2019/04/07 - 2019/04/07
9位(同エリア16件中)
Shamuさん
- ShamuさんTOP
- 旅行記51冊
- クチコミ16件
- Q&A回答6件
- 66,800アクセス
- フォロワー7人
今日はティルスとビブロスを観光しました。
レバノンはとにかく面白い国。
国の中に国家が二つあります。
今日行く、ティルスはヒズボラの支配地域。
だからといって何があるわけでもありませんが、一応国境のような検問所があります。
レバノン国軍の支配地域を抜けると、旗もヒズボラのものが多く見えてきます。
そんな車窓も楽しみながら今日も世界遺産を回っていきたいと思います。
~レバノンでの予定~
1日目:飛行機でレバノン入り
2日目:バールベック遺跡 → アンジャル
3日目:ティルス → ビブロス
4日目:ベイルート観光
-
おはようございます!
昨晩のホテルでの作戦会議から、今日はティルスとビブロスに行くことが決定。
今日もレンタカーでレバノンをぶらぶらします(笑)
ベイルート市内を出発!!
まずは、昨日から気になっていたこの廃墟を近くで見てみることに。
実はこの建物は1990年まで続いたレバノン内戦の時の遺構で、Burj el Murr (風の塔)と現地では呼ばれています。
内戦当時に建設が進んでいたものの、戦闘の激化で建設が中止され、その後は民兵に占拠され狙撃手の巣になってしまいました。
今まで何度もこのビルの取り壊しを検討はしてきたみたいですが、あまりのも中心街に近すぎる立地から20年たった今でも当時のままの状態で残されています。 -
ハムラ地区側から見た「風の塔」
ベイルート市内にある昔ながらの建物を見ると必ずと言っていいほど銃弾のあとが未だに残っています。 -
「風の塔」の前にあるこの商店にもたくさんの弾痕が。
一階は商店がありますが、二階より上は廃墟の模様。
内戦当時の激しさがわかります。 -
さぁ、ベイルートを出て海岸沿いを南へ進みます。
フリーウェイがしっかり整備されていて走りやすかったです。
ヒズボラの旗が見えてきました。
国際的にはテロ組織として認識されていますが、レバノン国内では建前上、合法的に議席の獲得を狙っている一つの政党。
ヒズボラの黄色い旗の後ろにはレバノンの国旗が見えるこの景色はなんだか不思議です。 -
南部は今でもイスラエルとの戦闘が続いている地域。
警備もかなり厳しいでです。 -
私たちも一度検問で止められて話を聞かれましたが、観光客だとわかってすぐに通してくれました。
-
スールの街に着きました。
イスラエルの国境までわずか26kmのところにあるこの町は世界遺産「ティルス」のある町として有名です。
今ではヒズボラの支配地域にあり、イスラエルと近いという立地から攻撃対象になる可能性もありますのでしっかり情報を集めてから行くことをお勧めします。 -
ティルス遺跡の前に路駐。
駐車場はありません。
世界遺産地区は国連軍に守られています。
ここに駐在しているのは韓国軍の人みたいです。
真っ白なUNの車もこの通り。遺跡の前に縦列駐車しています。 -
ティルスの地図
ティルスは、紀元前1000年ごろにはフェニキアの首都として栄えていましたが、マケドニアやローマなどの支配下に置かれ、町は衰退していき放棄されてしまい遺跡になりました。
フェニキアの都市の遺跡は今では海に沈んでしまい、現在見ることができるのはローマ時代の遺跡です。
地図を見て分かる通り、遺跡は海側の遺跡と内陸の遺跡に分かれており、海側の遺跡が港の跡、内陸側の遺跡が凱旋門や競技場の跡があります。 -
海側の遺跡を見ていきます!!
-
海へと続く列柱通り
-
柱の数で町の大きさがわかるかと
-
大通りの一部は床部分も残っています。
-
この海側の遺跡はもともと島だったとか。
それが時間がたって今では半島になり今のように町とつながったらしい。 -
ティルス遺跡で一際目立つこのお墓?
-
メドゥーサの刻印があります。
なんだか見ていると石になりそうなので目をそらしながら観察(笑) -
ティルスをでて、少しだけイスラエル国境に近づいてみることに。
と思ったけどさすがにこれ以上は近づけませんでした。
奥の山の裏がイスラエルです。 -
さぁ、次はビブロスへ。
途中の街では戦車が飾られていました。 -
お昼はマック
大きな町には必ずあります。 -
クォーターパウンダーを注文。
もぐもぐ。 -
ティルスから次に目指すのはビブロスですが、ベイルートを経由しなくてはいけないので、明るいうちに「鳩の岩」を観光。
-
上から見ても綺麗ですが、下にも降りられます。
-
鳩の岩から街を見る。
ベイルートは新しい街。
内戦からの復興がわかるかと。 -
ここは、市民の憩いの場。
子供は海で泳いで、大人は釣りやボートを楽しんでいました。 -
しかし、暑い。
かなり急な坂だし、足場も悪いし、湿度高いしw -
ビブロスに向かう前に、一息つきましょう。
元フランスの植民地だけあってPAULがあちこちにあります。 -
ビブロスに到着!
ビブロスはリゾート地。
観光用のスークはお土産屋さんやお洒落なレストランがたくさん並んでて楽しい! -
入場料は8000ポンド(600円)くらいです。
一応、学生料金もあるみたいなので聞いてみてください!
入る前にビブロスの少しだけ基本情報!!(30秒で凄さがわかります)
そもそも、ここビブロスに最初に街を作ったのは海の民のフェニキア人。7000年も昔にここに街を作りました。
フェニキア人はレバノンの国旗にもなっている杉をここからエジプトに輸出して、エジプトからは「パピルス」(紙のようなもの)を輸入していました。
ちなみに、この輸出された杉は船の材料として当時重宝されていたとのことです。
そんな彼らが使っていた文字がフェニキア文字です。
ここビブロスでは、最古のフェニキア文字が発掘されています。フェニキア文字はその後にギリシャ文字やラテン文字へと変化していき、現在のアルファベットに繋がっています。
その後、この街はエジプトやローマ帝国、中世には十字軍に支配され、それぞれの時代の遺跡がどんどん積み重なって今の遺跡が出来上がっています。
ちなみに、ビブロスはキリスト教の聖書「バイブル」
の語源にもなっており、世界の歴史にとってどれだけ重要な場所かわかるかと思います。
それでは観光スタート!笑
長くなりました。 -
ビブロスに行ったら、まずは十字軍の城砦跡から全景をのぞいてみましょう!
-
一番高い建物なので四方に景色が見ることができます。
-
海側の景色。
-
見えますか?
十字軍が作った。城壁の跡も上から見るとわかりやすいです。 -
これです。
-
この写真は、紀元前3000年前くらいの住居の遺構をその上に建てられた中世の建物から見ている状況です。
-
これは、エジプトに支配されていて時代の物。オベリスク神殿です!
紀元前19世紀ごろに建てられた物だと考えられています。
オベリスクと言うと、パリやロンドンにもある、一本の大きくて高い石の柱を思い浮かべる人も多いのでは?
あれもオベリスクですが、この神殿にはとーっても小さなオベリスクが25m四方のフェンスの中に何個もあります。
戦いの神を祀っているのだとか… -
広ーい敷地の中に、さまざまな時代の遺跡がありすぎて混乱しています。
しかも、5000年前とかよくわかりません。
日本人は何やってたんだろ……
ちなみに奥に見えるオレンジ色の屋根の家は、レバノンの伝統的な住居なんだとか。 -
個人的な興味ですが、線路の跡が。
かなり細いのでトロッコかと。
これを辿ると海辺の桟橋に繋がっていました。 -
ビブロスを後にしてベイルートに戻ります。
車窓はこんな感じ。
まるでギリシャかフランスのリゾートのような景色です。
気候も良いので海で泳いでいる人もたくさん。
ビブロスからベイルートまでは通常、フリーウェイで30分ほどで着きますが、夕方のこの時間はひどい渋滞。
全く前に進むことができないくらいの渋滞だったので、地元民に混ざって迂回して帰宅しました。
それでも1時間くらいかかりました(笑) -
ベイルートについた頃にはすっかり当たりは真っ暗に。
あの観覧車があるモールに行ってみたいと思います。 -
すっごい近代的なモール。
スーパーや家電屋さん、フードコートもあってかなり楽しい場所です。
駐車場も広くて安心です。 -
ペットショップを見てみることに。
ウサギがいました。 -
おやつーーー
日本にもある、シナブーン
ここでの夕食は我慢して、ハムラ地区に帰ってからいつものケバブを食べたいと思います。 -
ハムラ地区に戻ってきました!
ダック?の良い香り。
流石に1人ではこれは食べられませんが、この店の一番人気はこれみたいです。 -
結局安定のラップを注文。
シャワルマ(回転した物)と言う料理です。
いわゆるケバブ。
作ってる様子を見せてくれました。 -
さぁ、ホテルに戻ってゆっくり寝ましょう!
と思ったら車がぶつけられてました。
けど、大丈夫。これがレバノン式の縦列駐車です。
その後ろもぶつかって止まっていたので、端っこが動かない限り出られません…
出庫は明日のお楽しみに。
明日は最終日。
長い旅も終わってしまい、ついに日本に帰国します。
また明日。
おやすみなさい。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ レバノン3泊4日 弾丸世界遺産
0
45