gretl (グレーテル)は経済学分野での利用を主に想定したオープンソースの統計解析ソフトウェア・パッケージである。名前の gretl は、「 Gnu Regression, Econometrics and Time-series Library 」から来ている。 gretl にはGUI を備えており、 X-12-ARIMA、TRAMO/SEATS、R の各ソフトウェアを合わせて使うことができる。 ソフトウェアとしてはC言語で書かれており、GUIウィジェットのライブラリとして GTKを、プロットするための外部プログラムとして gnuplot を使っている。GUI による操作を補完するために コマンドライン操作もできるようになっている。 gretl の解析結果は LaTeX 形式で出力することができる。 gretl は英語だけでなくバスク語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、トルコ語にも対応している。 学術雑誌にも取り上げられており、Journal of Applied Econometrics (en) には gretl の紹介記事がいくつかある。また Journal of Statistical Software (en) でも紹介されている。