ロボットが人間のようにふるまうとき、その動作や反応にはまだどこかぎこちなさがありますよね。こうした違和感をなくすため、ディズニー・リサーチはドイツのカールスルーエ工学研究所(KIT)と一緒にアニマトロニクスの研究を行っています。
今回の目的は、ロボットと人間がより自然に物を渡しあえるようにすること。同研究では、まずはモーション・キャプチャー・スーツを着た人間たちが物を渡したり受け取ったりする動きをデータベース化しています。
蓄積するデータは、手渡す物の種類や手渡す手の向きを変えて正解データのバリエーションを増やしたり、手渡すフリをしてやめるといった不正解データの登録をしたり、様々なパターンを記憶させるのがミソ。ロボットはこのデータベースをもとに「自分にいつ物が渡されるのか」を判断して、タイミングよく受け取るために手を伸ばしてきます。
今のところ、まだ「掴む」というところまでは完璧にこなせていません。でも、騙されても騙されてもめげずに物と受け取ろうとする健気なロボットを見ていると、なんだか愛着がわいてくるから不思議です。
こうしたロボットがディズニーランドやディズニーシーに登場するのも、じつはそう遠くない未来かもしれませんね。個人的には、この仕組みを使ってラピュタのロボット兵が花を手渡してくれるシーンを再現してもらえたらなぁ...なんて妄想してしまいますが...。
[Disney Research via Gizmag]
Rumi(ANDREW LISZEWSKI 米版)