メル沢
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インターネットをご覧のみなさんこんばんは。
このたび高円寺の路地裏で血の契りを交わし、ハイエナズクラブに仲間入りすることになったメル沢です。
早速ですがみなさんは、一部の海外珍スポマニアの間で不動の人気を誇る、地獄寺というお寺をご存じでしょうか？
文字の読めない人々や子供たちにも、地獄の恐ろしさを伝えるのを目的に建てられたという地獄寺。
そんな地獄寺の聖地とも言われるタイのワット・パイローンウアは、もはやテーマパークといっても差し支えないほどコアな世界観が繰り広げられていました…！
今回は、首都バンコクからタクシーで約一時間半のスパンブリー県にある珍寺をご紹介します。
まず、入り口に足を踏み入れたところから数々のオブジェが出迎えてくれます。
現世でDVを行ったり…
妻を鎖に繋いで全裸の赤ん坊を金メダルよろしく首からぶらさげたり…
お坊さんによってたかって石を投げつけるなんて罰当たりなことをすると、まっさかさまにGo to hell！！！
ヒャッハー！地獄の幕開けだー！
（ここから閲覧注意です）
ドーン！！！
ドドーン！！！！！
ウワーッ！！！！！
べろーん！
ギャー！
お助け〜！
ハァハァ…なんてとこに来ちまったんだ…
一息つこうとふと空を見上げたら、全裸の巨大おばけがドーン！！！（ピーと呼ばれるそうです）
広大な敷地の中には、このようなハードコアなオブジェが無数に点在しています。
まさに地獄絵図…！
そして境内では、「悪いことをすると死後地獄に堕ちる」という説法がエンドレスで流されており、あまりの非現実感に思考停止に陥ります。
ウワ〜！高いところに逃げろ〜！
しかし逃げたところで地上には野犬…
空ではハゲタカが狙っています。救いがない！なぜならここは地獄だから〜！
目ん玉がチュッパチャプスのように飛び出ています。POP！
ちょっとかわいい骸骨とイモムシ。
こんなでっかい手にビンタされたら成層圏まで吹っ飛びそうですね。
なんまんだぶなんまんだぶ…
あっ！みんながお祈りしてる後ろでエッチなことを…！
けしから〜ん！トゲトゲの刑〜！
境内の中央にある地獄の釜は、コインを入れるとグルグル回りだします。
鬼に棍棒でぶんなぐられるヤギ人間。
鬼に槍で串刺しにされる亀人間。
現世で悪いことをすると、地獄で動物の姿に変えられてしまうそうです。
こんなにグロテスクでぶっとんだ悪夢のような空間、一体どんな人間が作っているというのか…
猟奇的なサイコパスか、はたまた前衛アーティストか…？
あ、ちょうどあそこにオブジェを制作している人影が…。近づいてみましょう。
すみませ〜ん！
…あれっ？！
じゃーん！！！！
なんと！地獄の創造主はめちゃくちゃ人のよさそうなおばちゃんでした〜！
声をかけてみると気さくに答えてくださり、自分のおやつであろうお菓子やフルーツを笑顔で分けてくれました。
こんな菩薩様のように優しいおばちゃんが、こんなにもエグい地獄彫刻群を…？！
友人に飲みかけのビールをわけてくれる常連ぽいおじさん。
まさに地獄に仏！
二人ともタイ語しか通じず、くわしいお話を聞くことはできなかったのですが、
地獄は思いのほか人情と優しさに溢れているということがわかりました…。
懐が深すぎるぜ地獄さんよォ…！
首都のバンコクからはちょっと離れていますが、タイに行った際はぜひとも訪れたいマストスポットです。
ちなみに、ここまで連れてきてくれたタクシーの運転手のお兄さんは、お花に彩られたハートブランコに座って一生懸命野良犬を撮影しながら、私たちが地獄から帰還するのを待っていてくれていました。
世界観がカオスすぎる。