玉津丸(たまつまる)は、日本陸軍が大阪商船の名義で太平洋戦争中の1944年(昭和19年)1月に竣工させた揚陸艦。上陸用舟艇の母艦機能を有し、陸軍特殊船と呼ばれた。竣工からわずか半年余りの1944年8月にヒ71船団の1隻としてフィリピンへ向かう途中、アメリカ海軍潜水艦の攻撃で撃沈された。乗船中の第26師団の将兵ら4820人のほとんどが戦死し、日本の戦没輸送船のなかでも特に犠牲者数が多い。