1960年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第57回ワールドシリーズ(英語: 57th World Series)は、10月5日から13日にかけて計7試合が開催された。その結果、ピッツバーグ・パイレーツ(ナショナルリーグ)がニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、35年ぶり3回目の優勝を果たした。 両チームの対戦は、1927年以来33年ぶり2回目。7試合を通して、得点はヤンキースの55得点に対しパイレーツは27得点、打率はヤンキースの.338に対してパイレーツは.256、本塁打はヤンキースの10本に対してパイレーツは4本、といずれもヤンキースが圧倒していた。しかしパイレーツは、敗れるときは10点以上の大差をつけられる一方で3点差以内の接戦はものにして、3勝3敗でシリーズの行方を最終第7戦までもつれ込ませると、その第7戦にはビル・マゼロスキーのサヨナラ本塁打で勝利して優勝を決めた。ワールドシリーズでのサヨナラ本塁打は3年ぶり4度目で、サヨナラ本塁打による優勝決定は史上初、最終第7戦に限れば2022年現在も史上唯一である。