エンテ型は、主翼の前方に前翼(カナード)を持つ固定翼機の設計である。先尾翼機あるいはカナード機とも言う。 エンテ (Ente) とはドイツ語で鴨のことで、鴨が飛ぶ姿に似ていることからこう呼ばれる。 ちなみに、前翼と通常の水平尾翼を共に持つ航空機はと言い、主翼が前後に2枚ある航空機はタンデム翼機と言う。エンテをフランス語に直訳したのがカナール (canard) で、これを英語読みしたのがカナードである。このようにエンテとカナードは同じ語源であるが、カナードは通常、(三翼機のものも含め)前翼自体を意味する。