Snow Leopardには、Finderに関する新しい機能追加があまりなかったので、ガッカリしたMacユーザーもいると思います。でも、正しいカスタマイズとプラグインを使えば、かなり使いやすくなりますよ。『Path Finder』を買おうと思っている人はちょっと待った!Leopardにビルトインされているファイルマネージャーをちょっといじるだけでカスタマイズできますから。では、早速Finderカスタマイズ方法をご紹介しましょう。
※これらの方法はすべてMac OS 10.5 Leopardでは動作確認済みですが、TigerやPantherでの動作確認はしていません。
■ファイルパスを表示させる
フォルダの中に入っているファイル以外は、一度そのファイルを開いてしまうと、それが一体どこにあるファイルなのか分からなくなってしまう、というお悩みをよく聞きます。ヘビーユーザーならともかく、ふつーのユーザーはファイルのフルパスなんて知らなくてもいいでしょ、というのが今までのユーザビリティの専門家の意見でした。でも、開いているファイルの上位階層フォルダに、簡単にアクセスできると楽ですよね。今使っているファイルがどこにあるのか、簡単に分かる方法をいくつかご紹介しましょう。
□パスバーの表示 「Finder > 表示 > パスバーの表示」を選ぶと、フォルダの下の部分にクリッカブルなパスバーが表示されます。開いているフォルダの上位ディレクトリがすべて表示され、どれでもクリックして移動することができます。
□パスボタンの追加 「Finder > 表示 > ツールバーをカスタマイズ」を選択すると、カスタマイズ画面が出てきます。その中から「パス」のアイコンを選んで、フォルダのツールバーの好きな位置にドラッグすると、そこにパスボタンが追加されます。パスボタンをクリックすると、そのフォルダの上位ディレクトリがプルダウンですべて表示されます。ディレクトリを選ぶとそこに移動することができます。
この2つの方法は、上位ディレクトリに移動できるフルパスを表示させる方法でしたが、ただ単にこのフォルダがどこにあるのか見たいだけという場合は、ターミナルで以下のコマンドを動かせば、タイトルバーにフルパスを表示させることができます。
defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool YES■Quick Lookをより使いやすくkillall Finder
フォルダを開いている時にスペースバーをクリックすれば、簡単にQuick Lookが表示されるのは、もうみなさんご存知ですよね。このQuick Lookをさらに使いやすくするプラグインがこちらです。
□フォルダの中身をQuick Lookで表示するフォルダを開いている時にスペースバーをクリックして出てくるデフォルトのQuick Lookでは、ただフォルダのアイコンが表示され、そのフォルダの項目数やサイズなどの情報が表示されるだけです。Quick Lookのプラグインを入れると、そのフォルダ内のコンテンツがプレビューウィンドウで表示されるのです。使い方はこちらの記事をご覧ください。
□圧縮ファイルの中身もQuick Lookで表示する■アイコンをカスタマイズ バックアップ用のFireWireドライブや、フラッシュメモリ、デジカメのメモリーカードなどを、それぞれ別のアイコンにカスタマイズすると見分けやすくなりますよ。こういうところでアイコンをもらってきて、カスタマイズしたいドライブの情報ページを開いて(Cmd+I)、アイコンをドラッグすればOK。これで内蔵HDと外付けHDを間違えることも無くなりますね。 ■不過視ファイルを表示させる Unixに慣れている人なんかは、Mac OS Xの不過視ファイル/フォルダ(ファイル名がドット[.]で始まるもの)にアクセスしたくなるかもしれません。そういう場合は、ターミナルでコマンドを使うか、Automatorのスクリプト使うと簡単に表示できます。Automatorは、Finderのツールバーに入れておけば、どんなフォルダでもクリックするだけで不過視ファイルを見ることができます(クリックしたフォルダだけでなく、すべてのディレクトリで不過視ファイルが表示されます。ターミナルで同様にする場合は、Finderを再起動する必要があります)。また、豆知識ですがドットで始まるファイルを開きたい時は、「Smultron」などのテキストエディタをツールバーに入れておけば、簡単にドラッグ&ドロップして開けますよ(ちなみに、画像でフォルダの背景がブルーになっているのは、フォルダの背景をカスタマイズしているからです)。 ■Finderのサイドバーの中身を分割 これはちょっとしたハックですが、Finderのサイドバーがごちゃごちゃしている場合には活躍すると思います。こちらのアプリを使うと、Finderのサイドバーにドラッグ&ドロップでセパレートバーを追加できます。ファイル名をすべて表示させる機能拡張を使っている場合は、Finderの設定で「.app」と表示させるようにしないと、このセパレーターがうまく機能しない場合がありますのでご注意を(オリジナル記事はこちら)。 ■項目の情報の表示 「Finder > 表示 > 表示オプションを表示」を選んで、設定画面で「項目の情報の表示」を選びます。すると、アイコンのサムネイルの下に、ファイルのボリュームや項目数などの情報が表示されるようになります。デスクトップにハードディスクがある場合は、画像のように、どれくらいが使用中でどれくらいの空きがあるのか表示されます。Zip Quick Lookプラグインを入れると、同じようにzip形式で圧縮されたファイルのコンテンツをQuick Lookで表示することができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Finderのカスタマイズ方法について、ランダムにご紹介してきましたが、何かお役に立つものはありましたか?他にもいくつかありますので、興味のある方は以下のリンク(英語記事)をクリックしてみてください。もちろん、皆さんの「マイハック」 もお待ちしておりますので、コメントによろしくお願いします。
Gina Trapani(原文/訳:的野裕子)