第59回東レ科学講演会、計算科学 ― 2009年11月09日 09時28分08秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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もう2ヵ月くらい前になるが、第59回東レ科学講演会に行って、大変、面白
かった。時間がないので、キーワードとリンクの羅列ですみません。
東レの科学講演会は、2005年以来、毎年行ってた思ったけど、2005年と2008
年しか書いてないね。行ってないのかな。3歩歩くと忘れるかなあ(泣)。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/10/11/105262
すばる、インフレーション理論、クェーサー
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/21/3777210
東レ科学振興会講演、J-PARCとミュオンによるラジオグラフィー
今年の講演については、
http://www.toray.co.jp/tsf/info/inf_006.html
第59回科学講演会
をどうぞ。
「第三の科学としてのコンピュータシミュレーション-理論・実験に続く科学
の方法-」という話、そのまま。
コンピュータの性能がすごく上がって、シミュレーションによって、いろん
なことができるようになったと。それが計算科学の世界。計算機科学じゃない
よ。計算科学。
計算機科学は、コンピュータそのものを研究するもので、コンピュータサイ
エンスですからね。
矢川元基先生の話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/21/4645538
スパコン・セミナーin九州
で書いたようなスパコン(スーパーコンピュータ)を使った大規模数値計算によ
るシミュレーションの世界の話。
原子炉だったか、溶鉱炉だったか忘れたけど、内部の状態をシミュレーショ
ンするのに、連立方程式を解くんですが、元の数はどれくらいだと思いますか?
中学や高校の数学だと、x, y, zの3つくらいでしょう。それも1次だから、
3元1次方程式くらいでしょう。
ところがこっちは、5000万元だって。\(^O^)/
5000元じゃないよ。5000万元だよ。
しかも、中国の人民元じゃないよ。\(^O^)/
スパコン、ぶん回さないとだめなはずだよね。でも、まだまだ計算パワーが
ほしい。いくらあってもいいとのこと。
計算科学は、原子炉や溶鉱炉の設計といった世界で使われているだけかとい
うと、もっと身近な話もあって、最近の電気炊飯器でお米がおいしく炊けるよ
うになったのは、内部の状態を高精度でシミュレーションできるようになった
からだそうです。
ほかにもいろいろあったけど、忘れた。^^;
いま、自分のブログを検索したら、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/30/2536973
矢川元基編著「パソコンで見る流れの科学―数値流体力学入門 (ブルーバックス)
で、矢川先生の本を紹介してますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573377/showshotcorne-22/
矢川元基編著「パソコンで見る流れの科学―数値流体力学入門 (ブルーバックス)
です。
萩原一郎先生は、元は日産で自動車の衝突解析などをやっていたそうです。
車が激突したときに車体がどうへしゃげて、どう壊れるかなどを調べるわけ。
試作車は、1台5000万円から1億円くらいするから、そう簡単に衝突させて
壊して調べるわけにはいかない。作るのにも時間がかかるしね。
それで、コンピュータで衝突の状態をシミュレーションするようになったと。
昔は計算パワーもないし、計算のためのモデルもまだまだだったので、おお
ざっぱなシミュレーションしかできなかったが、いまは、素晴らしくよくなっ
たと。
おかげで、車体は、人命をなるべく救えるよう、衝撃をうまく吸収するよう
に壊れるようになってきたと。こういう安全性の世界は、事故が起こらないと
わからないから、一般の人にはなかなか気づいてもらえないが、長足の進歩を
遂げているんだそうです。
車のデザインを決めるとき、昔は、実物の試作車のモデルを作って、風洞実
験するしかなかったが、いまは、コンピュータ上で空力設計ができるといった
話は当然として、コンピュータと通信の技術、いわゆるICTは、設計や生産や
物流、いろんな面でもすごく使われている。
こういうの、一般消費者はもちろん経済学者、経済評論家やエコノミストも
気づいてないことが多いのよ。これは自動車産業だけじゃなくて、鉄鋼産業で
もそうだしね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/18/2518057
野口悠紀雄のトンデモIT論その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/07/1840679
The LLVM Compiler Infrastructure
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/20/3775421
野口悠紀雄のトンデモIT論その4
あたりで指摘した話。
この人たち、現場を取材しないから、一般消費者向けに派手にやってる
Google(グーグル)などの世界しか知らない。マクロの数字しか知らない。要は
見ている世界が狭くて浅い。曲がりなりにもまだ日本のモノ作りが世界トップ
レベルに踏みとどまっていられるのは、ICTを活用しているからなんだよね。
活用してないのは、ホワイトカラー、中でもカモリーマンの世界。
ところが、カモリーマンにICTの活用を指南するのが、野口悠紀雄や勝間和
代のレベルだと、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/28/3851835
Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
で指摘した話になっちゃって、困っちゃうんだよね。
野口悠紀雄や勝間和代のような連中のICTリテララシーは低いだもん。もっ
と彼らのような人たちのレベルが上がらないとね。
ほんというと、ちょっとしたプログラミングはできて、自分でコンピュータ
にどんどん自分の汚れ仕事をやらせることができるようになるレベルじゃない
と、身近な自動化は進まないし、ホワイトカラーの生産性なんて上がらないよ。
Gmailの賢い使い方なんていってるレベルじゃ、たかが知れてるんですよ。
なのに、またそういうのを知的生産術などと偽装して、カモリーマンに売り
つける商売やってる詐欺師まがいがいっぱいいるもんね。
それと勝間和代に顕著なのは、以前も書いたが、利己ばかりで利他がないと
いうこと。自分の生産性を上げるのなんてたかが知れてる。他人の生産性を上
げないとほんとには生産性が上がらない。
なのに、カモリーマンは、自分のことだけで頭一杯だから、ライフハックみ
たいなのに飛びつくんだよね。カモリーマンが餌として食われ続けるはずです
よ。
時間がないので、ここでいったん切って、萩原先生の話で出てきた折り紙工
学のことは、股の機械に。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/09/11/4572556
命名 カモリーマン。カモリーマンビジネスの呪縛からこうやって抜け出せ!
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/29/4660180
山崎元でわかる、勝間和代は、なぜダメか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/29/4660188
カラー図解でわかるブラックホール宇宙
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/05/4676800
カモリーマン手帳ビジネス
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もう2ヵ月くらい前になるが、第59回東レ科学講演会に行って、大変、面白
かった。時間がないので、キーワードとリンクの羅列ですみません。
東レの科学講演会は、2005年以来、毎年行ってた思ったけど、2005年と2008
年しか書いてないね。行ってないのかな。3歩歩くと忘れるかなあ(泣)。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/10/11/105262
すばる、インフレーション理論、クェーサー
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/21/3777210
東レ科学振興会講演、J-PARCとミュオンによるラジオグラフィー
今年の講演については、
http://www.toray.co.jp/tsf/info/inf_006.html
第59回科学講演会
をどうぞ。
「第三の科学としてのコンピュータシミュレーション-理論・実験に続く科学
の方法-」という話、そのまま。
コンピュータの性能がすごく上がって、シミュレーションによって、いろん
なことができるようになったと。それが計算科学の世界。計算機科学じゃない
よ。計算科学。
計算機科学は、コンピュータそのものを研究するもので、コンピュータサイ
エンスですからね。
矢川元基先生の話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/21/4645538
スパコン・セミナーin九州
で書いたようなスパコン(スーパーコンピュータ)を使った大規模数値計算によ
るシミュレーションの世界の話。
原子炉だったか、溶鉱炉だったか忘れたけど、内部の状態をシミュレーショ
ンするのに、連立方程式を解くんですが、元の数はどれくらいだと思いますか?
中学や高校の数学だと、x, y, zの3つくらいでしょう。それも1次だから、
3元1次方程式くらいでしょう。
ところがこっちは、5000万元だって。\(^O^)/
5000元じゃないよ。5000万元だよ。
しかも、中国の人民元じゃないよ。\(^O^)/
スパコン、ぶん回さないとだめなはずだよね。でも、まだまだ計算パワーが
ほしい。いくらあってもいいとのこと。
計算科学は、原子炉や溶鉱炉の設計といった世界で使われているだけかとい
うと、もっと身近な話もあって、最近の電気炊飯器でお米がおいしく炊けるよ
うになったのは、内部の状態を高精度でシミュレーションできるようになった
からだそうです。
ほかにもいろいろあったけど、忘れた。^^;
いま、自分のブログを検索したら、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/30/2536973
矢川元基編著「パソコンで見る流れの科学―数値流体力学入門 (ブルーバックス)
で、矢川先生の本を紹介してますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573377/showshotcorne-22/
矢川元基編著「パソコンで見る流れの科学―数値流体力学入門 (ブルーバックス)
です。
萩原一郎先生は、元は日産で自動車の衝突解析などをやっていたそうです。
車が激突したときに車体がどうへしゃげて、どう壊れるかなどを調べるわけ。
試作車は、1台5000万円から1億円くらいするから、そう簡単に衝突させて
壊して調べるわけにはいかない。作るのにも時間がかかるしね。
それで、コンピュータで衝突の状態をシミュレーションするようになったと。
昔は計算パワーもないし、計算のためのモデルもまだまだだったので、おお
ざっぱなシミュレーションしかできなかったが、いまは、素晴らしくよくなっ
たと。
おかげで、車体は、人命をなるべく救えるよう、衝撃をうまく吸収するよう
に壊れるようになってきたと。こういう安全性の世界は、事故が起こらないと
わからないから、一般の人にはなかなか気づいてもらえないが、長足の進歩を
遂げているんだそうです。
車のデザインを決めるとき、昔は、実物の試作車のモデルを作って、風洞実
験するしかなかったが、いまは、コンピュータ上で空力設計ができるといった
話は当然として、コンピュータと通信の技術、いわゆるICTは、設計や生産や
物流、いろんな面でもすごく使われている。
こういうの、一般消費者はもちろん経済学者、経済評論家やエコノミストも
気づいてないことが多いのよ。これは自動車産業だけじゃなくて、鉄鋼産業で
もそうだしね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/18/2518057
野口悠紀雄のトンデモIT論その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/07/1840679
The LLVM Compiler Infrastructure
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/20/3775421
野口悠紀雄のトンデモIT論その4
あたりで指摘した話。
この人たち、現場を取材しないから、一般消費者向けに派手にやってる
Google(グーグル)などの世界しか知らない。マクロの数字しか知らない。要は
見ている世界が狭くて浅い。曲がりなりにもまだ日本のモノ作りが世界トップ
レベルに踏みとどまっていられるのは、ICTを活用しているからなんだよね。
活用してないのは、ホワイトカラー、中でもカモリーマンの世界。
ところが、カモリーマンにICTの活用を指南するのが、野口悠紀雄や勝間和
代のレベルだと、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/28/3851835
Re: 「人任せ」の代償:Google Appsの障害が意味するもの
で指摘した話になっちゃって、困っちゃうんだよね。
野口悠紀雄や勝間和代のような連中のICTリテララシーは低いだもん。もっ
と彼らのような人たちのレベルが上がらないとね。
ほんというと、ちょっとしたプログラミングはできて、自分でコンピュータ
にどんどん自分の汚れ仕事をやらせることができるようになるレベルじゃない
と、身近な自動化は進まないし、ホワイトカラーの生産性なんて上がらないよ。
Gmailの賢い使い方なんていってるレベルじゃ、たかが知れてるんですよ。
なのに、またそういうのを知的生産術などと偽装して、カモリーマンに売り
つける商売やってる詐欺師まがいがいっぱいいるもんね。
それと勝間和代に顕著なのは、以前も書いたが、利己ばかりで利他がないと
いうこと。自分の生産性を上げるのなんてたかが知れてる。他人の生産性を上
げないとほんとには生産性が上がらない。
なのに、カモリーマンは、自分のことだけで頭一杯だから、ライフハックみ
たいなのに飛びつくんだよね。カモリーマンが餌として食われ続けるはずです
よ。
時間がないので、ここでいったん切って、萩原先生の話で出てきた折り紙工
学のことは、股の機械に。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/09/11/4572556
命名 カモリーマン。カモリーマンビジネスの呪縛からこうやって抜け出せ!
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/29/4660180
山崎元でわかる、勝間和代は、なぜダメか。
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カラー図解でわかるブラックホール宇宙
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カモリーマン手帳ビジネス
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年11月09日 09時38分54秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/09/4684615
第59回東レ科学講演会、計算科
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/09/4684615
第59回東レ科学講演会、計算科
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年11月20日 05時52分19秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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民主党の事業仕分けで、法的には強制力がないとはいえ、次世
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民主党の事業仕分けで、法的には強制力がないとはいえ、次世
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年11月21日 20時49分23秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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お知らせ3連発、2発目。
http://www.car-electronics.jp/schedule.php?name
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お知らせ3連発、2発目。
http://www.car-electronics.jp/schedule.php?name
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年11月24日 09時59分34秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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昨日、祝日だったせいか、朝、テレビ東京で
「サイエンスV
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昨日、祝日だったせいか、朝、テレビ東京で
「サイエンスV
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年12月07日 03時28分44秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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もう何ヵ月も前の話になっちゃったけど、やっと書きます。
ht
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もう何ヵ月も前の話になっちゃったけど、やっと書きます。
ht
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年12月27日 06時39分07秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/09/4684615
第59回東レ科学講演会、計算科
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/09/4684615
第59回東レ科学講演会、計算科
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年12月09日 05時20分41秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
次の番組を観たいと思っています。録画予約しておこう。
http://pid.n
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次の番組を観たいと思っています。録画予約しておこう。
http://pid.n
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