エコー除去(エコーじょきょ、英: Echo cancellation)とは、電話などの音声通信において、自分の発した声が受話器から聞こえてくる不具合(反響)を解消する技術である。違和感のない通話を実現するだけでなく、ハウリングを防ぐ効果もある。 エコー除去は、まず本来の信号がある程度の遅延を伴って再度出現することを認識することから始まる。エコーを認識したら、受信(あるいは転送中の)信号からそれを引くことでエコーを除去する。一般にデジタルシグナルプロセッサ (DSP) を使って実装されるが、ソフトウェアで実装することも可能である。エコー除去は、エコーサプレッサ(英: Echo suppressor)やエコーキャンセラ(英: Echo canceller)、あるいは両方を使って行われる。 エコーには音響エコー(acoustic echo)とハイブリッドエコー(hybrid echo)がある。