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中国上海市ではこのところ、韓国人観光客の間で「網紅(インフルエンサー)風」の作品を撮影してSNSに投稿するのがブームになったのに続き、日本の若者も続々と中国旅行「ビギナー村」と呼ばれる上海にやってきて撮影にいそしみ、自分のVlog(動画ブログ)をシェアしてショート動画で上海を薦めている。
12日に上海を旅行していた島田新さんと島田今日子さん夫婦は、「上海に来る前にSNSで『日本人の上海旅行』動画をたくさん見て、彼らの旅行Vlogを参考に旅のプランを立てた」と語った。
上海は日本人観光客を失望させず、訪れた人々は忘れられない旅行体験をしている。
日本人観光客のKAILY FUJIMOTOさんは、7日にTikTokに投稿したショート動画のテキストで、「中国って皆優しくてとっても温かい国だった。偏見だらけで渡航したらまるっきり覆された」と感想をつづった。彼女は、日本のメディアは中国について否定的な内容だけ報道しているが、現地へ行かないと分からないことばかりだったという。
中国は2024年11月30日から日本への一方的な短期滞在査証(ビザ)免除を実施し、ビザ免除の滞在期間を30日にも延長した。旅行Vlogが日本人観光客を上海観光に引き付ける現象の背景には、新しいビザ免除政策が日本人観光客を中国に呼び込む大きな要素になっていることがある。
上海で25年にわたり日本人観光客をアテンドしてきたツアーガイドの陳さんは、「ビザ免除政策の実施に伴い、上海は日本に近いこともあって、日本からの上海旅行の問い合わせが明らかに増えていると感じる。これは、関連する旅行計画を立てている観光客数が増加していることを示すものだ」とし、「ビザ免除政策の実施後、中国に興味を持つ多くの日本人観光客が既に上海に来ており、豫園や外灘(バンド)などの定番スポットのほか、時間に余裕のある人々はディズニーランドや朱家角古鎮なども訪れている」と語った。
上海出入境辺防検査総站(出入境検査所の統括機関)に所属する上海空港出入境辺防検査站(出入境検査所)によると、24年の上海浦東国際空港口岸(通関地)の外国人出入境者数は延べ760万人を超え、前年同期の2.1倍となった。国・地域別では日本、韓国、米国が上位3位を占めた。【新華社上海】
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