無懐氏(むかいし、ピンイン:wú huái shì)は、中国の古国時代における原初諸氏最後の氏族である。また、帝一人を指す場合もある。燧人氏を祖とするの一支族である。伏羲・女媧の後の時代に世を治めたとされる。 陰康氏の後にその名が見られ、五帝や夏王朝に入る前の時代に挙げられている中では最も新しい時代の統治者にあたる。無懐氏の世の後にあたるのが黄帝あるいは神農の時代であるとされているが、『史記』(三皇本紀)などの史書では、伏羲たちの時代の後ではなく人皇(三皇のひとり)のあとの時代、あるいは伏羲たちの前の時代に位置するという解釈も存在している。