「土光さんの墓前で土下座するべきだ」「謝罪に誠意が感じられない」「3悪人(辞任した歴代社長)に責任を取らせろ」…
利益水増し問題を受けて30日に幕張メッセ(千葉市)で開催された東芝の臨時株主総会では、株価下落や無配転落を背景に株主の怒りが噴出。不規則発言も相次ぎ、荒れ気味の総会は終了まで3時間50分かかり、同社にとって過去最長となった。会社が提案した取締役11人の選任案は承認されたが、室町正志社長ら問題が起きた当時からの取締役に対しては特に厳しい声が上がった。
◇
会社側は総会の前半、利益水増しを受けた過年度の決算の修正について説明したが、途中で説明者の言葉が突然、止まった。
モニターで視聴している報道陣にははっきり聞こえないが、説明に使われている表が手元の資料に載っていないことを指摘する発言が出たようだ。指摘はすぐに怒号に変わり、議長を務める室町社長は「ご静粛にお願いします」。早くも会場は騒然としてきた。