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京大iPS論文捏造・会見詳報(上)

「無力感感じる」「考え甘かった」 苦渋の表情の山中伸弥所長

厳しい表情で会見する山中伸弥所長=22日午後、京都市左京区の京都大学(寺口純平撮影)
厳しい表情で会見する山中伸弥所長=22日午後、京都市左京区の京都大学(寺口純平撮影)

 京都大のiPS細胞研究所で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にかかわる論文に捏造(ねつぞう)と改竄(かいざん)が見つかった問題で、京大で記者会見した山中伸弥所長は苦渋の表情を浮かべ、「非常に強い後悔、反省をしている。心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

不正防げなかったことに無力感

 《冒頭、京都大の湊長博理事・副学長が、山水康平特定拠点助教の論文に関する不正行為を調べるために設置された調査委員会の調査結果を公表した。湊副学長は不正行為があったことを認め、「きわめて遺憾であり、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます」と謝罪。黒っぽいスーツ姿で会見場に姿を見せた山中所長が続いて、研究にかかわる詳細事項を説明した》

 山中所長 このたび、このよう論文不正が起こってしまったこと、強い後悔と反省をしている。多くの国民の皆様、患者のみなさまにお詫びいたします。本論文は人間のiPS細胞から、論文の根拠といえる多くのデータにおいて改竄、捏造が発覚した。しかしこのような不正を防げなかったことに対して無力感を感じている。論文不正を防ぐために様々な取り組みをしてきた。定期的に研究者からレポートを提出してもらい、対策を練ってきた。

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