木下氏(きのしたし)は、武家・華族だった日本の氏族。系譜の異なる諸家があるが、豊臣秀吉およびその妻高台院(北政所)の一族が最も著名。同家は木下藤吉郎(秀吉)が戦国武将として出世し、1573年に羽柴に改姓し、天下人となった後の1586年に豊臣の本姓を与えられた。高台院の実家杉原氏も縁戚の家臣として木下や羽柴への改姓を許されるとともに大名に出世したが、大坂夏の陣で豊臣宗家(羽柴宗家)が徳川氏に攻め滅ぼされた後には羽柴姓から木下姓に戻させられて備中国足守藩主家、豊後国日出藩主家に封じられ、明治維新後には両家とも華族の子爵家に列した。