クロヤマアリ(黒山蟻、Formica japonica)は、に属する種。 草原など日当たりの良い土の露出したところに、深さ1メートルほどになる巣を作る。主にアリマキの出す甘露や花の蜜、昆虫の死骸などを食べるが、花びらやツクシの穂を食べる姿も見られている。関東型と関西型に大別され、関東型は1つの巣に1匹の女王が居るが、関西型は複数の女王が同じ巣で暮らしている。公園などの身近な場所にも巣を作り、数も多いために日本ではかなり身近なアリの1つである。 なお現在、日本各地の個体の体表炭化水素を比較検討した結果、日本のクロヤマアリは地域によって形態的に識別困難な4種からなる種群(クロヤマアリ隠蔽種群 )であると判断された。