馬蹄形写像(ばていけいしゃぞう、英語: horseshoe map)とは、伸ばして折り曲げる変形で定義される、2次元上の力学系である。馬蹄形力学系や馬蹄写像などとも呼ぶ。スティーブ・スメールが最初に作った写像で、強制振動型のファン・デル・ポール方程式が示す複雑な振る舞いを考察するために考案した。非線形力学系におけるカオスが生みだされる一般的なメカニズムを表している。写像のサドル点が安定多様体と不安定多様体が横断的に交わるホモクリニック点を持つとき、馬蹄が存在する。