レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2011/09訪問 2013/08/06
(3)
今年2回目の訪問となりました。
今回は待望のカウンターでいただきました。
店主と挨拶を交わして、おまかせでお願いすることとしました。
今回の趣向は、用意された料理(ネタ)とワインの組み合わせを楽しむというものでした。
店主の弟さんはソムリエ。相性の良いワインを用意してくれます。
料理をいただきながら、ワインをのむ。
口の中に広がる味わいが二重にも三重にも膨らむ感じがします。
シャリとの組合わせではお腹が張りますから、こんないただき方があっても良いのかと...。
そんなやりとりを楽しみながらも、
あっという間の時間が過ぎてしまいます。
今回も、大間のマグロを始めとして新鮮で旨みたっぷりのネタが登場します。
そして、〆にはいつものお茶が振る舞われます。
ご主人の手によるものではありませんが、
しっかりとお茶の旨みを一滴も逃さない作法は変わりません。
ホッとしたところで、胃袋も治まり、お暇の時間となりました。
また、来れたらうれしいな、と思いながら。
(2)
夜の会食で再訪しました。
座敷での食事でありましたので、ライブ感はうすかったものの、
味に間違いはなく満足度の高い食事となりました。
一通りの料理の後に待望の寿司をいただきます。
一品ずつ丁寧に盛られて部屋まで届けられます。
届けられる度に顔が弛んでしまう、そんなネタばかりです。
お腹も心も満たされた、そんな時間を過ごすことができました。
(1)
土曜日の昼下がりです。
ランチタイムも終わりの頃に訪問でしたが、快く受け入れていただき感謝です。
案内されたのはカウンターで、他の来店客の姿はなく、
店主自ら目の前に立って鮨を握っていただける贅沢にめぐり合えました。
ネタの準備から目の前で様子を拝見します。
見ているだけで興奮するのがわかります。
準備が整いました、という店主の合図で食事がスタートです。
イカ/甘みが口の中に広がり、イカ好きとしてはたまりません。
鯛/さっぱりとした白身ではあるけれど、鯛独特の品のよい甘みを堪能できます。
海老/北海道産のぷりっとした中に、海老独特の甘みが。
ミル貝/山口産。小ぶりながら新鮮ゆえのこりこりとした食感に思わず頬が...。
まぐろのヅケ/それも大間の本まぐろ。ただ感心するばかりで、うまい、という言葉のみつぶやきます。
酢で〆た小鰯/初めて味わう味覚に思わず唸ります。薄皮を取り除いて、なめらかな鰯の肌合いを楽しむ工夫が。
ブリ/北海道産のブリトロ。マグロかと思うほど脂の乗った味わいです。うまい。
酢で〆た鯵/鰯同様に初めて出会った味わい。酢の力を再認識。隠し味に塩が使われていて、工夫が垣間見られます。
いくらの小丼/粒粒のいくら。ぷちっと弾ければ潮の香りが口の中に広がります。
穴子/絶品。口の中に入れた瞬間にとろけてしまいます。
ネギトロ/本マグロのネギトロを贅沢に手巻きで。これでもかとたっぷりに巻かれた手巻きです。
玉子/ほんのり甘さを感じられ、ホッとした味わいが。
デザート/柚子のシャーベットは口の中をさっぱりしてくれます。
ネタの味を引き出す米も抜群です。
米は宮崎県小林産で本店とは異なるという話。
提供するネタにあわせてるので異なるのだそうです。
香りの立つ醤油は江戸前寿司に合う味わいで、埼玉県の弓削田醤油の丸大豆醤油に、独自のアレンジを。
最後にご主人によるお茶の振る舞い。
宮崎県都農産のお茶。
適温で淹れられたお茶は最後の一滴まで搾りきって提供され、お茶の旨みを存分に味わえます。
初めから最後まで隙のない振る舞いに、ただうれしく思います。
鮨の味わいも然ることながら、店主の姿勢とスタッフの心配りに満足です。
必ず再訪の機会を得て、味わいを堪能したいと思います。
2位
1回
2011/06訪問 2011/11/20
まだ梅雨明けには遠い休日の昼間。
以前から行ってみたいと思っていたカフェを訪ねました。
辿りつくにはナビが必需品となるような場所に隠れているカフェです。
ようやくたどり着いても、見えるのは赤い屋根のみで、
カフェへのプロムナードを探すのが大変です。
目の前に現れた木造のカフェ。
周囲を山に囲まれた、何の変哲もない建物ですが、
店内に一歩足を踏み入れた瞬間に、言葉を失う景色を見ることになります。
店の奥には大きなテラスが。
そして一本のモミジの木と池が広がります。
カフェに隣接する庭は一面の芝生の絨毯。
所々に石垣が見えるのは、元々は水田であったものを造成した証とか。
確かに庭の脇には水路があって、池に流れ込んでいて、
ここが水田であったことを想像させてくれます。
池に面したテーブルで紅茶とケーキを。
すべてオーナーの手作りというスイーツは、秀逸の味わいです。
それでも静かな時間とともに味わう自然にはかないません。
この景色、風、空気といったものが、このカフェの最高のごちそうという気分にさせてくれます。
また、ゆっくりと訪れてみたい、そんなカフェを発見しました。
3位
1回
2011/01訪問 2011/01/18
宮崎県都城市は鹿児島に隣接する町。
繁華街でもある牟田町に鹿児島黒豚を提供する店がある。
それが当店『黒一番』。
提供されている黒豚は沖田黒豚牧場産。
沖田黒豚牧場は鹿児島県黒豚生産者協議会の会長でもある。
テレビでも紹介されているとあって、店は盛況。
今回は手ごろな焼肉としゃぶしゃぶのコースで料理を堪能。
焼肉は黒豚の各部位の肉を少しずつ楽しめるようになっていて、
炭火で新鮮な豚肉の味わいを楽しんだ。
カシラ肉を始めとして、タンがしら、レバー、こめかみ、ホルモン、ウインナー。
それぞれに食感の違いや風味がある。
焼いた肉はタレかオリジナルというハーブ入りの塩で。
しゃぶしゃぶは黒豚の本領発揮という感じで。
真っ白な脂身とピンク色の肉を見て納得。
実際しゃぶしゃぶでいただくと脂身の甘さとあっさりとした肉の風味に脱帽。
焼肉を堪能した後でも、別腹という感じでしゃぶしゃぶを楽しんだ。
宮崎県ではあるが、鹿児島の味を確かに伝える店であった。
4位
1回
2011/06訪問 2011/06/05
島原市役所に程近い場所、趣のある建物。
通りに面したところは金物屋で、隣接してギャラリーです。
店内に入ると中庭に接するように座敷と土間が広がります。
土間にもテーブルが用意されていますが、座敷でくつろぎます。
中庭の真ん中に池があって、亀がくつろいでいます。
手入れの行き届いた草木が鮮やかな緑となって目に飛び込んできます。
ギャラリーと兼用の板座敷、気持ちのいい空間です。
メニューを拝見。
お目当ての島原名物の「寒ざらし」と「島原そうめん」を注文。
自家湧水を利用したという清々しい品々です。
「寒ざらし」は、小さな白玉だんごが蜜水と共にいただくデザート。
黄金色の蜜水と白玉のコントラストが美しい一品です。
黄金糖のような味わいは、やさしい甘さです。
冷やされた白玉との組合せは、初夏の暑さをふっと忘れさせてくれます。
「島原そうめん」は当地の名産品。
キンと冷やされた素麺をやや甘めのつゆでいただきます。
湧き水のせいなのか、素麺の甘みを感じます。
食事を終えて、板敷きの座敷でくつろげば、
なんとものんびりした気持ちにさせてくれます。
またゆっくりと訪れたい、そんな茶房です。
5位
1回
2010/12訪問 2011/01/17
鹿児島の中心地から海岸通りを北上。
磯庭園に向かう一帯にぢゃんぼ餅の店が軒を連ねる。
ぢゃんぼとは武士の大小の刀のこと。
そんな店の内当店『平田屋』を訪問。
店に入った瞬間に鼻をくすぐる餅の香り。
正に蒸しあがる寸前の香りに顔がほころんでしまう。
座敷に上がればこたつが並ぶ。
メニューはぢゃんぼ餅のみであり、当然のように注文。
普通の民家が店になっていて、田舎に帰ったような気分。
果たして。
ぢゃんぼ餅とお茶と漬物が運ばれてきた。
つきたて、焼きたての香りと甘辛いしょうゆの香りがたまらない。
一口ほおばると、やわらかなもちの食感にほっぺたが落ちてしまいそう。
たれはしょうゆと砂糖にでんぷん?の甘辛だれ。
ほのかなたれの甘みと餅の甘みが一体となって、
後を惹く味わい。
お茶を飲んで、餅を食べても箸やすめで漬物をいただく。
日本人に生まれてよかったと思える瞬間。
家の中に差し込む日差しは暖かい。
そして、こたつの暖かさとともに、ぢゃんぼ餅の温かみが、
身体を休めてくれる気分にさせる。
店を後にするのがもったいないような時間を過ごした。
また、ぜひ立ち寄ろうと決めた。
6位
1回
2011/11訪問 2011/11/20
宮崎市内でイタリアンをいただこうと思って食べログチェック。
結果、宮崎でNO1の支持率の当店へ行くことにしました。
繁華街の中のビルにひっそりとたたずむレストランです。
店内はカウンターにテーブルの質素なたたずまい。
ご主人と奥様だけで営む落ち着いた雰囲気です。
メニューからワインとアラカルトを数点注文します。
ワインは白の「IL FIORE」。
花という意味のワインは、花の香りを感じるやや甘口のワインです。
料理は、白子の香草パン粉焼き、生ハム、トマトと魚介の手打ちパスタを注文しました。
白子の香草パン粉焼きは、想像以上にあっさりとした味付けが印象的。
香ばしいパン粉の香りと決してくどい印象ではない白子の味は白ワインと相性は抜群です。
生ハムは切り立てで提供されます。
やや厚切りの生ハムですが、濃厚な塩の味わいが印象的。
ワインがすすみます。
トマトと魚介のパスタ、いわゆるペスカトーレです。
ただ、手打ちのパスタに特長があって別の味わいになっています。
ねじりのきいたショートパスタのようです。
決して濃厚ではないトマトの風味が、魚介類の自然な味わいを引き立てています。
当店の特長として、素材の味を活かす、化学調味料に頼らない料理とあります。
少しインパクトに欠ける味わいかもしれませんが、
それ故素材の味わいをゆっくりと楽しめる、そんな雰囲気があります。
良い店を発見した、そんな心地になりました。
7位
1回
2011/03訪問 2011/03/07
地元で有名なというより人気の餃子といえば「丸岡の餃子」。
その直営店が都城の繁華街に登場。
餃子メニューの充実は本より、居酒屋メニューも取り揃えてあって、
楽しい食事ができる場所。
餃子メニューは9種類。
焼餃子、揚餃子、水餃子、手羽餃子などなど。
一通り注文して、熱々をいただく。
野菜が主体の餃子は、具も大きめのカットで素材感がたっぷり。
焼餃子は焦げた皮の香ばしい香りに食欲がそそられる。
揚餃子はカラッと揚げることにより、軽い食感を作りあげ、スナックに近い印象。
水餃子は白菜とともに茹でられて、もちもちとした食感を楽しみながらヘルシーな一品。
手羽餃子はパリッとした鶏皮の風味と餃子の餡のマッチングが言うことなし。
何れも甲乙つけ難い味わい。
焼餃子、揚餃子とも一人前10個というボリュームにも関わらず、
あっという間に食べきってしまう、そんな味わい。
お酒との相性もいいけれど、ご飯と共にいただくのも捨てがたい。
居酒屋メニューも豊富にあって、
今度いただきたいと思うメニューもいろいろ。
焼酎もリーズナブルな価格設定で、カジュアルな使い方をするのには申し分なし。
ぜひ再訪して、餃子をたらふくいただきたい。
8位
1回
2011/03訪問 2011/03/31
福岡といえば明太子。
数多くの老舗がひしめく中で、
当店『椒房庵』の明太子がおいしいと福岡に住んでいた知人に聞いたことがある。
新しくオープンした博多シティの「くうてん」にその名前を見つけて、迷わず訪問。
開放的で明るい雰囲気の和風の店構え。
昼のランチは限定メニューで、肉料理の定食と魚料理の定食が一品ずつ。
明太子の質にこだわったのが「釣り子明太子と彩り小鉢膳」。
おいしいものが食べたいので少し奮発して釣り子明太子を。
待っている間に注文を聞かれていたので、
それほど待つ間もなく料理が運ばれてくる。
真ん中に大きな明太子が3切れ。
周りをご飯と味噌汁、小鉢が取り囲む。
玉子焼き、菜の花のおひたし、イカのぬた、切干大根、ゴマサバ、高菜漬け。
主役はあくまで明太子。
ご飯は釜炊きのコシヒカリ。
初めの一杯はやや硬い炊きあがりであったものの、
飯粒のうまみを感じられ、満足度は高い。
次いで明太子を一口。
適度な辛さとうま味を感じる味わいに納得。
そして一粒一粒と、粒の存在を感じさせる食感に脱帽。
おいしいご飯と明太子だけで他はいらない、と思える味。
この明太子、こだわりの釣り子明太子。
釣り子とは延縄漁で一匹ずつ針で釣り上げたスケソウダラの卵のことで、
食感と味わいが違うと言う。
実際食してみてわかる味わいで、
他の定食の明太子とは一線を画しているとのこと。
ご飯はお代わり自由ということで、
ついつい3杯も食べてしまった。
満足度たっぷりの食事。
今度は夜の味も楽しんでみたいと思わせる、そんな店。
9位
1回
2011/06訪問 2011/11/20
霧島神宮から都城へ向かう途中。
道端に店の名前の入った看板があり、それが目印です。
店は木造の校舎のような造りの建物です。
テーブルと小上がりの座敷があります。
店の奥にはそば打ちの部屋があります。
メニューを見ることもなく、おススメを伺いました。
そば好きな方なら「二味そば」がと。
温かいそばと冷たいそばの組み合わせだそうです。
最初に温かいそばが運ばれてきました。
そばにはガネ天と大きなシイタケ、つゆは薄味です。
一口いただいてもそばつゆの味が...。
そばの味わいを楽しむためでしょうか、出汁、塩のみのつゆのようです。
ガネ天の甘み、シイタケのうまみがアクセントとなり、
純朴なそばの味わいを楽しめます。
次いでもりそばが竹の器に盛られて運ばれてきました。
そのまま口に含めば、そばの甘みを感じます。
香り自体はそれほど強くはありませんが、
そのままいただけてしまう、そんな味わいです。
つゆは出汁よりかえしに特徴があります。
江戸前のきりっとした味わいでもなく、南九州独特の甘みでもありません。
そばはつなぎの風味、山芋だと思いますが適度な粘り気を感じます。
自然の恵みをそのままいただいているような、そんなそばです。
実際、そばは自家製、自家製分、手打ちとこだわりのある蕎麦です。
そば湯は器に一杯。
つゆで割ることなくいただくと、ほのかなそばの香りと甘みが口の中に広がります。
ホッとする味わい。
添えられた小鉢には炒り大豆の佃煮。
炒っている分香ばしく、こんな美味しいのは初めてと言える一品です。
比較的通る機会の多かった場所ですが、
なぜ気が付かなかったのか不思議なくらいです。
ところで、「がまこう庵」てどんな意味なんでしょうか。
聞くのを忘れてしまったので、今度聞きに行きたいと思います。
10位
1回
2011/05訪問 2011/05/22
藤崎商店街にあるインド料理の店。
おいしいという評判を聞いて訪問。
決して広くはない店内は家族連れなどで満員。
少しだけ待って席へ。
ランチタイムはセットが充実。
ナンとキーマカリー、サラダ、ラッシーでお得な価格。
大きめのナンは小麦の甘い香りと焼き上がりの香ばしさが印象的。
ふんわりと軽い食感はいくらでも食べられる、そう思える味わい。
キーマカリーはスパイシーな中にも旨みが凝縮した味。
辛さを感じるというよりも甘みを感じる不思議な感覚。
香ばしいナンの風味がより一層、旨みをアップさせる感じ。
隣のカップルがオーダーしていたチーズナン。
何の生地の間にチーズがサンド。
とろけたチーズがうまそう...思わず声にならない声で。
今度は夜もいいかも。
もう明日から12月です。一年があっという間です。
食べログ恒例のベストレストランの締切りだぁと慌てて登録している次第です。
とにかく、今年は食べ歩き頻度が落ちた一年間でした。
理由はいろいろあります。
①自炊をがんばった。できるだけ土日は家で手料理に挑戦しました。
②スマートフォンを購入、写真を撮る機会は増えたものの、フォトアプリに嵌まって食べログが遠ざかった。
③忙しかった(笑)
そんな言い訳をしながらも、新しい発見ができたのも事実です。
★一心鮨光洋
今年も第一位です。皆におススメする料理店です。
★ワゼットスタイル
スイーツもおいしかったのですが、とにかくロケーションに感動しました。
★茶房&ギャラリー 速魚川
落ち着く店内はもとより、寒ざらしの味わいが思い出深いです。
★ぢゃんぼ餅 平田屋
鹿児島名物。座敷に上がって炬燵に入って。お茶とともにいただくぢゃんぼ餅の味わいは最高。
★おいしい処 まるおか
餃子の人気ブランドが熱々の状態でいただける店。個人的に都城で飲む時は外せない店の一つ。
★がまこう庵
どこか郷愁を誘う雰囲気。一瞬通り過ぎてしまう店構えですが、隠れた名店の雰囲気です。訪ねてよかった。
★シブ・シャンカル
あんまり辛いものは食べ歩かないの中で、うまいなぁと感心した店です。相変わらずお客さんでいっぱいです。
今年も一年食べログにはお世話になりました。
来年も一生懸命レビューアップができるよう、頑張ります!
みなさん、良いお年を。