NECは2016年3月8日、運用管理ソフトの一種として、システム運用担当者の作業状況を可視化するソフト「WebSAM IT Process Operations」(画面1)を発表した。運用管理の個々のタスクの実行にかかった時間を計測するほか、タスクの実行中に発生したイベントや操作などの情報を収集し、これらをまとめて可視化する。これにより、運用管理作業の改善点を把握できるようになる。2016年6月に販売を開始する。
運用担当者は、「パッチ適用確認」や「VM構築」といった個々の運用管理タスクの開始時と終了時に、WebSAM IT Process Operationsの画面で申告する。これにより、いつどのタスクにどれだけの時間をかけたのかが分かる。タスクを開始してから終了するまでの間にどんなプロセスが何回実行されたのかといった、システム監視によって分かる情報も収集する。
作業時間の推移や作業全体における各作業の割合を基に、改善候補の作業を自動で抽出するという。例えば、運用担当者によって作業時間や作業中のイベントに違いがある場合や、同一の運用担当者において過去のトレンド(傾向)と違いがある場合に、これを提示する。
WebSAM IT Process Operationsでは、もう一つの機能として文書管理機能を備える(画面2)。画像イメージ付きの作業手順書を作成・更新し、共有できる。