三門峡ダム(さんもんきょうダム)は、中華人民共和国の黄河中流域、河南省と山西省の境界付近の三門峡の渓谷にある重力式コンクリートダムである。 このダムは多目的であり、灌漑や水力発電、水運に加えて、洪水と氷雪の調整のために建設された。工事は1957年に始まり、1960年に完了した。このダム事業は、中華人民共和国における最初の黄河の治水事業であり、一大成果とみなされていた。さらに、このダムは中国の紙幣に印刷された。 しかし、溜まり続ける貯水池の堆積物により、後々に、ダムを再設計して改修しなければならなかった。堆積物の影響で、上流域での洪水などが起き、ダムは論争の中心となり、政府当局による批判者の逮捕にまで至った。