モリサワには「Min」「Min2」という独自の文字セットがあります。Minの文字を増加してバージョンアップしたのがMin2で、ミニセット系では現在Min2が採用されています。
先に結論を述べておくと、Min2は漢字が少なすぎて、書籍の本文や見出しなどで使えるものではありません。
しかし、「石井中丸ゴシック Min2」は、不足した漢字が「〓」に表示されてしまいます。書籍で使えるようなものではないことがよく分かります。
ミニセット系が書籍等での使用に耐えられない(漢字が不足している)のは、モリサワも認識しているし、想定内なのでしょう。しかし、ここまで不足している状態は、ユーザーにしてみると想定外といえるでしょう。
ミニセット系は、そもそもデザイン書体に採用されるものなので、書籍に使われるおそれはまずありませんでした。ところが今年(2024年)にリリースされた写研書体で、デザイン書体ではないものにMin2が採用されてしまいました。
とくに「石井中丸ゴシック Min2」は書籍等で使いたくなります。もしデザインフォーマットで指定されてきたら、全力で拒否しなければいけません。その説得材料として上記のPDFをお役立てください。
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