カンカン帽(カンカンぼう)は、麦わら帽子の一種。西洋発祥の帽子で、英語ではボーター(Boater)、フランス語ではキャノチエ(Canotier)という。 水兵や船の漕ぎ手のために作られた男性用の帽子が発祥とされている。海や川の水しぶきで帽子が柔らかくなって損傷するのを防ぐため、麦藁を平たくつぶして真田紐のように編んだ麦稈真田(ばっかんさなだ)などの素材をプレスで固く成型し、ニスや糊などで塗り固めることにより軽くて耐久性のある帽子となっている。 天井とブリム(つば)が平らなのが特徴で、クラウン(帽子の山の部分)は円筒形である。多くの場合ハットバンド(リボン状の帯)が付いており、黒が正式な色とされている。類似する帽子にパナマハットがある。