明大硬式野球部が45年間にわたって使用してきた「島岡球場」(東京・調布市)の老朽化にともない東京・府中市に建設が進められてきた「明治大学府中グラウンド」の竣工式が10月27日行われ、大学役員役職者、野球部関係者ら役80名が出席した。
新グラウンドの通称は「明治大学 内海・島岡ボールパーク」で、約7万5000uの敷地に、センター125m、両翼100mの第一球場、明治高校硬式野球部・明治中学野球部と準硬式野球部が使用する第二球場のほか、室内練習場、合宿所などを併設している。第一球場の左翼後方には、明大硬式野球部の創設者で東京六大学リーグの結成に尽力した元明大教授の故内海弘蔵氏と「人間力野球」をかかげ総監督時代を含め37年間明大硬式野球部の指揮をとった故島岡吉郎氏の銅像がグラウンドを見守っている。
神事、施設見学に続いて行われた竣工披露宴では、長吉泉理事長が事業主として施工業者に謝辞を述べるとともに、「充実した施設ができた。グラウンドを使う学生、明治高校・中学校の生徒が、この府中の地でかわいがられながら育っていくことを願う」と挨拶。納谷廣美学長は「六大学で明治が優勝して、神宮にたくさんの学生を集めてほしい」と野球部への期待を語った。また、野球部OBとして出席した星野仙一阪神タイガースシニアディレクターは「申し分ない施設。これで負けたら言い訳はできない。嫌われるぐらい強くなってほしい」と後輩にエールを送った。
|
|
納谷学長 |
星野阪神タイガースSD |
披露宴後には野球部員による紅白戦が行われ、学生たちは新グラウンドの感触を確かめていた。
|