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G. 春の気配 変わる信仰、民主主義、女性たち



新しい神々に祈る

Prayers for New Gods

インド(アルナーチャル・プラデーシュ州)/2001/英語/カラー/DCP(原版:mini DV)/28分

監督、撮影:モジ・リバ
編集:サンジヴ・モンガ
リサーチ:文化調査記録センター
製作:ラジーヴ・メロートラ
製作会社:公共サービス放送トラスト
提供:モジ・リバ

アルナーチャル・プラデーシュのミジなど、少数民族における宗教と信仰の現在を取材する。従来、アニミズム信仰と儀礼を通して、困難な環境と折り合いをつけてきた部族社会が、キリスト教や近年高まるヒンドゥー教など、新しく流入する宗教の影響を受けている。ドニ・ポロ(太陽と月の信仰)のような土俗的な信仰が、生贄を減らし、礼拝の形を変えながら復興を見せている。神々との関係もグローバル化の波にさらされ変わりつつある。信仰実践の変化は、共同体のアイデンティティ形成に役立つと注目される。



めんどりが鳴くとき

When the Hens Crow
Haba Kynih Ka Syiar Kynthei

インド(メガラヤ州)/2012/カーシ語/カラー/DCP/54分

監督、撮影:タルン・バルティア
編集:アヴネル・パライアト、タルン・バルティア
ナレーション:アンジェラ・ランガド
製作:The Action Northeast Trust
提供:タルン・バルティア

母系社会を形成するカーシ民族。名義や財産相続は女性の系統による継承なのに、女性が地域の政治に参加することは許されていない。カーシ山地のジョンクシャ村で、ファティマ、アクォリン、マティルダという3人の女性が交付金の汚職を暴いて村の議会で問題提起した。すると村の権力者は、3人に「村八分」を申し渡し、社会的・経済的に制裁。場をわきまえずに意見する女、村の総意を問い返す女を危険分子と伝統は見なし、「めんどりが時を告げたら、頭を切り屋根に投げ捨てろ」と昔の俗謡は歌っていた。しかし彼女たちは退かないのだった。



禁止

Not Allowed
La Mana

インド(メガラヤ州)/2018/カーシ語/カラー/DCP/40分

監督、撮影:タルン・バルティア
歌:サムボク・マウナイ、フリーダム・マルバ・ニャング、D・マクドラムノク
空撮:ナサニエル・ナンプイ・マジャウ
製作:インド情報放送省映画局、サマジ・プラガティ・サヒョグ
提供:タルン・バルティア

シロンの街角は議論が絶えない。母系社会のカーシ民族が実存的危機にある、ともっぱらの話題だ。カーシの妻と結婚した本土ビハール人の監督が、カーシの伝統で「禁止」されている事柄を考察する。本土の男たちがカーシの女たちをだまし誘惑しているって? 外部者の流入と異民族間の婚姻が増えることは、先住民の伝統を脅かすのか? 母系社会は呪われた制度なのか? ラム酒、音楽と詩に酔い、ケーブルテレビとソーシャルメディアのほとばしりと共に、カーシ社会における多文化の夢を夜どおし探索する。

 



「インド北東部視聴覚アーカイヴ」が発足

メガラヤ州シロンのセント・アンソニー・カレッジに、2019年10月10日、インド北東部視聴覚アーカイヴが発足する。アーカイヴの任務は、東ヒマラヤ地方と北東部を対象にしたドキュメンタリー映像、ニュースリール、写真、インタビュー映像を含む資料を収集し、一般公開すること。この地域は地形的、文化的に豊かな多様性に恵まれながら、長年の政情不安により地域の記憶や記録の拠点を構築することが困難だった。北東部の視聴覚文化・遺産を集め、守り、共有する使命を担うことで、地域社会の未来に貢献することを目的にしている。

インド北東部視聴覚アーカイヴURL: https://nearchive.in/