トレチノイン(英語: Tretinoin)は、ビタミンA誘導体の一種であり、二重結合がすべてトランス型をとったレチノイン酸(オール・トランス異性体)である。別名オールトランスレチノイン酸 (ATRA)。の治療薬としての内服薬ベサノイド。トレチノインの外用薬は、日本国外で尋常性痤瘡(ニキビ)や光老化に承認された医薬品である。 外用薬では塗布部位の痒み、紅斑、熱感、皮むけが起こりやすく、第三世代の合成レチノイドであるアダパレン(商品名ディフェリン)では受容体への選択性によって、使用中止につながりやすいこの副作用を改良している。日本ではトコフェロールと結合した医薬品成分トレチノイントコフェリル(オルセノン軟膏)は、褥瘡、皮膚潰瘍に適応を持つ。