七種宝物(しちしゅのほうもつ)は、法隆寺に伝わった聖徳太子にまつわるとされる7つの宝物のこと。ただし、実際にはいずれも聖徳太子の時代より後世に製作されたものである。具体的には糞掃衣・梵網経・五大明王鈴・八臣瓢壺・御足印・梓弓・六目鏑箭の7つで、これらは「我朝、仏儒神の三道繁興」を願い、男女の難を防ぐ宝物と称された。明治期に法隆寺献納宝物の一部として皇室に献納され、現在は八臣瓢壺のみを三の丸尚蔵館(宮内庁)が、残る6種を東京国立博物館(国立文化財機構)が所蔵している。