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『脳のエシックス――脳神経倫理学入門』

美馬 達哉 20101220 人文書院,251p.
[Korean]


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美馬 達哉 20101220 『脳のエシックス――脳神経倫理学入門』,人文書院,251p. ISBN-10: 4409041010 ISBN-13: 978-4409041017 \2730 [amazon][kinokuniya] ※ be d07d2 en ne

■内容

・同書の帯より
脳科学をめぐる倫理は可能か
進展がめざましい脳科学の分野では現在,脳と医療科学技術をめぐる倫理のあり方が問われている.歴史の浅い議論ながら,急速な技術発展とともに,その問いの圏域は拡大し,世界的に緊急のテーマとなっている.本書は,多様なトピックから脳神経倫理学(ニューロエシックス)の輪郭を描き出す入門書であると同時に,ラディカルな批判書である.

■目次

序章 脳を異化するために 9
 ニューロエシックスという問題 9
 暴走トロリーの倫理学 14
 ファットマン/イエスマン/ノーマン 18

第1章 ニューロエシックス入門 23
 ニューロエシックスとは何か 23
 ニューロエシックスの方法 31
 強いニューロエシックスと弱いニューロエシックス 37
 ニューロエシックスの諸問題 42

第2章 脳ドーピングの時代 53
 ノーベル賞とオリンピック 53
 エンハンスメントをめぐる議論 57
 抗うつ剤「プロザック」の盛衰 62
 アルジャーノンを読む 67

第3章 脳の地図 81
 脳科学の民族誌 81
 PETをめぐる複数の視点 85
 方法としての地図 90
 地図の権力 96
 脳という私――「神経科学的自己」 101

第4章 「植物状態」とミニマムな意識 107
 ベッドサイドのニューロエシックス 107
 ロックトインと植物状態と昏睡 109
 尊厳死をめぐって 115
 見いだされた「意識」 118
 最小意識状態(MCS)の発見 122

第5章 サイボーグ学とブレインマシンインターフェース 133
 サイボーグ・フィクション 133
 サイボーグの淵源 137
 デカルト対サイボーグ 141
 ブレインマシンインターフェース(BMI) 145
 BMIとは何か 147
 BMIの歴史と展望 150
 BMIがもたらす諸問題 153
 いかなる能力がマシンによってエンハンスされるのか 156

第6章 可塑性とその分身 163
 可塑性(プラスティシテ)の哲学 163
 脳という機械 165
 柔軟性(フレキシビリテ)を爆破せよ 170
 メタ可塑性――可塑性のリミットとしての 176
 可塑性とその不満 183

第7章 隠喩としての脳 193
 ジャパニーズブレイン 193
 日本人の構築と人種主義 199
 黄色いサルから一二歳の子供へ 202
 日本/脳/米国 208

第8章 ミラーニューロンのレッスン 215
 隠喩としてのミラー 215
 ミラーニューロンとは 218
 他者理解と社会脳 222
 模倣の社会としての現代 226
 ミラーニューロンを超えて 229

コラム 脳科学神話を称えて 236

あとがきにかえて――死・臓器移植・法 241

謝辞 251

■言及

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※

 「☆05 私が最初に「自閉文化」という言葉を目にしたのは「ろう文化は自閉文化のモデルになりうるか」(ニキ[1998]、著者名はマルハナバチになっている)においてだったと思う。片山[2011][2014]等で論じられてい。また『脳のエシックス――脳神経倫理学入門』(美馬[2010])の著者でもある美馬達哉が「脳多様性(Neurodiversity)」という言葉が使われるようになってきていることを報告している(美馬[2013a][2013b])。」(立岩[2014:n23])
 「☆05 エンハンスメントについて第7章1節6(209頁)にすこし記した。脳神経倫理についての本も幾冊かあるが、そのなかで美馬[2010]。」(立岩[2014:n27])


UP: 20110209 REV:20141202
生命倫理  ◇抗うつ剤関連  ◇エンハンスメント  ◇脳神経倫理学  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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