賜死(しし)とは、死刑の一種。君主が臣下、特に貴人に対して自殺を命じることを指す(単純に君主の命令(王命)による死刑を賜死と呼ぶこともある)。本来、「死を賜う」という漢語は君主を主語として「死を与える」という意を表すものであるが、近世以後の日本語においては臣下の視点で「死をもらう」という正反対の意にも用いられる。本項の解説においては混乱を避けるため、臣下側が主語となるには「賜死を受ける」というような表現を用いる。