酸化数(さんかすう、英語: oxidation number)とは、対象原子の電子密度が、単体であるときと比較してどの程度かを知る目安の値である。1938年に米国のが考案した。 酸化とはある原子が電子を失うことであるから、単体であったときより電子密度が低くなっている。それに対して還元とはある原子が電子を得ることであるから、単体であったときより電子密度が高くなっている。 ある原子が酸化状態にある場合、酸化数は正の値をとり、その値が大きいほど電子不足の状態にあることを示す。逆に還元状態にある場合には負の数値をとり、その値が大きいほど電子過剰の状態にあることを示す。 酸化数が高いほど(酸化数が大きいほど)、電子の密度は低い。 酸化数はローマ数字で記述するのが通例であるが、算用数字を用いてもよい。