米Googleは現地時間2014年8月26日、クラウドベースのレンダリング技術を手がける米Zync Renderを買収すると発表した。ZyncはGoogleのクラウド事業であるGoogle Cloud Platformチームに加わる。買収額などの条件については明らかにしていない。

 Zyncは、クラウドインフラを利用した特殊効果レンダリングソリューションを提供しており、分単位で課金する手頃な利用料を特徴としている。「Star Trek Into Darkness(スター・トレック イントゥ・ダークネス)」「Transformers(トランスフォーマー)」といった映画やテレビCMなどに採用されている。

 Googleは、ZyncとGoogle Cloud Platformを組み合わせることにより、映画制作会社が必要とするレンダリングの性能と能力を提供しつつ、コスト管理の遂行を支援するとしている。詳細については数カ月以内に公表する。

 Googleは同買収により、クラウド事業を強化し、米Amazon.comのクラウド事業Amazon Web Services(AWS)に対する競争力を高めたい考え。実際、ZyncはこれまでAWSを使用していたが、今後Googleのクラウド環境に移行する(米Wall Street Journal)。

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