「飛行艇」「量産」「初号機」と萌えキーワード満載です。
この度防衛省に納入されたのは新明和工業が開発した「US-2型救難飛行艇」の量産初号機。パッと見は先代のUS-1Aと大きな違いはありませんが、フライ・バイ・ワイヤ操縦システム、予圧キャビンの導入、エンジンのパワーアップなど施されて大きく生まれ変わっています。
短距離離着は水陸ともにできる上航続距離は4500kmと広範囲。アクセス可能な離島はなんと260島とダントツで、あのちぃちゃな沖ノ鳥島へも行けるんですから便利です。しかも消防の機能もあって、20秒の水上滑走で15トンの水を取り込み、消防ヘリコプター21機分の空中消化活動ができるんです。山火事や大規模地震の消化活動に活躍しそうですね、とはいえそんな機会はない方がいいんですけど。飛行艇はある意味日本の伝統工芸ですから、後世に伝えて欲しいものです。(野間恒毅)
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