず行列ができていて、限られたカウンター席に案内されるのは難しそう。
案の定、3組前で締め切られてがっかり。
そこで再び食べログをチェックして、まだ開店前の『裏ヒロヤ』へ足を運びます。
開店まで1時間はありますが、既に待っている人が2組。入店のチャンスありとみて列に並びます。その後は次から次へと列が伸びていきます。
ようやく開店の時間になってシャッターがオープン。
順番にカウンター席に案内されて、全員が席に着いたところで、強面?のスタッフから順番に飲み物と料理のオーダーが受け付けられます。
特にメインのパスタなどは時間がかかるということで先に注文するよう指示されながら、黒板に書かれたメニューからオススメを中心に6品ほどオーダーしてみました。前菜6種盛り、真鯛のカルパッチョ、ヤングコーンと帆立のアヒージョ、冷製トマトの塩レモン添え、貝の白ワイン蒸し、ブロッコリーと蟹味噌クリームパスタ。
飲み物はビールで喉を潤してワインやカクテルをいただきます。
とにかく、料理も飲み物もボリュームたっぷり。
平らげることができるかな、なんて心配しましたが、確かな味わいに箸が進みます。
気がつけば完食。
待ち続けている人もいるので長居は無用と家路につくこととしました。
それにしてもステキな店を発見しました。
4位
1回
2018/03訪問 2018/03/14
大阪城公園の梅林で梅の花を愛でたあと、公園内を走るロードトレインで森ノ宮駅まで。童心に帰って春の陽気を楽しんだあとに訪問したのは『フルーツキッチン ほのか』です。
人気のお店らしく待っているお客さんも多いんですが、インスタ映えするようなパンケーキを是非とも味わってみたいと待つ覚悟を決めました。
30分以上待ちましたか、ようやくテーブル席に案内されます。
早速お願いしたのは「いちごづくしパンケーキ」。
かなりの手間暇をかけて苺をデコレーションしたパンケーキですね。上から見るとパンケーキが見えません。薄くカットされた苺がパンケーキを覆いつくしていて、更にストロベリーソースもたっぷりです。
どこからナイフを入れるか迷ってしまいますが、思い切って真ん中から入れてみます。
甘美な香りがふわりと漂う中、やわらかな口どけの良いパンケーキとともに味わってみると、苺の甘くも鮮烈な酸味にストロベリーソースの芳醇な甘みを堪能することができます。
ボリュームたっぷりながらもペロリといただける、そんな春の味わいでした。
5位
1回
2018/12訪問 2018/12/07
宇和島市街地に新しい名店誕生の予感です。
お父さんが地元で『松井天ぷら屋』というお店を営業されていて、息子さんが独立してオープンしたそうです。店名に隠れ家とあるように、ひっそりとした通りの一角に佇むお店。
石畳のプロムナードの先にモダンな雰囲気の店内。カウンター席と人数に応じた個室が並びます。
アラカルトで料理を楽しみました。
刺し盛りは鮮度の良いぶり、戻り鰹、いさき。愛媛独特の甘めの刺身醤油でいただきます。うまい!
真珠貝の貝柱のかき揚げ、揚げだし豆腐、アジの開き、釜揚げしらす、ローストビーフ、から揚げの甘辛煮、といったオーソドックスながら確かな腕前に裏づけされた料理を楽しみます。
〆にいただいた真珠貝の貝柱を使った炊込みご飯。
絶妙な米の炊き加減、だしの旨み、そして食感と旨みを楽しむ貝柱の味わい。ホントにうまい!
そしてリーズナブル。
実際店内は満席と賑わっています。それも納得のお店でした。
また、再訪確実です。
6位
1回
2018/12訪問 2018/12/19
駅でいえば阪神出屋敷駅が近くということになるのでしょうが、JR尼崎駅からタクシーで乗り付けたふぐの専門料理店『あじ平』。「ふく」と書かれた柿色の暖簾が目印の落ち着いた料理店の雰囲気が漂います。
店先にはふぐが水槽の中を気持ちよさそうに泳いでいます。
店内はテーブル席と小上がり座敷。
奥の小上がり席でふぐを心ゆくまで堪能しました。
いただいたのはあじ平コース。先付、てっさ、てっちり、から揚げ、雑炊、アイスクリームとふぐ料理の定番の数々。
地元の先輩と一緒ということもあって、慣れた様子で追加の鍋用の白子、皮をお願いし、つまみに焼き白子も注文です。
薄造りのてっさ。ちょうどよいボリュームであっさりとした中にも旨みのある白身を楽しみます。
から揚げも薄衣でホクホクとしたふぐの身と衣の甘味を楽しみます。身がしっかりとしていて骨っぽさもなくうまいです。
火が通って頃合いの良いてっちりです。
煮過ぎずに味わう白子。ほろほろとくちどけの良い白子。さっばりとした旨みというのでしょうか、鍋で味わうのは初めての経験。ハマりそうな味わいです。
皮の部分もコラーゲンたっぷりといった食感と甘み。おいしいですね。
ふぐ身やあらは骨を除けながら身の部分をむさぼります。しっかりとした身質、上品な白身の味わいを楽しみました。
副菜は白菜とネギに豆腐、マロニーです。
コラーゲンがたっぷり溶け出したスープでおいしく煮えてます。
お腹も満たされた頃、残ったスープで〆の雑炊を調理してくれます。
旨みを卵でとじて味わう雑炊。思わずお代わりをしてしまうほどおいしい一品です。
次から次へと予約のお客さんでいっぱいになる店内。
正にふぐの季節。
今シーズンはあと何回いただけることでしょうか。
7位
1回
2018/10訪問 2018/10/09
体育の日を含んだ三連休。何処にも出かけないので、せめてご飯でもと探して見つけた『肉山』。
本八幡に出来たんだ、などと大阪暮らしで地元情報に疎い私。
早速、予約してみたらあっさりとOKということになってラッキーです。
18時入店、コースのみ、という条件に従って訪問します。少し早めということと二人ということで焼き場を正面にしたカウンター席に案内されました。と同時に次々とお客さんが来店します。
料理はローストポークからスタートして、ジャンボエリンギ、熊本あか牛のなか肉、ソーセージ、蓮根、新潟頸城(くびき)牛のもも肉、箸休めのきゅうり、メンチカツ、あか牛のランプ肉、あか牛のはらみ、〆のカレーライスと卵かけご飯。
全11品。これでもかというくらいのボリュームにして、肉をしっかりといただきました。
丁寧に表面に炭火で火入れした肉。余熱で更に肉の旨みを閉じ込めています。サシよりも赤身を重視した肉ならではの旨みを楽しみます。
素揚げの蓮根はシャキシャキとした食感がたまらなくおいしい。塩加減も申し分なくお酒が進みます。
ジューシーなメンチカツも同様。絶妙な火加減がもたらす味わいです。
〆のカレーライスとおかわりの卵かけご飯も隠し味に胡麻油を使ったりと隙がない印象です。
ボリューム、CPともに満足感たっぷりの食事となりました。
8位
1回
2018/07訪問 2018/07/04
北新地の繁華街から少し離れた堂島アバンザビル。そのビルの前にある予約が中々取れない本格的中華料理の店。「正しい道」という意味を持つ『善道』を念願かなって訪問しました。
店の表の壁に『善道』と書かれた筆文字。高級中華料理店を思わせる雰囲気ではありますが、店内はカウンター席のみのカジュアルでこじんまりとしたお店です。
カウンター席に腰かけてメニューを見ながら、飲み物と料理を注文しました。
人気のよだれ鶏に麻婆茄子、エビマヨとコリコリくらげの冷製マスタード風味、といった料理をお願いしました。
豆板醤と山椒の辛味が癖になるよだれ鶏。やわらかな鶏肉とソースの相性が抜群。
熱々の麻婆茄子は花山椒がたっぷり。辛味と香ばしさのバランス、みずみずしい茄子の甘みが麻婆豆腐とは異なる世界観を表現しています。
エビマヨは大きな海老が4尾。オレンジ色のオーロラソースの味わいが独特です。たっぷりのソースを余らせてしまうのが勿体ないと思ってしまいました。
そして何より感動したのがコリコリくらげの冷製マスタード風味。鼻にツンとくるほどの洋芥子の味わいとくらげの組合せ。ここまで味をとんがらせるということ自体初めての体験ですが、癖になる味わいであることも確かです。お酒のアテとして申し分ありません。
目の前で調理する様子を眺めると、狭い厨房の中でシェフの手際の良さが伝わります。更に、カウンター席だと料理をたくさん並べることができない分、料理の提供に際して適度な間合いを取ってくれます。料理とお酒をゆっくりと楽しめる配慮が何よりうれしいですね。
様子を伺っていると、次から次へと電話による問い合わせが入る人気店。今回、予約が取れたのラッキーでしたし、それに見合う料理を楽しむことができました。
9位
1回
2018/02訪問 2018/02/05
松山市内を離れて隣町である北条市まで足を延ばします。海沿いの旧道に面して佇む一軒のお寿司屋さん。
カウンター席5席に小上がり席のみのお店です。
予約して訪問しました。
青森県出身の大将と女将さんが営まれるお店です。
初めての訪問でもありますし、大将のおまかせで寿司を堪能させていただきました。
小気味よく握られる寿司。お腹いっぱいになったところでストップしてください、とは親方の言葉です。
ひらめの昆布じめからスタートして、以下鮮度の良いネタに、下ごしらえに時間を費やしたものまで取り揃えて提供されます。
雲丹、蛸、いくらの軍艦、鮭といくら、カンパチ、いくらのしょうゆ漬け、活けふぐ、赤いか、バフンウニ、牡丹海老、鮪の炙り、蝦蛄、毛ガニの蟹味噌、鮪のづけ、鯖、玉子、かっぱ巻きでストップしましたが、追加で数の子。
これだけいただくと満足度と合わせてお腹いっぱいです。
お昼だけの営業ということであったので伺ったところ、仕込み時間にたっぷりと時間をかけると昼の営業だけで手一杯ということだそうです。
そんな手間ひまかけた数々の寿司ネタ、最後の仕上げに愛媛県ならではの柑橘系の風味をひと絞り。そんな心のこもったお寿司を心ゆくまで堪能しました。
産地は出身地の東北や北海道産のものが多いようです。土日は更にこだわりのネタを取り寄せているとのこと。
そんな寿司をまた味わいたい、そんなお店でした。
10位
1回
2018/02訪問 2018/02/15
小倉駅のJR側出口を出てモノレールでひと駅の平和通駅を目指します。ちょうど駅の手前。一方通行の路地の先に目的の『田舎庵』の看板が見えます。
純和風の落ち着いた雰囲気のお店。畳敷きの座敷に案内されて少し畏まった感じになってしまいます。
メニューは鰻の蒸籠蒸しやひつまぶし、鰻重に鰻丼が用意されています。
ランクの違いなどを確認して鰻丼をお願いしました。
そんなに待つこともなく提供されます。ある程度下拵えしてあるのだろうと思います。
見ためが焼き加減パリッとした印象を受ける蒲焼きが上品な感じです。
実際に皮はとてもパリッとした食感ですが、身の部分はふっくらとして口どけも良い蒲焼きです。
少し甘めながらも蒲焼きの焼き加減に合ったタレの風味です。
ご飯は粒先が立つほどに少し固めに炊かれていて、鰻丼としての一体感を作り上げるのに一役買っています。
博多の『吉塚うなぎ屋』を彷彿とさせるおいしい鰻丼を堪能しました。
さて、今年は鰻の稚魚が全く獲れないとか。本当にこれからはおいしい鰻を味わうことが難しくなるかもしれませんね。
わかりきったことではありますが、星の数ほどにあるレストランを全て訪ねることは不可能です。
それでも限られた食(時間)との出会いの中で出会うことができたおいしい思い出を記録として残すことは、その時間を残すことだと思い、おいしさだけではなく印象も含めて心に残ったお店を選ぶというのが私の「マイ★ベストレストラン」の選定基準です。
今年は大阪暮らし2年目ということで「食の都」「食い倒れの町大阪」でのレビューも増えました。
また、仕事の関係もあって四国にもずいぶんと出かけました。また、旅行やイベントを求めて神戸や京都にも出かけました。
その結果、大阪4軒、愛媛2軒、高知1軒、兵庫1軒、福岡1軒、東京1軒という「マイ★ベストレストラン2018」となりました。
記憶と思い出を少し振り返りつつ、少しずつ印象を思いつくままに書かせていただきます。
グルメが集う大阪福島。
そんな中でも評判の焼鳥の名店『かしわや闘鶏』。
直前の連絡で予約が取れたのはラッキーでした。食事に際してのルール説明もおいしく味わうためのもの。
ひとつひとつの懇親の技術を以って提供された味わいの前では、何の問題もありませんでした。
裏天満と呼ばれるグルメスポットに一時期はまってしまいました。
そんな中のひとつが『裏ヒロヤ』です。
ここお店?と思うような店構えは全く関係なく、開店まで2時間近く待っても納得のお店でした。
提供される料理のおいしさはCPの高さもありますがとても印象深く再訪したいお店のひとつとなりました。
何度チャレンジしてもいつも予約いっぱいの北新地の人気店『善道』は中華料理のお店。
こじんまりとしたカウンター席で味わう中華料理の数々。どれをいただいても間違いがありませんでした。
鰻好きとして訪問した2軒。
高知県の『かいだ屋』は長時間待ちは当たり前という人気ぶり。
一度は断念したのですが、日にちと訪問時間を変えて訪問が叶いました。
味わって納得。鰻の醍醐味を再認識しました。
特別な飼養形態の鰻を使っているというこだわり店主の『田舎庵』は小倉のお店。
絶妙な焼き加減と飽きのこないたれの風味。いつまでも味わう幸せを感じ続けていたと、そんな気にさせてくれました。
四国といえば去年はうどんのランキングが多かったのですが、2018年は宇和島ならではの味わいを。
それは真珠貝の貝柱。宇和島は真珠の有数の生産地。そこで生産される貝柱料理がとてもおいしい。
開店したばかり『カクレガマツイ』でいただいた真珠の貝柱の炊き込みご飯。こんなにおいしいご飯は初めて。
感動しました。
愛媛県松山市にある『寿司弘』もそんなひとつ。
市街地からは少し外れた漁港近くのお寿司屋さんは地元ならではの新鮮なネタを提供してくれました。
昼間の訪問ではありましたが、地域に根ざした味わいに舌鼓を打ちっぱなしでした。
そんな意味では、関西のふぐを食べる文化に接することができたのもうれしい出来事です。
関西人にとってふぐはとても身近な存在のようです。
尼崎の『あじ平』はアットホームな雰囲気を作り出しているのは地元の人々に愛されているからこそ。
素材の良さだけではないおいしさに触れあいました。
2018年も肉食ブームが続きます。
でも、単なる焼肉であったりステーキを食するのではなく、お肉をおいしく味わうプレゼンテーションをしてくれたお店として印象深い『肉山』です。
カウンター席という一等席の目の前で行われる調理シーンライブは、お肉の味わい以上に楽しいものでした。
最後に2018年に始めたインスタグラム。
多くの言葉はいらない、というコンセプトのもと画像のみで良さを伝えることに食べログとは異なるSNSの可能性を再認識した年となりました。
そんな中でとてもインスタ映えしたのが『フルーツキッチンほのか』のストロベリーパンケーキでした。
以上、簡単に振り返ってみました。
2019年もどんな味わいと出会えるのか...とても楽しみです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。