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美馬 達哉

みま・たつや
[Korean]

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last update: 20220527


・立命館大学大学院・先端総合学術研究科 教授 (公共領域) 201509〜
 Professor
 Ritsumeikan University Graduate School of Core Ethics and Frontier Sciences
・1966年、大阪生れ。

■研究テーマ

臨床生理学、大脳生理学、医療社会学、医療人類学、社会福祉学


■経歴

・大阪府出身。京都大学医学部を卒業後、米国に留学。現在は京都大学にて脳科学の基礎研究と教育に従事するとともに、現役の神経内科医として病院での臨床活動も行っている。また、「人が人を癒すということ」の持つ社会的な意味を理解するために医療社会学を研究、社会学者としても活動している。
 主要論文に「身体のテクノロジーとリスク」(山之内靖、酒井直樹編『総力戦体制からグローバリゼーションへ』平凡社、2003年)、「<生>のテクノスケープ 生命科学の地景」(現代思想2004年11月号)、「病者の光学」(現代思想2005年2月号)、「リスク社会論への視座 脳から社会へ」(青井倫一、竹谷仁宏編『企業のリスクマネジメント』慶應義塾大学出版会、2005年)など。
 (日経BP「SAFETY JAPAN」コラム「医療社会学からみたリスク」:http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/v/より転載(20090622))

学歴

・京都大学大学院医学研究科博士課程 専攻領域:医療社会学・社会福祉学
 (黒田 浩一郎 編[19950425]より)
・1997年,京都大学大学院医学研究科博士課程 修了。専攻領域:医療社会学,医療人類学,大脳生理学。

職歴

1997年 米国国立衛生研究所国立神経病研究所(NINDS, NIH)
    海外特別客員研究員勤務
2000年 京都大学医学研究科・高次脳機能総合研究センター 助教勤務
2008年 京都大学医学研究科・脳機能総合研究センター 准教授勤務
2015年 立命館大学大学院・先端総合学術研究科 教授勤務


■全文掲載

◆美馬達哉・立岩真也 2007/09/29 「バイオポリティクスとは何か――生きて存(あ)るを学ぶために」,JUNKU大阪 トークセッション

■著書

単著

◆美馬 達哉 20121205 『リスク化される身体――現代医学と統治のテクノロジー』,青土社,252p. ISBN-10: 4791766679 ISBN-13: 978-4791766673 2400+ [amazon][kinokuniya] ※ ms
◆美馬 達哉 20101220 『脳のエシックス――脳神経倫理学入門』,人文書院,251p. ISBN-10: 4409041010 ISBN-13: 978-4409041017 \2730 [amazon][kinokuniya] ※ be d07d2 en ne
◆美馬 達哉 20070530 『〈病〉のスペクタクル――生権力の政治学』,人文書院,257p. ISBN-10: 4409040863 ISBN-13: 978-4409040867 \2520 [amazon][kinokuniya] ※ b m/s01
◆美馬 達哉 20150725 『生を治める術としての近代医療――フーコー「監獄の誕生」を読み直す』,人文書院,257p. ISBN-10: 4768410057 ISBN-13: 978-4768410059 \2200+ [amazon][kinokuniya] ※ p
◆美馬 達哉 20200710 『感染症社会――アフターコロナの生政治』,人文書院,256p. ISBN-10:4409041134 ISBN-13:978-4409041130 2000+ [amazon][kinokuniya] ※ id. ms


編著

◆佐藤純一、美馬達哉、中川輝彦、黒田浩一郎編 20220225『病と健康をめぐるせめぎあい――コンテステーションの医療社会学』ミネルヴァ書房,328p. ISBN-10: 4623092437 ISBN-13: 978-4623092437 \6000+ [amazon][kinokuniya]


■共著

書籍

◆医療人類学研究会 編 199204 『文化現象としての医療―――「医と時代」を読み解くキーワード集』メディカ出版,376p. ISBN-10: 4895732339 ISBN-13: 978-4895732338 欠品 [amazon][kinokuniya]
◆1997**** 「森田正馬」,「荻野久作」,「性病予防」鹿野 政直・鶴見 俊輔・中山 茂 編『民間学辞典 人名編』三省堂,558p. ISBN-10: 4385158401 ISBN-13: 978-4385158402 欠品 [amazon]
◆上野 加代子・山野 良一・Leroy H. Pelton・村田 泰子・美馬 達哉 20060220 『児童虐待のポリティクス――「こころ」の問題から「社会」の問題へ』,明石書店 ,275p. ISBN-10: 4750322814 ISBN-13: 978-4750322810 \2415 [amazon][kinokuniya]
◆上池 あつ子・姉川 知史・美馬 達哉・安藤 泰至・佐藤 光 20060220 『生命の産業――バイオテクノロジーの経済倫理学』,ナカニシヤ出版 ,332p. ISBN-10: 4779501997 ISBN-13: 978-4779501999 \2730 [amazon][kinokuniya]
◆美馬 達哉 202107 「身体完全性違和」久住一郎 編『講座 精神疾患の臨床4 身体的苦痛症群 解離症群 心身症 食行動症または摂食症群』中山書店、75-85頁. ISBN-10: 4521748244 ISBN-13: 978-4521748245 16000+ [amazon][kinokuniya]
◆美馬 達哉 202107 「多としてのトリアージ」小松美彦市野川容孝、堀江宗正 編『〈反延命〉主義の時代 安楽死・透析中止・トリアージ』現代書館、137−166頁. ISBN-10: 4768435882 ISBN-13: 978-4768435885 2200+ [amazon][kinokuniya]
◆美馬 達哉 202202 「精神疾患診断マニュアル――DSM的理性とその不満」佐藤純一、美馬達哉、中川輝彦、黒田浩一郎 編『病と健康をめぐるせめぎあい―コンテステーションの医療社会学』ミネルヴァ書房、149-169頁. ISBN-10: 4623092437 ISBN-13: 978-4623092437 6000+ [amazon][kinokuniya]
◆美馬 達哉 202203 「社会距離という傷跡―COVID-19の風景」坪井秀人 編『戦後日本の傷跡』臨川書店、348-361頁. ISBN-10: 4653045178 ISBN-13: 978-4653045175 4500+ [amazon][kinokuniya]


雑誌

◆1992**** 「がん医療について、日本はアメリカより遅れているというのは本当なのか?」別冊宝島166 がん読本,pp.170-77.
◆1994**** 「近頃モンダイのクスリ」「進化したクスリ」別冊宝島191 薬のウラがわかる本,pp.28-37.
◆1996**** 「ストレス理論への大疑問」別冊宝島285 常識やぶりの健康読本,pp.148-159.
◆(朝日路男名義) 1996**** 「コレステロールなんか怖くない」,別冊宝島285 常識やぶりの健康読本,pp.48-59.
◆2001**** 佐藤純一編「100問100答 医療の不思議」河出書房新社
(項目:Q4「神経質」も「肥満」も文化の病気、Q17クスリはなぜ国によって管理されているのか、Q18麻薬・覚せい剤はなぜ禁止されているか、Q19ドーピングとは何か、Q20副作用と薬害はどう違う、Q32「脳死」とは何か、Q33「脳死」を前提とした臓器移植は一般的な治療法か、Q41医原病とは何か、Q42医療ミスにはどのようなものがあるか、Q43医療(過誤)訴訟とはどんなものか、Q64カルテとは何か、Q66性同一性障害とインターセックス(半陰陽)は病気なのか、Q80心霊治療はどのように行われる、Q81シャーマニズムによる病気治療、Q82新宗教による信仰治療とはどんなものか、Q83「手当て」にはどんな意味があるのか、Q93近代医学理論は民間医療を認めているか、Q95ストレスとは何か、Q97体にいい食べ物はあるの、Q99フケツを嫌う「清潔ブーム」とは何か)
◆2017**** 野嶌一平・美馬達哉,「経頭蓋静磁場刺激による中枢神経系の調節とその応用」理学療法学 44巻3号,244-251.
◆2017**** 佐藤岳史・浅井麻美・小室太郎・小林映・宮川孝史・木村拓美・麻生俊彦・美馬達哉「多発性脳梗塞による重度の発動性低下に対して経頭蓋的直流刺激を施行した一例」脳卒中 39巻5号,391-5.
◆201705** Shibata, S., M. Matsuhashi, T. Kunieda, Y. Yamao, R. Inano, T. Kikuchi, H. Imamura, S. Takaya, R. Matsumoto, A. Ikeda, R. Takahashi, T. Mima, H. Fukuyama, N. Mikuni and *S. Miyamoto., Magnetoencephalography with temporal spread imaging to visualize propagation of epileptic activity. Clinical Neurophysiology 128(5): 734-743.
◆201705-07 Koganemaru, S., F. Goto, M. Arai, K. Toshikuni, M. Hosoya, T. Wakabayashi, N. Yamamoto, S. Minami, S. Ikeda, K. Ikoma and T. Mima ., Effects of vestibular rehabilitation combined with transcranial cerebellar direct current stimulation in patients with chronic dizziness: An exploratory study. Brain Stimulation 10(3): 576-578.
◆20170520 五島史行・荒井美希・利國桂太郎・若林毅・細谷誠・山本修子・南修司郎・松永達雄・角田晃一・美馬達哉・小金丸聡子,「tcDCS(経頭蓋小脳直流電気刺激)を用い前庭リハビリテーションの効果増強を試みた2症例」耳鼻咽喉科・頭頸部外科 89巻6号,471-5.
◆20170718 「生命科学と社会学」日本社会学会理論応用事典刊行委員会編『社会学理論応用事典』丸善出版,2017年,pp.136-140.
◆20171001 Altmann, C. F., R. Ueda, B. Bucher, S. Furukawa, K. Ono, M. Kashino, T. Mima and H. Fukuyama ., Trading of dynamic interaural time and level difference cues and its effect on the auditory motion-onset response measured with electroencephalography. Neuroimage 159: 185-194.
◆201712** Ono, K., D. Yamasaki, C. F. Altmann and T. Mima., The effect of illusionary perception on mismatch negativity (MMN): An electroencephalography study. Hearing Research 356: 87-92.
◆20180104 Ishibashi, R., Mima, T., Fukuyama, H., Pobric, G., Facilitation of Function and Manipulation Knowledge of Tools Using Transcranial Direct Current Stimulation (tDCS). Frontiers in Integrative Neuroscience 11: 37.
◆20180104 Altmann, C.F., Ueda, R., Furukawa, S., Kashino, K., Mima, T. and Fukuyama, H., Auditory Mismatch Negativity in Response to Changes of Counter-Balanced Interaural Time and Level Differences. Frontiers in Neuroscience 11: 387.

■訳書

◆Browning, I.; Browning-Garriss, E.; Cotruzzola, R. Joy. 1987 AIDS: The Economic Impact of AIDS
=19930715 美馬 達哉 訳 『エイズ時代――アメリカからの警告』,つくばね舎,291p. ISBN-10: 4924836109 ISBN-13: 978-4924836105 \2854 [amazon][kinokuniya]
◆Jones, Anne Hudson ed. 1988 “Images of Nurses: Perspectives from History, Art and Literature”, University of Pennsylvania Press
=199707 アン・H・ジョーンズ,中島 憲子・美馬 達哉・堀池 依子・松山 圭子・今西 美栄子 共訳『看護婦はどう見られてきたか――歴史、芸術、文学におけるイメージ』時空出版,294p. ISBN-10: 4882670232 ISBN-13: 978-4882670230 \2900+ [amazon][kinokuniya]
*L・フィードラー「フィクションと大衆文化に見る看護婦のイメージ」
*C・M・ハンター「看護婦 風刺的イメージと置き換えられた理想」
◆Jacobus, Mary・Keller, Evelyn Fox・Shutttleworth, Sally 19891213 Body/Politics: Women and the Discourses of Science,Routledge Kegan & Paul,206p.
=20030410 田間 泰子・美馬 達哉・山本 祥子 訳 『ボディー・ポリティクス――女と科学言説』,世界思想社,332p. ISBN-10: 4790709876 ISBN-13: 978-4790709879 \2415 [amazon][kinokuniya]

〈出版予定〉
◇D. Altman “Globalization, political economy, and HIV/AIDS”
吉見俊哉ら編「グローバリゼーション研究叢書3巻 グローバリゼーションの文化ポリティクス」平凡社、2004年(出版予定)所収

■論文等

◆1992   『文化現象としての医療』(共著)
 医療人類学研究会編,メディカ出版
◆19950425 「病院」
 黒田 編[1995:059-080]
 黒田 浩一郎 編 19950425 『現代医療の社会学』
 世界思想社,278+7p.,1950円
◆1997**** 「痛みの社会学・序説」『メンタルケア』(2巻),ライブストーン,pp.142-50.
◆19980130 「軍国主義時代――福祉国家の起源」
 佐藤・黒田 編[1998:103-126]
◆1998**** 「『脳死』と臓器移植」佐藤 純一・黒田 浩一郎 編『医療神話の社会学』世界思想社,pp.135-57.
◆19980130 「脳死と臓器移植」,佐藤・黒田 編[1998:135-157]
 佐藤 純一黒田 浩一郎 編 19980130 『医療神話の社会学』
 世界思想社,247+5p. 2200
◆20010310 「史的システムとしての近代医療」,黒田 浩一郎 編[2001:053-079]
 黒田 浩一郎 編 20010310 『医療社会学のフロンティア――現代医療と社会』
 世界思想社,234+5p. 1900
◆2001/10/04 10/18「グローバリゼーションの中の医療――身体のテクノロジーとリスク管理」
 医療社会学研究会
◆2002**** 「福祉国家の終わりの始まりとしての介護保険」『フィナンシュアランス』42号(11巻2号),明治生命フィナンシュアランス研究所,pp.13-22.
◆200209** 「グローバリゼーションと身体のテクノロジー」『La Vue』11号,窓月書房,pp.1-2
◆2002****「グローバリゼーションの機構と場 医療」伊豫谷 登士翁 編『思想読本8 グローバリゼーション』作品社,pp.162-3.
◆2003春 「アウシュヴィッツの『回教徒』」『世界思想』30号,世界思想社,34-8pp.
◆2003**** 「身体のテクノロジーとリスク管理」山之内靖、酒井直樹編『グローバリゼーション研究叢書1 総力戦体制からグローバリゼーションへ』平凡社,pp.168-201.
◆200305** 「統治のランドスケイプ エイズ危機における」『現代思想』31巻6号,青土社,pp.142-51.
◆200307** 「アウトブレイクの社会的効用」『現代思想』31巻9号,青土社,pp.79-93
◆200308** 「救いはイタリア人より来る?」『現代思想』31巻10号,青土社,p.238.
◆200403**  「公的年金制度にみる失敗の効用」『リスクマネジメント』19巻3号,ダイヤモンド国際経営研究所,pp.14-7. ◆2004**** 「バイオポリティクスの理論に向けて」大阪市立大学経済学会『経済学雑誌』104巻4号,pp.85-102.
◆2004****「障害・障害者(児)理解」本村汎、岡佐智子編『生活福祉学 人間らしさを求めて』相川書房,pp.75-87.
◆20041101 「〈生〉のテクノスケープ――生命科学技術の地景」
 『現代思想』32-14(2004-11):211-219
◆200502** 「病者の光学」『現代思想』33巻2号,青土社,pp.98-114.
◆2005**** 「リスク社会論への視座?脳から社会へ」青井 倫一・竹谷 仁宏 編『企業のリスクマネジメント』慶應義塾大学出版会,pp1-36.
◆2006****「要塞と緋文字 メーガン法をめぐって」,上野 加代子 編著『児童虐待のポリティクス 「こころ」の問題から「社会」の問題へ』明石書店,pp.207-244.
◆200602** 「セリーヌの熱帯医学、あるいは還流する近代」『地域研究』7巻2号,平凡社,pp.99-120.
◆200610** 「可塑性とその分身 メタ可塑性を導入する」『現代思想』34巻11号,青土社,pp.210-221
◆20061222 「生かさないことの現象学――安楽死をめぐって」
 荻野 美穂 編[2006:185-212]*
荻野 美穂 編 20061222 『資源としての身体――身体をめぐるレッスン2』,岩波書店,248p. ISBN-10: 4000267280 ISBN-13: 978-4000267281 2835 [amazon] ※ b
◆200709** 「青ざめた芝 絡まり合うケアと暴力と犯罪化と」『現代思想』35巻11号,青土社,pp.166-176
◆2007**** 「アメリカのバイオ政策とグローバルエイズ」佐藤光編『生命の産業 バイオテクノロジーの経済倫理学』,ナカニシヤ出版,pp.177-228.
◆2007****「クスリの消費者とは誰か?」『月刊オルタ』2007年8/9月号,pp.7-9.
◆200711** 「リスク社会と偽装」『現代思想』35巻14号,青土社,pp.71-82.
◆2007**** 「『リスクの医学』の誕生 変容を強いられる身体」今田 高俊 編『リスク学入門4 社会生活からみたリスク』岩波書店,pp.55-80
◆20080201 「リスク社会と医療「崩壊」」
 『現代思想』36-2(2008-2):110-119(特集:医療崩壊――生命をめぐるエコノミー)
◆200802** 「リスク社会と医療『崩壊』」『現代思想』36巻2号,青土社,pp.110-19.
◆200803** 「ニューロエシックスとゴーストについての書簡」『日本生命倫理学会ニューズレター』38号,pp.3-4.
◆200804**「ブレイン・マシン・インターフェースの倫理」『脳21』,金芳堂,pp.49-54.
◆200804**「モラルと経済の脳科学?神経経済学入門」『エース』48巻2号,日本リサーチセンター,pp.29-34.
◆2008**** 「リスク・パニックの二一世紀」川越 修・鈴木 晃仁 編『分別される生命 二〇世紀社会の医療戦略』法政大学出版局,pp.17-52.
◆200806** 「メタボの社会学」『科学』78巻6号,pp.671-5.
◆200806** 「ニューロエシックスの創成」(松原洋子氏との対談)『現代思想』36巻7号,青土社,pp.50-68.
◆200807** 「『ミルク、それともレモン?』福祉国家と選択の自由」『TASC MONTHLY』391号,pp.4-8.
◆200808** 「“潜水服“を開ける鍵」『科学』78巻8号,pp.881-4.
◆20080523 「リスク・パニックの二一世紀」,川越・鈴木 編[2008:17-51]*
*川越 修・友部 謙一 編 20080523 『生命というリスク――20世紀社会の再生産戦略』,法政大学出版局,318p. ISBN-10: 4588672088 ISBN-13: 978-4588672088 3570 [amazon][kinokuniya] ※
◆200901** 「脳科学が社会に及ぼす影響」『Brain and Nerve』61巻1号,医学書院,pp.18-26.
◆200906** 「生権力を開く」『現代思想』37巻7号,青土社,pp.180-91.
◆200906** 「リスク社会と安全願望」『大阪保険医雑誌』37巻510号,大阪府保険医協会,pp.4-6.
◆200910** 「死・臓器移植・法」『思想』1026号,岩波書店,pp.2-5.
◆「グローバリゼーションと身体のテクノロジー」
 『La Vue』11
 ……
◆201003** 「精神医療に代わるもの フランコ・バザーリアと精神病院廃絶の思想」『現代思想』38巻3号,青土社,pp.130-51.
◆201007** 「出生前診断と選択的人工妊娠中絶」佐藤 純一・土屋 貴志・黒田 浩一郎 編『先端医療の社会学』世界思想社,pp.45-72.
◆2010**** 中川 輝彦、黒田 浩一郎 編著『よくわかる医療社会学』ミネルヴァ書房
 *分担項目執筆(生殖技術、出生前診断、ストレス、近代医療、多元的医療システム、グローバリゼーションと医療、ミシェル・フーコー)
◆201012**「医療内アディクションと神経化学的自己」『現代思想』38巻14号,青土社,pp.122-134.
◆201102** 「ホモ・ニューロエコノミクスの憂うつ」『現代思想』39巻2号,青土社,pp.176-189.
◆201103** 「ヴードゥー死するネコについて ストレス学説再考」『社会情報』札幌学院大学総合研究所,pp.71-79.
◆201105** 「災害を考えるためのメモ リスク論を手がかりに」『現代思想』39巻7号,青土社,pp.178-184.
◆201107** 「災害をめぐって Disaster at Large」『現代思想』39巻9号,青土社,pp.49-61.
◆201108** 「もし私が痛みを感じているのならば、私はとにかく何かを感じているのだ―痛みの医療社会学的考察―」『現代思想』39巻11号,青土社,pp.181-191
◆2011**** 「報告I 明治期以降の日本の精神医療の概要について」『社会情報』21巻1号,札幌学院大学総合研究所,pp.57-61.
◆201203** 「リスク社会1986/2011」『現代思想』40巻4号,青土社,pp.238-245.
◆201203** 「精神科臨床倫理の変遷と脳神経倫理学」今村 攻・美馬 達哉『臨床評価』39巻3号,pp.641-7.
◆201203** 「ゲームとギャンブルの神経経済学」『慶応経営論集』29巻1号,pp.29-39.
◆2012**** 「脳と行動」霜田求・虫明茂編『シリーズ生命倫理学12 先端医療』丸善出版,pp.167-193.
◆2012**** 「快感脳・暴力脳・社会 ブレインマシンインターフェースの余白に」苧阪直行編『社会脳シリーズ』新曜社,pp.157-182
◆2012**** 大澤 真幸・吉見 俊哉・鷲田 清一 編『現代社会学事典』弘文堂
 *分担項目執筆(インフルエンザ、がん、感染症、検疫、脳死、免疫、公衆衛生)
◆2013**** 「医療情報と権力」板井孝壱郎、村岡潔編『シリーズ生命倫理学16』丸善出版,pp.213-233.
◆2013**** 「脳多様性とは何か」『社会臨床雑誌』21巻2号,pp.112-123.<○>

cf.立岩 真也 2014/08/26 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3996 [amazon][kinokuniya] ※
 「☆05 私が最初に「自閉文化」という言葉を目にしたのは「ろう文化は自閉文化のモデルになりうるか」(ニキ[1998]、著者名はマルハナバチになっている)においてだったと思う。片山[2011][2014]等で論じられてい。また『脳のエシックス――脳神経倫理学入門』(美馬[2010])の著者でもある美馬達哉が「脳多様性(Neurodiversity)」という言葉が使われるようになってきていることを報告している(美馬[2013a][2013b])。」(立岩[2014:n23])
◆201311** 「ハラスメント一般およびセクシュアルハラスメントについて」『現代思想』41巻15号,pp.58-71.
◆2013**** 「脳多様性論」『情況』「思想理論編」第3号(情況11・12月合併号),pp.81-99.<○>
◆2013**** 「感染症と出入国管理」吉原 和男 編『人の移動事典 日本からアジアへ・アジアから日本へ』丸善出版,pp.120-121.
◆2014**** 「断たれた帰鮮の望み ?ある安楽死を読む」平田 由美・伊豫谷 登士翁 編『「帰郷」の物語/「移動」の語りー戦後日本におけるポストコロニアルの想像力』平凡社,pp.81-99.
◆201403** 「脳のなかの歪んだ鏡 「社会脳」から身を引き離すことはいかにして可能か」『談』99号,pp.65-89.
◆201408** 「ポスト・ノーマル時代の科学者の仕事」塚原 東吾・美馬 達哉(対談) 『現代思想』42巻12号,青土社,pp.46-77.
◆201409** 「医療専門職論再考 陰謀のセオリーを超えて」『現代思想』42巻13号,青土社,pp.90-106.
◆2014**** 「医療化とは何か」『社会臨床雑誌』22巻2号,pp.4-12.
◆201503** 「さらばアルツハイマー? 認知症の一世紀」『現代思想』43巻6号,青土社,pp.114-130.
◆201503** 「正常・病理・エンハンスメント」『スポーツ社会学研究』23巻1号,pp.7-17.
◆2015**** 「リスクで物事を考える」桐光学園中学校・高等学校 編『高校生と考える日本の問題点』左右社,pp.244-258.
◆2015**** 「医療化についての若干の追補」『社会臨床雑誌』23巻2号,pp.75-6.
◆2015**** 比較家族史学会編集『現代家族ペディア』弘文堂
 *分担項目執筆(出生前診断、男女産み分け、デザイナーベビー)
◆2016**** 「スポーツを手がかりに考えるエンハンスメント」森下 直貴 編『生命と科学技術の倫理学 デジタル時代の身体・脳・心・社会』丸善出版,pp.72-89.
◆2016**** 「脱精神医学化の二つのエッジ」(特集:精神医療の新時代).現代思想,44(17),pp. 73-89.
◇引用
p. 83
 米国の社会運動も英国の場合とよく似た経過をたどっているが、精神障害者自身のイニシアティブを重視する傾向がより強い。これは、米国の精神障害者の社会運動の創始者の一人であるジュディ・チェンバレンが、その主著『精神病者自らの手で』(原著1977)のタイトルどおり、非専門職的でセルフヘルプやピアサポートを提供できるドロップイン・センター(気軽に立ち寄れる場所)の重要性を主張し、専門職主導の地域精神医療に対して批判的だったことにもよるだろう。チェンバレンの著作は英国での1980年代の運動にも大きな影響を与えたとされる。
p. 83
 米国で精神障害者による各地の社会運動をつないだのは、1972年から発行されていた「マッドネス・ネットワーク・ニュース」(MMN)と1973年から毎年開催されていた「人権と精神医学的抑圧に反対する会議」の国立精神保健研究所(NIMH)であった。いずれも当初は精神障害者以外の医療従事者や法律家も参加していたが、当時のブラックパワー運動やフェミニズム運動の例にならって、1970年代後半には自分たちの問題を自分たちの視点から扱うために精神障害者のみの参加となった。しかし、同じ頃、NIMHが地域支援プログラム(Community Support Program)によって、精神障害者の社会運動の支援を始めたことによって、1980年代半ばには精神医療従事者と協力して体制内での改革を求める人々(コンシューマー)と強制医療の廃止を重視する人々(サバイバー)の分裂が生じた。その結果、MMNは廃刊、「人権と精神医学的抑圧会議」も中止となっている。そして、前者すなわちNIMHによる連邦資金支援を受けた「全米精神保健コンシューマー・セルフヘルプ支援センター(National Mental Health Consumers' Self-Help Clearringhouse)」が精神障害者の社会運動の主流となっていった。
p. 83
こうして1990年代後半には英米カナダなどの世界各地でピアサポートやセルフヘルプ活動が「成功」して社会的に認められるようになった。その一方で、精神障害者が「ピア」として地域精神医療の下請けを担いつつある現状に対する批判も出始めていた。(Chamberlin 1977=1996)
p. 85
 全米精神疾患患者家族会(National Alliance for the Mentally Ills: NAMI)が医学モデルを支持していたのは、精神疾患の責任を親に帰属させる原因論に対して医学モデルが免罪符として機能したからだ。〔中略〕しかし、ACT(Assertive Community Treatment ; 包括的地域生活支援プログラム)をめぐって、1990年代に精神障害者とNAMIが激しく対立した。〔中略〕アドヒアランス(内服遵守)の低い患者に対するきめ細かい服薬指導によって治療中断を減らす目的で導入されたACTに対して、事実上の矯正治療につながると批判が湧き起こった。また、NAMIに対する製薬企業の寄付があったことから、ACTは販促マーケティングの一種としても批判された。
◆20170502 「iPS細胞の三つの世界」『現代思想』45巻9号,青土社,2017年6月臨時増刊,pp.82-104.
◆20171114 「研究不正の時代」科学技術社会論研究,第14号,pp.22-37.
◆201712** 「脳多様性論(neurodiversity)と発達障害支援」精神科治療学,32巻12号,pp.1643-8.
◆2018**** 「DSM的理性とその不満」保健医療社会学論集,28巻2号,pp.54-64.
◆201801** 「精神科領域での薬物によるエンハンスメントの脳神経倫理」臨床精神医学,47巻1号pp.81-5.
◆2021**** 「配分される死-パンデミックとトリアージ」福音と世界、2021年6月号、6-11頁. (査読無し)
◆2021**** 「パンデミック再考 生活習慣病としての新型コロナ」神奈川大学評論、第98号、125-133頁. (査読無し)
◆2021**** 「自己トラッキングからみえる未来」保健医療社会学論集、32巻1号、23-33頁. (査読無し)
◆2021**** 「精神医学の哲学としてのDSM的理性」臨床精神医学、50巻7号、719-724頁. (査読無し)
◆2021**** 「クリスパー(CRISPR)哲学とラマルクの危険な思想」現代思想、49巻12号、146-156頁. (査読無し)
◆2021**** 「COVID-19があぶりだしたトリアージ問題 生政治と生命倫理の交点」生命倫理、31(1):12−19.(査読無し)
◆2021**** 「COVID-19とリスク社会」社会学研究、106号、12−35頁.(査読無し)
◆2022**** 「監視と保健医療社会学と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」保健医療社会学論集、32巻2号、1-11頁.(査読無し)


■書評

◆1989 書評「精神医学の内から外へ F・バザリア選集」メディカル・ヒューマニティ 13(4巻1号),pp.96-97.
◆1989 書評「同性愛と精神医学 診断の政治学」メディカル・ヒューマニティ 15(4巻3号),pp.98-99.
◆1990 書評「エイズとその隠喩」メディカル・ヒューマニティ 16(5巻1号),pp.102-3.
◆1990 書評「隠喩としての精神と身体」,メディカル・ヒューマニティ 17(5巻2号),pp.108-9.
◆1991 書評「危機に立つ国民性」メディカル・ヒューマニティ 19(5巻4号),pp.111-2.
◆1991 書評「機械の中の幽霊 日本における宗教的治癒と身体表現」メディカル・ヒューマニティ 20(6巻1号),pp.90-1.
◆1992 書評「M・フーコー講義レジメ 1970‐82」メディカル・ヒューマニティ 21(6巻2号),pp.4-5.
◆2013 書評『受精卵診断と出生前診断 その導入をめぐる争いの現代史』生活書院2012年,保健医療社会学論集(24巻1号),pp.78-79.
◆201705 書評 Mark R. Mullins and Koichi Nakano ed. “Disasters and Social Crisis in Contemporary Japan: Political, Religious, and Sociocultural Responses” Palgrave Macmillan, 2016.日本研究 第56集(2017年5月),238-240.


■セミナー・講演など

◆199408 “AIDS Images in Japan”国際エイズ会議(International AIDS Conference),横浜
◆20010428 「社会を守らなくてはならないか? 感染症予防と生命倫理」, 日本衛生学会第4回ワークショップ『保健・予防と生命倫理』,福島
◆20031107 「バイオポリティクスの理論に向けて」,一橋大学大学院社会学研究科伊豫谷ゼミ オープンセミナー
◆20040113 「セイフティネットを打ち破る」,大阪市立大学経済学会セミナー
◆20040203-04「収奪される大地から商品化される遺伝子へ」,地域研究企画交流センター シンポジウム「熱帯医学と地域研究 知の実践と構築」,京都
◆20170520 「精神医学的理性とその不満――診断マニュアルDSMを中心に」保健医療社会学会シンポジウム「病をめぐるcontestation」佛教大学二条キャンパス.
◆20170626 “Eugenic Imagination in Tsushima Yuko’s “The Age of Hunting””. in Panel Discussion “Inter-Asian Migration from WWII to the 21st century”, AAS in Asia, Seoul.
◆20170720 Tatsuya Mima, Masao Matsuhashi, and Satoko Koganemaru, ”Phase-dependent modulation of human gait induced by patterned brain stimulation”, Neuroscience2017, Makuhari Messe, Chiba.
◆20170729 「精神医学的理性とその不満」身体・環境史研究会,同志社大学今出川キャンパス.
◆20170916 「高齢化と現代日本」インドネシア大学日本学科ワークショップ,インドネシア大学,ジャカルタ.
◆20170922 「新しいヒト脳への非侵襲的刺激 静磁場刺激(transcranial static magnetic stimulation: tSMS)」神経生理セミナー,浜松医科大学.
◆20171019 “Non-invasive Brain Stimulation in Clinical Practice” Beijing Institute of Technology, Beijing.
◆20171026 「ロックトイン・植物状態・マインドリーディング」第7回障害学国際セミナー,順天郷大学.
◆20171109 “Non-invasive brain stimulation in clinical practice”, NINDS Cortical physiology Lab seminar, NINDS National Institutes of Health, Washington DC, USA.
◆20171119 “‘Japanese Brain’ and its Metaphors after the Asia-Pacific War: A Neuro-studies approach”日本科学哲学会第50回大会,東京大学本郷キャンパス.
◆20171129 「パターン電流刺激を臨床応用する」第47回日本臨床神経生理学会学術大会,パシフィコ横浜,横浜市.
◆20171203 「エンハンスメントとオリンピック」第5回奈良女子大学オリンピック公開シンポジウム,奈良女子大学記念会館,奈良市.
◆20180123 「新しい非侵襲的脳刺激法:静磁場刺激を中心に」九州大学医学研究科臨床神経生理学,九州大学,福岡市.

■ウェブ寄稿

◆20170905 「『ゴミ屋敷』や『だらしなさ』は病気か? なんでも医療化の功罪」現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52534).
◆20171023 「脳の科学と,今年のノーベル経済学賞の「意外な関係」 人間が心理的バイアスに影響される理由」現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53212).
◆20171130 「天使か悪魔か?「デジタル錠剤」で抗精神病薬の飲み忘れが監視される」現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53633).
◆20180111 「平昌五輪前に知っておきたい「ドーピングが今もなくならない理由」」現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54096).
◆20180219 「「ゲームを止められない」が今年から病気になる事情」現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54464).
◆20180306 「「足を切り落としたい…」自ら障害者になることを望む人々の実態 「身体完全同一性障害」という病」現代ビジネス(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54713).
◆20210515 講演「保健医療社会学と新型コロナウイルス感染症―監視をめぐって―」第47回日本保健医療社会学会大会(ウェブ開催)
◆20210619 講演 「感染症社会の医療社会学―コロナ後に向けて―」J-RIHDO Webセミナー 旬論 医療社会学の視点(ウェブ開催)
◆20210810 「コロナ下におけるトリアージ」生存科学研究所研究会(ウェブ開催)
◆20210902 講演「方法としての反ワクチン」「方法としての反ワクチン―歴史で考えるワクチン政策と抵抗する人びと―」ワークショップ(ウェブ開催)
◆20210919 講演「「COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言」をどう見るか?」国際人権法学会「Covid-19の治療における「重症者トリアージ」と患者の権利―「その時」論と人権論」(ウェブ開催)
◆20211128 講演 「COVID-19とトリアージ 誰も取り残さないために何ができるか」生命倫理学会大会公募ワークショップ「<20世紀生命倫理学の地平>を今世紀にどう生かすか?自己決定か公共選択かをめぐって」(ウェブ開催)
◆20211212 講演 「クリスパー(CRISPR)哲学とラマルクの危険な思想」生物学史分科会研究会(ウェブ開催)
◆20211222 講演 「「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS:Shaken Baby Syndrome)」とエビデンス」SRP研修会(ウェブ開催)
◆20220109 講演 「COVID-19からみえる排除の構造」社会病理学会・第37回大会、ラウンドテーブル「構造的な社会的排除-コロナ禍も視野に入れて-」(ウェブ開催)
◆20220322 講演 「生命倫理学者という職業」生命倫理学会基礎理論部会研究会(ウェブ開催)


■関連企画・研究会

◆20171123 Workshop: Challenges of Illness Narratives ワークショップ:病の語りの挑戦,Suzaku Campus, Ritsumeikan University.
◆20180317 中川米造追悼シンポジウム,山西福祉記念館 (大阪 梅田).


■生存学にかかわる研究会への参加

◇2009/08/31 月 2009年度第2回「現代社会における統制と連帯」研究会
 主催:文部科学省科学研究費補助金基盤(B) 「現代社会における統制と連帯――階層と対人援助に注目して」(代表:景井充)
 於:立命館大学衣笠キャンパス


REV:......20030110, 20040906, 1028 20070418, 0618 20080127, 0730, 20090623, 1207, 20110209, 20141202, 20160501, 0504,20180707, 20190324, 20210125, 20210501, 20220527
医療社会学  ◇脳神経倫理学  ◇WHO 
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