makeuseof:リモートワーク(いわゆる在宅勤務)は、就職活動における「聖杯」です。リモートな働き方はフレキシブルで、通勤に時間やお金を費やす必要もなく、退屈なオフィスからも逃れていられます。もちろん家族との時間も増えます。しかし、リモートワークの求人は競争が激しく、見つけるのも大変です。

もしあなたがリモートでできる仕事を探しているならLinkedInが役に立ちます。以下に、LinkedInで理想のポジションを見つける6つの方法を紹介します。

1. 正しいグループに参加する

「グループ」はLinkedInで最も活用すべき機能のひとつです。LinkedInのグループは、雑談したりアドバイスを交換するだけの場所ではありません。企業が採用候補者を探す場所にもなっています。正しいグループに参加すれば、就職活動に限らず、あなたのキャリア構築にあらゆる面で役立ちます。

リモートワークの求人を探すのに最適なグループは「FlexJobs」です。6000人以上のメンバーが、仕事や企業を紹介しあったり、アドバイスを交換しています。きっとあなたの職探しも助けてくれるでしょう。LinkedInの外でもFlexJobsはリモートワークを求める人には使えるサイトです。

Telecommute JOBS」もおススメのグループです。FlexJobsほどメンバーは多くありませんが、有益なディスカッションも活発に行われ、メンバー同士でアドバイスを交換したり、仕事を紹介しあったりしています。

LinkedInにはフリーランスや契約社員のためのグループがたくさんあります。どんな分野でも必ずひとつは見つかるでしょう。また、あなたがフリーランスに興味がなくても、いくつかのグループに参加してみるのをオススメします。企業たちはフリーランスたちがリモートワークを好むを知っており、LinkedInのグループで求人を募集することがあります。

2. 正しいキーワードを使う

LinkedInの検索機能はとても優秀です。とはいえ、キーワードを正しく選ばなければ、期待する結果は得られません。

リモートワークを探すなら「remote」や「telecommute」「location-independent」などのキーワードを含めてください。ほかにも「virtual」「work from home」「work at home」「home-based」などのキーワードも有効です。企業はさまざまなフレーズを使ってリモートワークの求人を募集します。上記のキーワードはすべて試したほうがよいでしょう(日本なら、「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務可」「バーチャル」「自宅でお仕事」などが良いでしょう)。

検索時にフレーズをクオーテーション「"」で囲めば、より絞り込んだ検索が行えます。しかし、私の経験では、あまり絞り込むと検索結果件数が少なくなりすぎて、期待した結果が得られません。もちろん、検索結果が多すぎて困る時にはクオーテーションが使えます。

3. 正しい企業をフォローする

まだ心から働きたい「夢の企業」を見つけていないとしても、楽しそうだったり、スキルを磨けそうな会社なら思いつくはず。LinkedInでそうした企業をフォローしましょう。フォローすると、その企業のアップデート情報があなたのニュースフィードに表示されるようになります。求人情報をいち早く入手したり、企業が開くオープンディスカッションにも参加できます。

LinkedInでフォローする企業をどうやって探すか? 「企業検索」を使います。まず、検索ウィンドウにあなたの探している分野をタイプして検索します(「health promotion」「content creation」「digital marketing」「customer service」「data entry」など)。検索結果が表示されたら、左サイドバーから「会社」をクリックします。

ほかにも興味ある企業があったら、検索結果リストから直接「フォローする」ボタンを押しましょう。知らなかったけど気になる企業は、プロフィールページを開いて、アップデートが頻繁に行われているかをチェック。活発な情報発信を行っていれば、フォローしておきましょう。

どこから始めればいいかわからないときは、FlexJobsの「リモートワーク、フレキシブルジョブにおけるトップ企業100」が参考になります。

4. 正しい「場所」で探す

リモートワークを探すのに「場所」で検索するとはおかしな気がするかもしれません。しかし、リモートワークが可能な企業を探すには求人が出されている「場所」も手がかりになります。本社から遠く離れた地域で求人を出している企業があれば、リモートワーカーを探している可能性があります。

FlexJobsによると、リモートワークが見つけやすい米国の地域トップ10は以下だそうです:

  1. California
  2. Texas
  3. New York
  4. Florida
  5. Illinois
  6. Georgia
  7. Pennsylvania
  8. Virginia
  9. North Carolina

世界に目を向ければ、さらに多くの企業がリモートワーカーを募集しています。Gigaomの2012年の記事によると、リモートワークを見つけやすい国トップ6は以下です:

  1. India
  2. Indonesia
  3. Mexico
  4. Argentina
  5. South Africa
  6. Turkey

こうした予備知識と「場所で検索」をうまくつかえば、リモートワークに積極的な企業を見つけやすくなるはずです。

5. フリーランスや契約社員も検討する

フリーランスや契約社員には興味がないとしても、少し時間をとって検討してみると良いでしょう。たくさんのフリーランスや契約社員がリモートで仕事をしています。企業側もその結果に満足しています。あなたにとってはフリーランスが長期的な選択肢になり得ないとしても、夢の仕事に就くまでの生活費を稼ぐ手段にはなるはずです。また、企業と良い関係を築いておけば、フルタイムのリモートワーカーになれる可能性も開かれます。

フリーランスや契約社員の仕事を探すときも、LinkedInのグループ機能が使えます。「探している分野+フリーランス」の組み合わせでキーワード検索してください。グループの交流を通して人間関係をつくり、オンラインでのプレゼンスを確立しておけば、未来の雇用主からも認知され、良いチャンスがもらえるかもしれません。

6. リモートワークの交渉をする

リモートワークはあらゆる分野に導入されつつあるとはいえ、特定の業界がより積極的であるのは事実。例えば、多くのIT系やライター系の仕事はすでにリモートで行われています。また、スタートアップ企業の多くは、オフィススペースに限りがあり、フレキシビリティにも価値を置いているので、リモートワークに積極的です。

もし自分に合うと思える仕事があったら、それがリモートではないという理由だけで却下しないこと。面接時にリモートワークの話題を出して交渉してみましょう。いつもうまくいくとは限りませんが、企業側があなたを採用したいと思ったなら、リモートワークを検討してくれるかもしれません。

最後に

あなたがリモートワークを探す旅に出る前に最後のアドバイスを贈ります。「フレキシブルな姿勢で挑むこと」。あなたが探しているのはフレキシブルな仕事です。あなたもフレキシブルになってください。また、リモートワークは求職者の多くが望むポジションです。少しばかり理想と違っても、目の前にあるチャンスを逃さないように。

LinkedInを活用して、ぜひ理想の仕事を見つけてくださいね!

Working Remotely Is The Future! This Is How LinkedIn Can Help You|makeuseof

Dann Albright(訳:伊藤貴之)

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