セキュリティサービスのスペインVirusTotalは現地時間2012年9月7日、米Googleが同社を買収したと発表した。買収金額などの条件については明らかにしていない。
VirusTotalは、複数のマルウエア検出エンジンを利用して疑わしいファイルやURLを分析し、ウイルスやワーム、トロイの木馬などが存在しないか高速チェックする無償のオンラインサービスを提供している。Googleの「Chrome」のほか、米Mozillaの「Firefox」や米Microsoftの「Internet Explorer」に対応したブラウザー拡張機能も公開している。
VirusTotalは今後、Googleのインフラを利用して引き続きマルウエア対策ツールの向上と高速化を図るとしている。独立事業としてサービスを継続し、アンチウイルス製品のベンダーやセキュリティ専門家との提携関係も従来通り維持するという。
なお、Googleがすでに提供しているセキュリティ対策機能としては、「Google Play」で配信されるアプリケーションを自動スキャンする「Bouncer」、マルウエアが埋め込まれている不正サイトなどへのアクセスを警告する「Safe Browsing」などがある(関連記事1、関連記事2)。
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