深見 有隣(ふかみ ありちか)は、江戸時代中期の幕臣、儒学者。深見玄岱の子。徳川吉宗の側近学者の一人で、寄合儒者から書物奉行に転じ、翻訳・考証に業績を残した。清朝の総合法典『大清会典』や西洋科学技術書『奇器図説』の翻訳、古典籍の書写・校訂にあたったほか、長崎在住中国人から清朝の制度などに関する情報を聴取し、また甘藷(サツマイモ)の普及にも関与している。