吸入剤(きゅうにゅうざい)は、口から吸い込むことで体内に薬物を投与する剤形。ネブライザーやスチームなどの吸入器を用いる。主なものに、気管支喘息治療薬のブデソニド・ホルモテロールやサルメテロール・フルチカゾン、インフルエンザ治療薬のザナミビルやラニナミビル、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬のチオトロピウムなどがある。 口腔内やのどへの吸着を防ぎ、決まった量を正しく投与するためには、吸入器具を適切に設計する必要があり、MDI(metered dose inhaler、定量噴霧吸入器)などが採用されている。